2月4日

年とともに忍び寄る“歯”のトラブル

女性ホルモンの分泌が減ってくると唾液の量が少なくなるため、40代以上の女性は虫歯や歯周病になりやすくなります。加齢によって起こる、歯と歯ぐきのトラブルについてお伝えしました。また、実は、女性ホルモンの分泌が増える妊娠中の女性も歯周病になりやすく、インプラントにした部分でも歯周病と同じ症状が起こることも紹介しました。

銀歯のリスク

銀歯や銀合金の詰め物をした歯が、気づかぬうちに虫歯になってることがあることをお伝えしました。治療の際、銀合金と歯を隙間なく密着させるために、その間にセメントを塗ります。このセメントが水にとけやすいタイプの場合、唾液や食事によって少しずつセメントが溶けて隙間ができ、虫歯菌が入り込む可能性があります。およそ25年前に水に溶けないセメントが開発されましたが、今でも水に溶けるセメントを使っている歯科医院が少なくありません。銀歯や銀合金の詰め物の下が虫歯になっているかどうかはレントゲンで調べることができます。

保険適用されるCAD/CAM冠

最近、銀歯に代わって保険適用されるかぶせ物として「CAD/CAM冠」が使われることが増えています。素材の色が白に近いため、銀歯よりも目立ちにくいという特徴があります。ただし、保険でCAD/CAM冠を入れられる歯は、場所や金属アレルギーの有無などによって決まりがありますので、詳しくは歯科医院でお尋ねください。

さまざまな病気を引き起こす歯周病

歯周病は口の中にダメージを与えるだけでなく、全身に悪い影響を及ぼします。歯周病菌や歯周病によって生まれる物質が血液によって全身に運ばれるためです。糖尿病や動脈硬化、誤えん性肺炎、認知症などと関わっていることをお伝えしました。歯周病は進行が遅いため、気づきにくいとされています。歯周病のサインのひとつが、歯磨きをした際に歯ぐきから出血することです。そのほか、歯ぐきが赤く腫れたり、口の中がネバネバすると感じたりしたら、歯周病の可能性があります。

妊娠中の女性も歯周病に要注意!

歯周病は女性ホルモンの減少に伴って唾液の量が減る40代以降の女性だけでなく、妊娠中や産後まもない女性も注意が必要です。女性ホルモンが歯周病菌の栄養源になるためです。妊娠期に歯周病が重症化すると、早産になったり、低体重児が生まれたりする可能性が高まります。また、女性ホルモンの乱れによって、妊娠中に「妊娠性エプーリス」と呼ばれるできものが歯ぐきに現れることがあります。痛みはありませんが、歯磨きがしづらくなるため、虫歯や歯周病になりやすくなります。こうしたことから、妊娠中や出産後に歯の定期検診やクリーニングを勧める自治体が増えています。

インプラント周囲病変

インプラントにした部分も歯周病と同じ症状が現れることがあります。これを「インプラント周囲病変」といい、最近、問題視されるようになってきました。インプラントにした部分も歯磨きをしっかりと行い、歯科医院で定期的にクリーニングする必要があります。

専門家ゲスト:斎藤一郎さん(鶴見大学歯学部教授)
ゲスト:荻野目洋子さん、石田明さん(NON STYLE)
リポーター:雨宮萌果アナウンサー