11月26日

クイズとくもり 目からウロコの入浴法

11月26日は「いいふろ」の日。そこで、美容や健康にプラスになる効果が期待できる風呂の入り方を特集しました。専門家によると、「長風呂」や「一番風呂」は、肌にとってはあまりオススメできないとのことでした。そこで、専門家オススメの「手抜き風呂」をご紹介。そのほか、むくみをとる入浴法や、免疫力アップが期待できる入浴法などをお伝えしました。

肌にいい入浴法

15分以上湯船につかる「長風呂」や誰よりも先に入る「一番風呂」は、肌にとってはあまりオススメできません。早坂信哉さんによると、長い時間、湯船につかっていると、皮膚表面の角質層にある保湿成分「セラミド」がどんどん流出して、肌が乾燥してしまいます。15分以上長風呂は避け、入浴後10分以内に保湿ケアを行うのがオススメです。また、水道水には塩素が含まれており、肌の弱い人はピリピリした刺激を感じたり、かゆみが出たりすることがあります。「二番風呂」以降であれば、湯船につかった人の皮脂などの不純物によって塩素は減っています。また、「うまみ調味料」を湯船(標準家庭およそ200リットル)に小さじ1杯溶かせだけで、塩素はかなり減ります。うまみ調味料の主成分である「グルタミン酸ナトリウム」が塩素と反応するためです。番組で実験したところ、およそ9割減りました。

美容や健康にオススメの「手抜き風呂」

早坂信哉さんオススメの入浴法「手抜き風呂」を紹介しました。

極意(1)「湯をためるときからフタをしない」

特に冬場は、冷えた浴室から熱い湯船に入るときに血圧が大きく変動する「ヒートショック」が起こりやすく、失神や心筋梗塞などを引き起こすことがあります。湯をためるときからフタをせずにおくと、浴室に湯気が立ちこめて温度が上がり、ヒートショックを防ぐことにつながります。脱衣所も暖かくしておきましょう。

極意(2)「湯につかるのはほどほどに」

40度の湯に合計10~15分間つかるのがオススメです。42度などの熱い湯につかると、入浴直後は体温は上がりますが、湯冷めするのも早いそうです。

極意(3)「タオルは使わず素手で洗う」

タオルなどで皮膚をゴシゴシ洗うと、肌の角質層がダメージを受け、肌荒れの原因になります。手にせっけんなどをつけ、顔や首、脇、股、足先など皮脂が出やすいところをを中心に優しく洗うのがオススメです。

極意(4)「浴室の照明はつけない」

風呂に入るとリラックス効果を得られますが、強い光が目に入ると自律神経が高ぶって、十分リラックスできません。また、最近はパソコンやスマホを利用する時間が増え、目が疲れている人が増えているといいます。そこで、入浴中は浴室の照明は消し、脱衣所の明かりで入浴するのがオススメです。ただし、暗くなりすぎると足元などが見えず危ないので、注意してください。

むくみを解消する入浴法

風呂に入ると血行が促進し、また、水圧による締めつけ効果で、むくみが和らぎます。湯船につかっているだけでも効果は期待できますが、マッサージをするとより効果的です。あん摩マッサージ指圧師の神田浩士さんにポイントを教えていただきました。湯船の中でもむ場所はふくらはぎだけではなく、「脚の付け根」「ひざの裏」「足の裏」が大切だそうです。「脚の付け根」と「ひざの裏」は太い血管が走っているため、もむと血行促進に効果的。また、「足の裏」の末端の血流がよくなると、全身の血行促進も期待できるそうです。

マッサージする際に使うとオススメなのがたわしです。たわしのチクチクした毛先が皮膚表面の毛細血管を刺激するとともに、丸い形状が体の深いところまで均一に圧をかけ、体深くの血管にも働きかけます。

「脚の付け根」と「ひざの裏」は、タオルで巻いたたわしを押し当て、パン生地をこねるように20秒ほどもみます。「足の裏」は皮膚がかたいので、たわしで直接こするのがオススメです。足の指先から足首に向かって20秒ほどこするようにもんでください。

「ヒートショックプロテイン」を作る入浴法

リオデジャネイロオリンピックに出場した陸上男子400メートルの田村朋也選手は、試合の前などに、「ヒートショックプロテイン」が増える入浴法を実践しています。ヒートショックプロテインとは、体内で作られるたんぱく質の一種です。傷ついた細胞を修復する作用などがあり、運動能力向上に効果があるとされています。また、白血球の数が増えるため、免疫力のアップも期待できます。

ヒートショックプロテインは体温が上昇し、体が危険を感じると作られやすいため、田村選手はトレーナーの指導のもと、42度の湯船に10分間つかるようにしています。しかし、この入浴法は心臓などの負担が大きく、一般の人は注意が必要です。

そこで、オススメなのが炭酸系の入浴剤です。炭酸ガスが発生するタイプの入浴剤が溶けた湯船につかると、40度の湯でも体温が上昇し、ヒートショックプロテインが作られやすくなるそうです。ヒートショックプロテインは一度作られると4日間持続するので、4日に一度、40度の炭酸ガスの溶けた湯船に15分間入ってください。毎日、あるいは2日に1度入ると、体がその環境に慣れてしまい、かえって作られにくくなるそうです。

風呂に毎日入る人ほど要介護のリスクが減少

千葉大学の医師、八木明男さんらが、全国18市町村に住む高齢者およそ14,000人を対象に健康状況を3年間追跡調査したところ、風呂に入る頻度によって、要介護認定に差差が現れました。週に2回までしか湯船につからない人を100とすると、週に3~6回入る人は、要介護のリスクが1割減少。さらに、毎日入浴する人は、およそ3割減少することが明らかになりました。はっきりとした要因はわかっていませんが、入浴によるリラックス効果が自律神経を安定させ、高齢者のうつや認知症などにいい影響を与えることなどが考えられるとのことです。

専門家ゲスト:早坂信哉さん(東京都市大学教授・医学博士)、神田浩士さん(あん摩マッサージ指圧師)
ゲスト:島崎和歌子さん、村上佳菜子さん
リポーター:副島淳さん(俳優)
ナレーション:日髙のり子さん