9月13日

なるほど!外国人パワー

最近、身のまわりで外国人が増えていると思いませんか?「コンビニ」や「飲食店」だけでなく、今では「タクシードライバー」や「宅配便の仕分け」、「介護」や「家事の代行」などでも外国人が働くようになっています。去年、日本で働く外国人は108万人となり、はじめて100万人を超えました。
でも、こんなに身近に外国人がいるようになったのに、日本人にとってはまだまだ遠い存在。遠巻きに眺めるばかりで、外国人と直接話したことのない人の方が多いのではないでしょうか。彼らは、どこの国から来て、どんな生活をしているのか?
番組では、彼らの日常生活に密着。これまでの外国人のイメージとは、ちょっと違う一面が見えてきました。実は、日本になじむため、とっても気を遣っているようです。
一方で、外国人労働者を取り巻く環境は厳しさを増している現実もあります。日本人の暮らしを陰で支える外国人とどうつきあうか、番組で話し合いました。

日本でタクシードライバーになったエジプト人

ことし9月、エジプト人が日本でタクシードライバーになりました。2か月前に妻と子どもをエジプトに残して来日。東京オリンピックを前に、日本の観光事業で一旗揚げようと、タクシー会社に入社しました。東京の地理や接客マナーを勉強し、車の2種免許も日本で取得しました。不慣れな日本の道はカーナビで対応。丁寧な日本語で接客する姿が、お客さんに好評を得ていました。

コンビニで外国人の店員さんが多い理由

東京・港区にあるコンビニエンスストアでは、店員の6割が外国人。全員留学生で日本語学校や大学に通いながらアルバイトをしています。取材したコンビニチェーンでは、日本は人手不足のため、海外の若い人材を獲得しようと、ベトナムに研修所を作っています。日本語学校に留学が決まった学生を来日前から教育。即戦力として働けるように育成しています。さらに、マニュアルは4か国語に対応。細かい接客方法まで、外国人がすぐに分かるようになっています。

地域の防犯パトロールに参加する外国人

千葉市で中古車輸出会社を経営するバングラデシュ人の男性は、4年前、一軒家を改装してイスラム教の礼拝所、モスクを作りました。モスクを作った当初は、門を壊されたり、お祈り中に車のクラクションを鳴らされるなど、嫌がらせを受けたといいます。嫌がらせをしたのは、ごく一部の人たちでしたが、町内にはモスクが怖くて近寄れなかったという声があったそうです。バングラデシュの人たちは日本人とどうつきあえばいいのか考えたところ、去年から町内会に申し出て、週1回の地域の防犯パトロールに参加することにしました。このことがきっかけで町内の人が心を開いてくれるようになったといいます。

初めて外国人が働くことになったクリーニング工場

ことし4月、仙台市にあるクリーニング工場で、ベトナム人女性2人が働くことになりました。でも唯一の難点が日本語をほとんど話せないこと。最初は工場の日本人も戸惑いましたが、英語もベトナム語も話せないので、とりあえず日本語で押し切って話すことにしました。ベトナム人も何度も日本語で言われることで、少しずつ言葉が分かってきたといいます。来日して5か月、彼女たちは職場に少しずつ慣れてきたといいますが、生活はけっして楽なものではありません。給料のほとんどをベトナムにいる家族のために仕送りをしているのです。将来、子どもたちがいい生活ができるように頑張っているといいます。

外国人労働者が抱える労働問題

東京・台東区にある労働問題の相談を受けつける団体には、外国人労働者から、働いていた企業で不当な労働を強いられたという相談が毎日のように入っています。3年前に来日したカンボジア人の男性は建設会社で技能実習生として働いていましたが、作業中にあやまって人さし指を切断しました。しかし、会社は責任逃れをするために労災申請をしなかったといいます。さらに指の切断により十分に働けなくなった男性に対し、日本人の同僚からの暴力やいじめが始まりました。その後、たび重なる暴力で男性はうつ病を患ってしまいました。

ゲスト:柴田理恵さん、把瑠都さん
専門家ゲスト:鈴木江理子さん(国士舘大学教授)
リポーター:瀬田宙大アナウンサー