5月2日

女のニュース 食中毒の盲点

気温が高くなるこれからの時期、気をつけたいのが食中毒です。

中でも最近、国が注意を促しているのが「カンピロバクター」という細菌による食中毒です。鶏肉の生食や加熱不足が主な原因で、下痢や腹痛、発熱などの症状を引き起こします。潜伏期間が通常2~3日と長いこともあり、食中毒だと気づかないこともあります。国内の患者は年に2,300人ほどですが、実際には350万人にのぼるという研究もあります。
食品衛生アドバイザーの小暮実さんに、食中毒への対策を聞きました。

鶏肉は必ず中まで加熱!カンピロバクター対策

画像(1) (鶏さし+カンピロバクター)

対策のポイント

  • カンピロバクターは75度以上で1分間加熱すれば死滅します。
    鶏肉の中心部が白くなるまで必ず火を通してください。
  • 生肉を切った包丁やまな板から菌が移る「2次汚染」にも注意。
    肉汁一滴でも感染する場合があります。
  • 鶏肉をシンクで洗う場合は、必ずシンクも洗浄してください。

鶏肉の生食について

  • カンピロバクターによる食中毒を防ぐため、厚生労働省は去年3月、都道府県や鶏肉の業界団体に対し、鶏肉の提供には加熱処理が必要なことを周知・指導するよう、通達を出しました。
  • 以前から鶏肉を生で食べることが多かった宮崎県や鹿児島県では、生食用の処理方法や衛生管理について、県が独自のガイドラインを出すなどして、注意を促しています。

おにぎりはしっかり冷まして 黄色ブドウ球菌

画像(2) (お握り+黄色ブドウ球菌)

夏場に特に多いのが「黄色ブドウ球菌」による食中毒です。
腹痛や嘔吐などを引き起こしますが、その4割は「おにぎり」が原因なんです。

黄色ブドウ球菌は、人の皮膚、鼻孔などに常在する菌で、おにぎりを作る際に手から菌がうつり、それが増殖してエンテロトキシンという毒素が発生するのです。
毒素の発生は温度が大きく影響し、37度だと6時間で発生しますが、20度以下だと3日間かかります。10度以下では発生しません。
すぐに食べない場合は、おにぎりをしっかり冷やすことが大事です。

専門家ゲスト:小暮実さん(食品衛生アドバイザー)
ゲスト:坂下千里子さん
リポーター:田村直之アナウンサー