1月21日

大災害 “家族の命”をどう救う?九死に一生を得た人々から学ぶ防災対策

去年は220人以上が犠牲となった西日本豪雨や、震度7を記録し41人の死者を出した北海道胆振東部地震など、大災害が相次ぎました。その犠牲者の大半を占めるのが65歳以上の高齢者です。そうした高齢者の命を救うには一体どうしたらいいのか?今回、番組では災害の中、危機一髪のところで助かった高齢者や救助にあたった家族に「“そのとき”なにを考え、どう行動したのか?」を取材。その実例を元に、いざ自分が災害に直面したら、親や家族の命を守るためにどうしたらいいのか考えました。
例えば、西日本豪雨の2つのケースでは、ともに子どもが避難を促しても、親はなかなか避難しませんでした。親はなぜ避難を拒んだのか?専門家によると「自分だけは大丈夫」という“正常性バイアス”と“過去の経験”つまり過去に遭遇した災害の範囲内だと思ってしまうと言う心理的な2つの要因があるといいます。
では子どもはどうやって説得すればいいのか?ポイントは、理屈で説き伏せるのではなく、親が心配だという「情」に訴えかけること。こうした災害時の心得以外にも、築年数の古い家屋にも行える効果抜群でリーズナブルな耐震対策など、「事前に行う知恵」などもご紹介しました。

大地震から命を守る「耐震補強」&リーズナブルな「耐震シェルター」

2016年に発生した熊本地震ではおよそ9000棟の住宅が全壊、多くの方が犠牲になりました。全壊した住宅の多くに共通していたのが、「昭和56年以前の旧耐震基準で建てられていた」ということ。熊本市で旧耐震基準で建てられた住宅に住んでいた方は、地震の前に耐震補強していたことで建物の被害はほとんどなく、地震後もふだんどおりの生活を送ることができたといいます。
でも、自宅を「耐震補強」するのは費用も時間もかかってしまってちょっと・・・、という方には、費用を抑えて自宅を部分的に耐震化する方法もあります。最近注目が集まっている「耐震シェルター」です。従来からある部屋の中に、木材や鉄骨を組み合わせてもうひとつの頑丈な部屋を作るというもので、番組で紹介したシェルターの場合、2階部分が倒壊したことを想定し、3トンの重りを真上から落としても中の空間が守られるため、住民の方は寝室として使っています。
ご紹介したシェルターは定価38万円、運び込んだ木材を部屋の中で組み立てるだけのシンプルな構造のため、早ければ工事はわずか半日で終わります。
ほかにも各社から、20万円台~100万円台までさまざまな商品が販売されています。多くの自治体では補助金制度があるので、地元自治体にお問い合わせください。

専門家ゲスト:広瀬弘忠さん(災害心理学者)、国崎信江さん(危機管理アドバイザー)
ゲスト:前田吟さん(俳優)、坂下千里子さん(タレント)
リポーター:遠藤亮アナウンサー