7月12日

常識が変わる!シニア世代の食生活 あなたの親は大丈夫?

今回のテーマは「食事」。
国の調査によると、65歳以上のおよそ6人に1人が「栄養失調」の恐れがあることがわかってきました。しかも、やせている人だけでなく、太っている人も要注意。
あるタイプの栄養失調になると、要介護になるリスクや死亡のリスクが2.3倍になるというデータもあります。
栄養失調を防ぎ健康で長生きするための、食生活のポイントをお伝えしました。

栄養失調を防ぐカギ(1) 65歳を超えたら、総コレステロール値は高めがいい!

一般的に総コレステロールの基準値はおよそ120~220mg/dLとされますが、最新の研究で、65歳を超えたら、コレステロールが高めのほうが長生きすることがわかってきました。
コレステロールは、体の細胞膜に欠かせない重要な役割をしているにもかかわらず、年を取れば取るほど壊れやすくなります。
健康長寿について長年研究を進めてきた新開省二さんによると、「年齢に応じて、コレステロールの基準値を見直したほうがいい」そうです。
新開さんの考える、65歳以上の方の総コレステロール値の理想値は、
  男性180~250mg/dL
  女性200~260mg/dL
なお、コレステロールが多く含まれる食材は、卵・いくら・数の子・レバー。
卵だと、毎日1個を目安に食べるといいそうです。

※疾患のある方は、かかりつけの医師にご相談ください。

栄養失調を防ぐカギ(2) 「肉」を食べて「アルブミン」を増やそう!

栄養失調を防ぐカギ2つめは「肉」。
肉には、たんぱく質の一種「アルブミン」のもととなる栄養素がたっぷりと含まれているからです。これまでの研究で、血液中のアルブミン値がさまざまな病気と関係していることがわかってきました。

厚生労働省「呼吸器感染症の分析疫学研究班(代表 廣田良夫)」が、65歳以上の肺炎患者50人と、かかっていない人110人を調べたところ、アルブミン値が低い人たちは、それ以上の人たちに比べて肺炎のかかりやすさが9.1倍に。

さらに、東北大学などの調査で、70歳以上の高齢者832人を3年間追跡調査したところ、要介護になったり亡くなったりする人の割合が、2.3倍になりました。

アルブミン値は、血液検査で調べることができます。

※疾患のある方は、かかりつけの医師にご相談ください。

栄養失調を防ぐカギ(3) 「10食品群を食べよう!」

肉が苦手でも、アルブミン値を効率よく上げることができます。
それは「10食品群を毎日一口ずつでもいいから食べること」です。

秋田県大仙市で、1,000人のお年寄りがこの10食品群チェックシートを用いたところ、4年間でアルブミン値の平均値が4.1g/dLから4.3g/dLに上昇しました。
チェックシートは下記からダウンロードできますので、みなさんもぜひ試してみてください。

チェックシートダウンロード

チェックシートはこちら

豚肉のくず打ち

印刷用ページ

いももち

印刷用ページ

専門家ゲスト:新開省二さん(医師/東京都健康長寿医療センター研究所 副所長)、熊谷修さん(管理栄養士/東京都健康長寿医療センター研究所 協力研究員)
ゲスト:柴田理恵さん、藤井隆さん
リポーター:遠藤亮アナウンサー