6月27日

どうする?離れて暮らす親の介護

どうする?離れて暮らす親の介護

離れて暮らす高齢の親。元気なうちはいいけれど、いざ介護が必要になったらどうしよう・・・。
「仕事があるから帰れない。誰に頼む?お金はどれぐらいかかるの?そもそもどんな制度が使えるの?」離れて暮らすからこその不安は尽きません。
そこで今回、専門家や経験者の皆さんに取材し、遠距離介護を乗り越える知恵と工夫をお伝えしました。

まずナニする?

地域包括支援センターとは、高齢者の介護や福祉の総合窓口です。まだ親が元気だと思っていても担当者が訪問することで、要介護の早期発見につながることもあるんです。
また、一度連絡しておけば、遠距離の親に何かあったときもすぐに手続きすることができます。
調べるときは、インターネットで「地域包括」と「親の家の市区町村名」で検索します。

連絡の目安は?

こちらの6つの項目のうち、1つでも当てはまるものがあれば地域包括支援センターへ連絡しましょう。

  1. 1週間で1度も外出しないことがある
  2. この1年間で転んだことがある
  3. この半年間で2キログラム以上体重が減ったことがある
  4. お茶や汁物でむせることがある
  5. 同じ話題を繰り返し話すことがある
  6. 疲れたと落ち込むことがある

要介護認定の手続き

申請書の記入と提出は遠距離で子どもがどうしても来られない事情を伝えると、地域包括支援センターが無料で代行してくれます。
認定調査は同席しなくても大丈夫ですが、親だけだと調査員に「元気ですよ」と見えを張ってしまうこともあるので、できれば子どもが付き添ったほうがいいそうです。
調査日は本人や家族の希望に合わせて実施してくれるので帰省できる日を伝えましょう。

帰省したときは?介助より体制作り

遠距離の場合、自分が行かないといけない状況から、離れていても大丈夫な状況を作り出すことが重要です。そこで、親が家の中で安全に暮らせるよう家具の配置を変えたり、手すりをつけるなどしましょう。また、近所の人に自分の連絡先を伝えて、親に何かあったときは連絡をもらうよう頼んでおくと安心です。
そして、言いづらいけれど親とお金の話をしておきましょう。無理な金銭の負担で親子関係が壊れることもあるからです。

施設探しは?現地スタッフと親の情報を共有

特別養護老人ホーム、グループホーム、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅など、介護度や症状によって高齢者の住まいとなる施設はさまざまです。この中から納得のいく施設を選ぶには、日頃から親の性格や趣味などの情報をケアマネやホームヘルパーとメールや電話で共有しておくことが大切です。

施設選びはここをチェック!

老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅など、さまざまな施設の中から探すときのチェックポイントがあるんです!

  1. 「すぐ入居できます」は疑おう
  2. 費用は月の総額を聞こう
  3. 看(み)取りケアをしているか聞こう
  4. 見学はランチタイムに行こう

特に大事なのが、見学の時間帯です。お昼は施設がいちばん忙しい時間。
スタッフが忙しい中でも利用者に丁寧に接しているか。
また、利用者が楽しんで食事をしているか。チェックするのにいちばん適しています。

遠距離介護トラブル

遠距離介護で最も多いのが親や兄弟間でのお金のトラブルです。防ぐ方法は、そのつど記録をつけること。紙に書くのは大変だという場合は、写真を撮るだけで情報が記録できるスマホの家計簿アプリを使うのもおすすめです。
また、介護の方針の違いで兄弟間に溝ができるケースも多いようです。身内だけではなく、ケアマネなど第三者の専門職を交えて、親のためにどう介護していくか話し合うといいようです。

専門家ゲスト:川内潤さん(NPO法人となりのかいご/社会福祉士)
ゲスト:三田寛子さん、光浦靖子さん
リポーター:古野晶子アナウンサー