9月4日

あなたの家も要注意!「ピンポイント液状化」の危険

住宅地の一角だけ、ショッピングセンター跡の駐車場だけ、道の両側だけ・・・。地震による「液状化」の中でも、非常に狭い範囲でピンポイントに発生する現象が、いま注目され始めています。きっかけは、去年9月の北海道地震。札幌市内の住宅地で起きた激しい液状化は、40年前に宅地造成された場所の一部で起きました。ことし6月に山形県鶴岡市で震度6弱の揺れを観測した地震や、3年前の熊本地震でも局所的に発生。こうしたピンポイントの液状化は、従来はリスクが低いとされていた場所でも起きうることが分かってきました。「私の家は大丈夫?」。家の地盤を簡易的に調べる方法をご紹介。さらに、対策に多額の費用がかかる液状化への備えとして、地震保険についてもポイントをお伝えしました。

「ピンポイント液状化」とは?

ことし6月に山形県鶴岡市で震度6弱の揺れを観測した地震。このとき、駐車場の一角、わずか数十メートルで囲まれた場所だけが液状化しました。周囲の住宅では、まったく被害が確認されなかったのです。実は、「ピンポイント液状化」はこれまでの地震でも発生していました。3年前の熊本地震では、道の両側が南北5キロに渡って帯状に液状化。専門家は、かつて川が流れていた弱い地盤だったではないかと見ています。今となっては見えない、隠れた自然の地形に、液状化の危険が潜んでいるのです。一方、人が作り出した地形でも、ピンポイントで液状化したケースがあります。去年9月の北海道地震。札幌市内の住宅地で大きな被害を出した液状化は、山を切り崩して谷に埋めて造成した「盛り土」の一部で起きました。ほかにも、「ピンポイント液状化」が起きやすい場所として、かつて田んぼや湿地だったところ、池や沼だったところ、下水管埋設地、砂利採掘場を埋め戻したところなどを紹介しました。

あなたの家は大丈夫? 液状化の可能性を手軽に調べる方法

まず紹介したのは、無料の地図アプリ。住所を入力すると、その周辺の地盤の強さをあらわす「地耐力」を把握することができます。一般的に、地盤が強いほど液状化しにくく、弱いほど液状化しやすいとされています。大手地盤調査会社が開発したもので、全国150万か所に及ぶ地盤調査データを地図に反映したものです。
より詳しく地盤を知りたい場合は、「地盤品質判定士」に相談できます。全国におよそ千人いる地盤のスペシャリストです。古地図や地形利用図、地盤調査データ、航空写真など、一般に公開された情報を使うものであれば、無料で液状化の可能性を調べてくれます。

家を建てる前に液状化の可能性を調査

液状化の可能性を詳しく知るためには、現地の地盤を調べる必要があります。家を建てるときに行う一般的な地盤調査では、地盤の強さだけを調べますが、これに追加して液状化の可能性を調べることもできます(有料)。地下水がどの深さにあるのかや、土の種類を調べることで、液状化の可能性を詳しく調べることができます。

地震保険で液状化に備える

液状化が起きてしまうと、家の補修工事には多額の費用がかかります。3年前の熊本地震で液状化の被害にあった方は、傾きを直すためのジャッキアップ工事をはじめ、壊れた家屋や配管の修理などにかかった費用は、総額1,300万円。その危機を救ってくれたのは、「地震保険」でした。保険金600万円がおりたことで、自治体の補助金なども合わせると、自己負担は100万円ほどに抑えることができました。番組ではさらに、「年間の地震保険料は?」「マンションの場合、注意すべきことは?」など、地震保険について、より具体的にご紹介しました。

専門家ゲスト:規矩大義さん、清水香さん
ゲスト:ビビる大木さん、浜島直子さん
リポーター:小林孝司アナウンサー