8月27日

西日本豪雨 「被災地の再建 いま必要なこと」

200人以上が亡くなった西日本豪雨から1か月半。被害が特に大きかった広島、岡山、愛媛では、鉄道や道路の寸断、断水などインフラの被害が大きく、再建は進んでいません。あさイチでは災害発生以降、各地に取材に飛び被災地の声を届けてきましたが、今回はその蓄積を生かし、被災地の復興への道のりを明らかにしつつ、新たに見えてきた課題を掘り下げて伝えました。

求められる子どものケア

今も1,000人以上が避難生活を続ける(※8月24日現在)岡山県倉敷市では74の小中学校が被災。学校が避難所となったことで先生たちは避難所の運営に追われ、子どもたちのケアに手が回らない状況が続きました。今回の取材で、災害発生から1か月半あまりたった今、子どもたちは家に閉じこもりがちになるなど、さまざまな問題を抱えていることが分かりました。
こうした中、子どもたちのために居場所を作ろうという動きも始まっています。8月中旬、倉敷市立薗小学校では夏休み中の学習室を立ち上げました。時間割りに沿って規則正しい生活を取り戻すことで、子どもたちのストレスを減らすことができると考えています。

災害後の心の動き

災害時の子どもの心理に詳しい精神科医の河嶌讓さんによると、災害直後はまずぼう然自失とした状態になります。その後復旧が進むにつれ、ハイテンションに見える時期が来ますが、その後再び落ち込むことになります。
子どもの心をケアするには、「見る」、「聴く」、「つなぐ」が重要です。具体的には、「子どものようすをよく見て、否定せずに受け止める」、「いま困っていることについてじっくりと話を聴く」、「医師や保健師などの専門家につなぐ」の3つです。

暮らしをどう再建するか

愛媛県大洲市に住む一家は、自宅が2階まで水につかったため住むことができなくなり、今は避難所で暮らしています。いちばんの心配は、さきざきのお金のこと。一家は先祖代々受け継いだ土地を守り、その地での生活を続けていくため自宅再建の道を選びました。しかしその費用をどう捻出するのか、めどはまだ立っていません。

被災した人たちへの経済的支援

現在のローンを精算して新たなローンを組むことができる「被災ローン減免制度」について紹介しました。

病院や介護施設が被災するとどんな影響が

広島県三原市では、地域の拠点病院の役割を担ってきた本郷中央病院が大きな被害を受けました。外来は一時完全に機能停止。入院患者も転院を余儀なくされました。
三原市では、病院だけでなく高齢者のための福祉施設8か所が被災し、利用者に大きな影響が出ている現状をお伝えしました。

専門家ゲスト:河嶌讓さん(精神科医)
ゲスト:松尾諭さん、羽田美智子さん
リポーター:森田洋平アナウンサー