11月20日

どうする?実家の始末

「実家の土地と家、親が亡くなった後はどうしよう?」そんな漠然とした不安に真正面から答える特集です。
「実家は田舎だから、二束三文にもならない・・・」とあきらめている人には、損しない土地・家屋始末のコツを。「まだ親が元気だから、親に何かあったらときに考えればいい」と、問題を先送りしている人には、親が認知症になったときに備えた「家族信託」について。
など、実家始末に直面した人に、ヒントとなる情報をお伝えしました。

財産凍結を防ぐためには『家族信託』

知っていましたか?父親や母親が認知症になるなど、判断能力がなくなった場合、親名義の不動産(土地や家など)や、銀行預金が凍結されてしまうんです。
親が認知症になったあと、親名義の土地を売ろうと思った場合、成年後見制度しか手はありません。その場合、裁判所の許可なしには、親名義の土地を売ことができなくなってしまいます。
そんな中、注目され始めている制度が「家族信託」。これは、親が元気で判断能力があるうちに家族どうしで結ぶ契約のこと。親の財産を管理する権利を、子どもなど、あらかじめ希望する家族に与えることができます。
その家族信託のしくみをご紹介しました。

実家の始末で 損しない方法

不動産鑑定士の中山聡さんから教えていただいたポイント

・老朽化した実家の始末で損しない方法
(1)リフォームはしない
買い手の気持ちを考えた場合、わざわざ古い家を買いたいという人は、欄間やふすま、すりガラスなど、昭和の雰囲気を好む場合が多いんだとか。それをイマドキのリフォームをほどこしてしまうと、かえってセールスポイント・価値を失う可能性がある言います。

(2)貸すのはリスクが高い
すぐに買い手がつかない場合、「ひとまず賃貸で・・・」と簡単に思われがちですが、古い家屋を賃貸に出すのはリスクが高いそうです。家を人に貸す場合は「修繕義務」が発生。老朽化した家の場合は、かなりの修繕費用を家主が負担しなければなりません。

(3)売る場合は「もうけようとしない」
「もっと高く売れるはず」と売りどきを探るあまり、いつまでも売れずに残ってしまうケースが多いといいます。一般的に、使わなくなった古い家には、年間数十万円の維持費がかかります(固定資産税など)。10年たてば維持費は何百万円にも。売りたいのであれば、もうけようとせず、手放せるときに手放すのがいい、と中山さんは言います。

山の土地 境界線が分からない!

そもそも山の土地境界線の目印は、木の書きつけや石などで済ませるケースが多いもの。
そのため、月日がたつと目印が消え、土地境界線が分からなくなってしまうんです。境界線がはっきりしないと、間伐の補助金が出ないケースもあり、トラブルの元に。

愛知県のNPO代表、髙橋啓さんの活動に密着。山主を探し出し、はっきりしない土地境界線を確定させる、地道な作業の様子をご紹介しました。

専門家ゲスト:小嶋由佳さん(税理士)、杉谷範子さん(司法書士)、中山聡さん(一級建築士)
ゲスト:三田寛子さん、ノブさん(千鳥)
VTRゲスト:髙橋啓さん(NPO代表)
リポーター:古野晶子アナウンサー