1月17日

“もし大地震が起きたら” 目からウロコの防災講座

きょうで阪神・淡路大震災から23年。大地震が起きても慌てないための“災害シミュレーション”のやり方や、特にマンションで見落としがちな防災の注意点、さらに、医療関係者だけでなく、私たちも知っておくべき災害医療などについて詳しくお伝えしました。

家族で災害シミュレーション

災害が実際に起きたときを想定して、自分がどう行動するのかをシミュレーションしておけば、いざというときでも慌てなくてすみます。
手順(1)災害の起こる条件を決めます。(例:平日午後3時に震度6強の大地震)
手順(2)災害発生直後、1時間後、3時間後など、時系列に沿って、自分の周りで起こるだろうことを想像して付箋に書き出します。家族でシミュレーションを行う場合でも、まずは誰とも相談しないで書くことが大切です。
手順(3)1人ずつ、自分がシミュレーションしたことを家族に説明し、見つかった課題を話し合って解決していきます。

ファーストミッションボックス

ファーストミッションボックスとは、災害が起きたとき、マンション住民などが自分たちの手で災害対策本部を立ち上げ、互いの安否を確認し合ったりするためのツールです。
箱の中には具体的な指示を書いたカードが入っていて、それさえ読めば誰でも災害対応ができます。

知っておくべき災害医療 「トリアージ」

阪神・淡路大震災で亡くなった6434人のうちおよそ500人は、適切に治療が行われていれば救えた命とされています。当時は、けがの程度に関係なく、病院に搬送された人から順に治療に当たったため、すぐに治療が必要な重症患者が後回しになってしまったことが一つの要因とされています。そのため、現在では、治療に優先順位をつける「トリアージ」が進んでいます。トリアージは4種類の色で行われます。

黒:心肺停止の状態にあり、死亡もしくは救命困難
赤:緊急の治療が必要
黄:緊急ではないが治療が必要
緑:治療不要もしくは軽処置

トリアージを行うのは、最初に災害現場に駆けつける救急隊員やDMATとよばれる災害派遣医療チームです。緑や黄色のタグをつけられた場合、赤のタグをつけられた人の治療が優先されるため、病院に行っても長い時間、待たなければいけません。自宅や避難所で様子をみることも一つの選択肢です。

シンプルトリアージ

自身で歩行ができれば最も優先順位の低い「緑」と判別されますが、容体が変わり、緊急の治療が必要になるケースもあります。下記の5つの症状のうち、ひとつでも当てはまれば、避難所の巡回医師に診てもらったり、医療機関を受診してください。

  1. 呼吸が異常:1分間に10回未満、あるいは30回以上
  2. 手首で脈がはかれない:末しょうの循環が悪く、血圧が低い状態
  3. 手をグー・パーできない:意識が低下している状態
  4. おう吐がある
  5. 発熱:38度以上が受診の目安

専門家ゲスト:国崎信江さん(危機管理アドバイザー)、中山伸一さん(兵庫県災害医療センター長)
ゲスト:益若つばささん(タレント)、千鳥ノブさん(お笑い芸人)
VTRゲスト:諏訪清二さん(防災学習アドバイザー)、鵜飼勲さん(兵庫県立西宮病院 救命救急センター部長)
リポーター:瀬田宙大アナウンサー