8月26日

#あちこちのすずさん&戦争中の家計簿SP

戦争中のくらしのエピソードをアニメやマンガ、イラストでご紹介する投稿企画『#あちこちのすずさん』。今回はその中からよりすぐりのエピソードをご紹介しました。
太平洋戦争から75年。取材をすると「戦争って2億年くらい前の話に思える」という若者の声もありましたが、例えば「当時、学校に持って行くお弁当にどんな工夫をしていたか」とか、「うちのおばあちゃんがぶっきらぼうだったのは戦争が影響していたかも」という話なら、戦争が決して遠いモノではないことが伝わったのではないでしょうか?今回は、そんな「若者にも想像できる“地続きの感覚”」にこだわって戦争の伝え方を考えていきました。
さらに、戦争中の家計簿を読み解いて当時の暮らしを考えました。「新婚ホヤホヤの夫婦は、戦争中にどんなものを買っていたのか?」家計簿を丁寧に見ていくと当時を生きる人々の息づかいを感じることができます。

“古関金子さん”の戦時中の暮らし

連続テレビ小説「エール」のヒロインのモデルとなった女性・古関金子さん。戦争中でも、音楽を愛し続けた金子さんのエピソードを、4コマ漫画で紹介しました。透き通るような明るい声で家族や周りの人たちを明るく照らしていたそうです。

漫画:佐野妙さん

おばあちゃんの“のり弁”

赤津祐里さん(22)からいただいた、祖母・満江さんに関するエピソード。戦争が激化し、食糧が不足していた当時、実家が農家だった満江さんは、家族が食べるだけの食料はあったそうです。学校に持っていくお弁当も、白米と卵焼きという、当時にしては、ちょっぴり豪華なもの。一方で、お弁当すら持ってこられない子もいたため、周りの子に気を遣って、どうにか隠して食べようとしました。母親と相談して、のりをかぶせて隠す方法を思いつきましたが、学校に行ってふたを開けると、ふたの裏にのりがくっつき中身が丸見え。隠し隠し食べたそうです。いつも戦争中の話を明るく話してくれたという満江さん。それは、子どもや孫たちに戦争中の話を身近に感じてほしいという思いからだったのかもしれません。

漫画:ハラユキさん

戦争中の“家計簿”

昭和17年の半年間だけつけられた、家計簿。持ち主は、高橋喜久代さん。新婚生活を整えていく様子から始まるこの家計簿は、戦時下の意外な暮らしの記述がたくさんありました。一方で、少しでも食費に回そうとお風呂代を節約する記述など、戦争が暮らしに影を落とす一面も。その後、12月30日に夫に召集令が来てからは、白紙のぺージが続いていきます。終戦から3年後に夫の戦死が分かり、2人の家計簿に新たな文字がつづられることはありませんでした。

私の知らない“ひいおばあちゃん”

小山実生さん(19)からいただいた、ひいおばあちゃん・輝子さんに関するエピソード。ぶっきらぼうな人だったという輝子さんは、実生さんから見てちょっと苦手な人だったそうです。しかし、その原因の1つは、戦争中の過酷な経験にありました。最初の夫は戦死、その後、夫の弟と再婚、食糧不足の中6人の子育て・・・たくさんの負担を強いられてきました。今回、その事実を始めて知った実生さんは「戦時中をしっかりと生きた人が身近にいることで、戦争が身近なイメージになった」と語ってくれました。

女学生と兵士の“手紙”

大阪府の栄美さん(94)のエピソード。Part1では青春時代の文通の思い出を、Hey!Say!JUMPの伊野尾慧さんが聞きました(2019年8月放送のあさイチでご紹介しました)。Part2では、文通相手の兵士「康夫さん」の消息と人物像をたどるために伊野尾さんが横須賀市でリサーチをしました。

私を支えてくれたもの“義足”

兵庫県のます代さん(93)のエピソード。神戸の女学校に通っていたます代さん。歌や踊りが好きで宝塚に憧れ、授業をさぼって舞台に通いつめていました。しかし神戸空襲で右足を失い、普通の暮らしや結婚を諦めることに。しかし、義足を作りに行った製作所の職人から結婚を申し込まれます。その職人さんは結婚式のために正座ができる義足を作ってくれ、結婚後もともに働き、ハイヒールをはける義足も作ってもらい、今も神戸に続いている義肢製作会社は、娘や孫たちによって続いています。

アニメ制作:佐藤美代さん
アニメの朗読:尾身美詞さん

ゲスト:石田ひかりさん
VTRゲスト:伊野尾慧さん(Hey!Say!JUMP)