2013年1月26日

「独居中年の高熱」


独居中年の高熱って、悲惨ですねえ。

熱が出て、寒気に耐えられず、
洋服どころかコート着たまま、熱が下がらず出られない。
という構図はこれまでの人生にもあった気がします。

でも、20代のときには、お見舞いを普通に受け入れられた。

ありがたいなあ。お手数おかけして申し訳ないけど、
体温計で熱が38度も出てるもの。今回は甘えてしまおう。

でも43の高熱は違った。

やばいなこれ、寒くて動けないもん。38度は越えてるな。
でも先日の断捨離で、
「体温計って一人暮らしに必要ないよな。熱が高くっても低くっても
一人で乗り越えなきゃいけないことには変わりないから、
熱が何度か分からない方が気が楽だよな」と
捨ててしまったから、計ろうにも計れない。

それにこんな不安もあった。もしもこのまま動けなくなったら、
きっと何日かしたら誰かに発見されるパターンだな。んでもって、
「え~40も過ぎて独身貴族謳歌しているのかと思ったら
意外に質素な生活だったんだな有働、かわいそうに。」とか思われちゃう。
かわいそうだけは嫌だ。かわいそうだけは避けたい。
40過ぎて、独り暮らしかわいそう、は絶対思われたくない、とか、
妙なプライドが意識が遠のくたびによぎる。

そうそう、あとどうでもいいことなんだけど、
「仮にお世話になったら、お返しは「快気祝い」とか
やっぱり二、三千円のもの渡さないといけないのかな。めんどくさいな。」とか
非常にさまつだ、さまつなことも計算してしまう。
この期に及んでみみっちい独居中年のしきたり好きというか、
意地というかが顔を出す。

それでも寒気がひどくなり、弱気になったところで、
携帯メールに「大丈夫?お水でもごはんでも持っていくよ。」という
涙ちょちょ切れの温かメールに、甘えてみようかな~と一瞬思ったが、
偶然写った姿見の自分の姿に、思いを断ち切る。

40過ぎると病み上がりって、かわいいんでもなく憐れでもなく、汚いんだな。

そこからの回復は早かった。なんとか床を張って水を汲み、
牛乳瓶にまで水を入れて寝床近くまでたくさんもっていった。
賞味期限の切れたレトルトパックをあたためずに食べた。白菜も生でかじった。
その食べた後が、寝床の近くに転がっていて、正気を取り戻した時には、
ごみ屋敷を軽蔑する気が一切失せた、くらいでした。

で、おかげさまで、すっかりよくなり、戻ってきました。

年老いて素直に人を頼れない弱さを改めて知り、
だったら日ごろから健康管理しなくちゃ、という反省と、
またひとつ一人で乗り越えてしまったという自負がプラスされました。

で、なによりの薬になったのは、視聴者の皆様からの温かいメッセージ。
「有働さんでも熱出るんですね」の
突っ込みどころ満載のお見舞いメッセージも含め、
世の中に一人でも心配してくれる人がいるということは、
大きな望みにつながりました。ありがとうございました。
完全復活。次回のブログからは、
皆さまからのファックスに力いっぱい応えさせていただきます!

投稿者:有働由美子 | 投稿時間:10:00 | カテゴリ:有働由美子 キャスター | 固定リンク

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