5月24日

シリーズ発達障害 自分の“苦手”とどうつきあう?

今月から1年間、「あさイチ」では「発達障害」について定期的に特集する予定です。発達障害は、身体障害と違って「見えにくい」障害のため、周囲から何かと誤解されがちです。当事者の声をしっかり伝えることで、少しでも誤解を減らしたい。それがシリーズの目的です。
第1弾となる今回のテーマは、「発達障害の人の“苦手”とのつきあい方」。
発達障害の人は、「人の気持ちを理解するのが苦手」「集中するのが苦手」「感情のコントロールが苦手」など、生まれつき何かが苦手。しかも、その苦手の度合いは日常生活に支障が出てしまうほど。懸命に苦手と向き合っても、周囲からは「みんなと同じようにできない」「怠けている」「わがまま」などと誤解されることもしばしばです。
番組では、「初めての場所へ迷わずに行く」のが苦手な栗原類さん、「片づけ」が大の苦手でコンプレックスを抱えてきた女性、発達障害の息子の偏食に悩んできた母親、それぞれが「苦手」と向き合う姿を伝えます。

栗原類さんの“苦手”とのつきあい方

初めての場所に行くのが苦手

2年前に発達障害であることをあさイチで告白された栗原類さんも自分の“苦手”と日々向き合っている。栗原さんの苦手は「初めての場所に迷わずに行くこと」。そのため仕事に遅刻しないよう、休みの日には意識して初めての場所に出かけるようにしている。出発前にスマートフォンの道案内アプリで念入りに目的地までのルートを調べ、迷いそうなところを確認。いざ出発してからも電車の乗り換えや道路の交差点など迷いそうなところでは、小まめにスマートフォンをチェックするように心がけている。

発達障害の子どもの偏食

発達障害の息子の偏食との向き合う母

発達障害の子どもの多くに見られる偏食。その原因は、単なる好き嫌いではなく、感覚過敏など発達障害の人、特有の感じ方にあると見られている。発達障害の息子を持つ母、幸恵さんは、以前は人並みに食べられるようになって欲しいと息子にさまざまな食材にチャレンジさせていた。しかし、息子が発達障害と診断され、さらに偏食は発達障害が原因であることを知って以来、無理に食べさせることはやめた。「体が受けつけない物を無理やり食べさせることが息子の幸せにつながるのか」。幸恵さんは、息子の食べられるものの範囲でできるだけ栄養の偏りを減らしていくことを選んだ。

発達障害の子どもの偏食

発達障害の偏食 改善に向けた取り組み

広島市にある療育センターでは、発達障害の子どもの特性に応じて給食の調理法を変えている。かむのが苦手な子どもには、食材をミキサーにかけたりふやかしたりして柔らかくしてから提供。反対に柔らかい食感が苦手な子どもには食材を素揚げにするなどして、さくさくした食感になるよう調理する。無理に食べさせるのではなく、食べやすい形で与えながら少しずつ食べられる食材を増やしていき、徐々に通常の調理法に近づけることで、多くの子どもの偏食が改善しているという。

「片づけられない」にどう向き合う?

「普通を目指さない」 片づけが苦手な女性がたどり着いた境地

ADHD(注意欠如・多動症)と診断されている広野ゆいさん(44)は、片づけが大の苦手。子どもの頃から、片づけられないことを責められ続け、大きなコンプレックスになっていた。20代後半でADHDとわかり、それが片づけられない原因であることを知ってからも、「片づけられるようになりたい」という思いを持ち続けた。片づけ法を研究し、人生をかけて片づけに取り組んだものの長続きせず挫折。そこで、広野さんは「片づけられる普通の人」を目指すのをやめ、自分のできることに注目するよう考え方を変えた。

専門家ゲスト:梅永雄二さん(早稲田大学教授)
ゲスト:くわばたりえさん(タレント)、栗原類さん(モデル)
リポーター:瀬田宙大アナウンサー