12月5日

食物アレルギー

じんましんやかゆみのほか、呼吸困難などの重い症状を引き起こすこともある「食物アレルギー」。アレルゲンとなるのは卵・牛乳・小麦・魚・果物・そばなどさまざまですが、肌荒れや花粉症が引き金となって発症することをお伝えしました。また、“食べて治す”最新の食事療法についても詳しく紹介しました。

手荒れで魚アレルギーを発症

3年前、すしを食べたあと、呼吸困難に陥った女性のケースを紹介しました。この女性は魚が大好きだったため、魚を食べ過ぎて発症したのかと思いきや、「手荒れ」が原因と診断されました。当時、この女性は、アルバイト先のすし店で毎日のように魚を直接さわっていました。手が荒れていたため、炎症部分から魚の成分が皮膚に入り、体の免疫システムが過剰に反応してしまったものと考えられます。現在、食物アレルギーのいちばんの原因は、肌荒れを起こした皮膚から食べ物が入るためとされています。

手荒れ

保湿剤の正しい使い方

肌荒れから起こる食物アレルギーを防ぐのに効果的なのが保湿剤です。その正しい使い方を紹介しました。

保湿剤の量

  • クリームタイプ・・・人さし指の第一関節分
  • 乳液タイプ・・・1円玉大
  • ワセリン・・・真珠の1粒の大きさ(人さし指第一関節の半分)

※乾燥肌や脂肌など体質に合わせて調節してください。

保湿剤のぬり方

  1. 保湿剤を手の甲にのせ、両手の甲をこすり合わせて、ぬり広げる。
  2. 指を1本1本手のひらで包み込むようにぬる。
  3. 側面部分をぬる。
  4. 指と指の間をぬる。
  5. 手首をつかんで、一周くるりとぬる。

第一関節分の保湿剤

花粉症で食物アレルギーを発症

去年、もやしを1本食べただけで、大豆アレルギーを発症した女性のケースを紹介しました。 その原因は、「ハンノキ」という樹木の花粉症によるものでした。近年、花粉症から食物アレルギーを発症する人が増えています。どんな花粉症にどんな食物アレルギーの可能性があるかは以下のとおりです。

  • スギ・ヒノキ(スギ科)・・・トマト
  • イネ科・・・トマト・じゃがいも・メロン・スイカ・キウイフルーツ・オレンジ・ピーナツなど
  • ブタクサ・・・キュウリ・ズッキーニ・メロン・スイカ・バナナなど
  • ヨモギ・・・スパイス(マスタード・コリアンダー・クミン)、セロリ、にんじん、マンゴーなど
  • ハンノキ・シラカバ(カバノキ科)・・・豆乳・もやし・豆腐・りんご・桃・サクランボ・キウイフルーツ・じゃがいもなど

花粉症と食物アレルギーの関係図

安全量を食べて治す食事療法

愛知県名古屋市にある藤田医科大学附属のばんたね病院では、10年ほど前から、食物アレルギーのある子どもを対象に、「安全量を食べて治す」食事療法に取り組んでいます。ただし、医師の指導のもとでないと危険ですので、自己流で行うのは控えてください。
医療機関は、日本アレルギー学会のホームページで、アレルギー専門医のいる病院やクリニックが調べられます。ただし、この食事療法を行っているとは限りませんので、事前に電話などで確認の上、受診されることをおすすめします。一般的に、成人は皮膚科のアレルギー専門医、子どもは小児科のアレルギー専門医が食物アレルギーに詳しいとのことです。

日本アレルギー学会

ホームページ:https://www.jsaweb.jp/modules/ninteilist_general/

専門家ゲスト:矢上晶子さん(藤田医科大学教授)、宇理須厚雄さん(藤田医科大学客員教授)
ゲスト:東貴博さん、ギャル曽根さん
リポーター:田村直之アナウンサー