1月4日

“東洋医学”で1年を元気に!

ことしはじめにお伝えしたテーマは「東洋医学」。今回は、鍼(はり)・お灸(きゅう)、漢方をピックアップ。「よさそうとはわかっているんだけど」と二の足を踏んでいる人に、鍼灸(しんきゅう)師と漢方専門医が、東洋医学とのつきあい方を伝授。自分でできる「ツボ押し」の方法、鍼・お灸がきく仕組み、そして自分にあった漢方の見極め方など、この1年を健康に過ごすための情報をご紹介しました。

鍼灸師・蛯子慶三さんオススメの4種類のツボ

ツボ押しの注意点とポイント

腫れている部分は、炎症が起きていると、悪化させてしまう恐れがあります。
また、いきなり強く押さずにゆっくりと押して、イタ気持ちいいところでやめてください。
1か所につき、5回繰り返すのが目安です。左右それぞれ押してください。

(1)合谷(ごうこく)

頭や肩、歯の痛みなどにきくというツボ。
場所は、人さし指と親指の骨が交わるところから、少し内側のあたり。

(2)郄門(げきもん)

不安やあせりなど、心理的なストレスを解消するというツボ。
場所は、腕の内側。手首とひじの真ん中から、親指一本分、手首寄りのあたり。

(3)足三里(あしさんり)

胃の不調や足の疲れなどにきくというツボ。
場所は、指でL字を作り、ひざの皿の上に当てたとき、中指が当たる骨の横のあたり。

(4)三陰交(さんいんこう)

生理に伴う不調や冷え、むくみにきくというツボ。
場所は、内くるぶしのてっぺんに小指をおき、指4本分外側。ちょうど、人さし指の関節があるあたり。

鍼灸治療の進め方

肩こりに悩む3人の女性に、鍼治療を受けてもらい、その様子をご紹介しました。
まずは、ケガがないかをチェック。次に、全身のツボや経絡(けいらく)をチェックし、肩こりの原因を探ります。そして、ツボに鍼を刺していきます。
鍼では、刺激が強すぎると感じる患者の場合は、熱によってツボを刺激する、お灸が使われることもあります。

鍼灸治療にかかる費用について

1回の治療で3,000円~6,000円ほど。症状によりますが、蛯子さんの施設では、1~2週に1度くらいの頻度で、5回ほど通院してもらい様子を見るとのこと。また、鍼灸治療で健康保険が使えるのは神経痛、リウマチ、腰痛症などの疾患に限られます。
治療を受ける際は、医師の同意書が必要となります。ただし、保険が使えるかどうかは、鍼灸院によって違うので、それぞれお問い合わせください。

頻尿にもツボ

頻尿の主な原因となっている“過活動膀胱(ぼうこう)”。その改善法として、「会陰(えいん)」というツボを刺激する方法を紹介しました。会陰は、股間にあるツボ。肛門の少し前のあたりにあります。会陰を専用のローラーで「ゆっくり、やさしく10往復」することで、過活動膀胱が改善されるといいます。
専用のローラーがなくても、人さし指でも可能です。また、男性にも有効です。
ただし強くやりすぎると、より症状が悪化する可能性があるため、くれぐれも「ゆっくり、やさしく」やるように注意してください。

漢方治療の進め方

「冷え」や「胃の不調」「頭痛」「だるさ」など、“なんとなく不調”にお悩みの女性に、漢方専門医のいるクリニックを訪ねてもらいました。漢方では、同じ症状であっても、原因は人それぞれと考え、処方する漢方薬や、対策が変わってきます。
診察では「問診」に加え、「脈診」や「舌診」「腹診」といった独特の方法で、患者の症状や体質を見極めていきます。

漢方専門医・木村さんに教わる“冷え”のタイプについて

漢方専門医の木村容子さんに、タイプごとの「冷えの特徴」や「セルフケアの方法」について教わりました。ただし、冷えの場合、甲状腺の異常や、膠原(こうげん)病など、病気が原因の場合もあるため、セルフケアの効果がない場合、医師にご相談ください。

中国・雲南省文山の“薬食同源”

中国南部に位置する、雲南省・文山(ぶんざん)で食べられている、「三七(さんしち)にんじん」をご紹介しました。三七にんじんは、中国では、古くから“長寿の薬”として知られている生薬です。
文山の人たちは、三七にんじんを「薬」としてだけでなく、ふだんの「食事」にも取り入れています。

漢方専門医・木村さんオススメ 「健康長寿につながる食材」

漢方専門医の木村容子さんに、身近なスーパーで手に入る食材の中から「健康長寿につながる」というオススメのものを教えてもらいました。

  • 黒い食材:黒ごま・黒豆・黒米
  • 海でとれる食材:昆布・ひじき・わかめなどの海藻類
  • ネバネバ食品:もずく・山芋

“健康長寿につながる食材”を使ったレシピ

“長生き”炊き込みごはん

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飲み物に“ちょい足し”のアイデア

手軽に実践できる方法として、「甘酒(※米麹(こうじ)のもの)」に軽くすりつぶした「黒ごま」と、包丁できざんだ「くるみ」を“ちょい足し”して飲むアイデアもご紹介しました。

専門家ゲスト:蛯子慶三さん(東京女子医科大学東洋医学研究所 鍼灸師)、木村容子さん(東京女子医科大学東洋医学研究所 漢方専門医)
ゲスト:中村勘九郎さん、綾瀬はるかさん
リポーター:魚住優アナウンサー