9月23日

子どもにどう教える? 「性」の話

突然やってくる、子どもの“性”への目覚め。親はどう向き合えばいいのでしょうか?
番組には、「どう話せばいいのか分からない」「子どもからの質問に答える自信がない」など、戸惑いの声がたくさん寄せられました。一方で専門家は、「親の行動しだいで“性”の話がタブーになってしまって、子どもが正しい知識を得るチャンスを失う」と、注意を呼びかけています。また、新型コロナ禍で、20歳未満の「予期せぬ妊娠」など“性”に関する相談は増えていて、子どもたちをめぐる“性”の問題は待ったなしです。
そこで今回、産婦人科医など性教育のエキスパートの協力を得て、「いつ」、「何を」、「どのように」教えればいいのか、“親から子へ~実践的・性教育”をお届けしました。
1歳からの「幼児期」、6歳ごろからの「児童期」、12歳ごろからの「思春期」のそれぞれで教えておきたいポイントのほか、反抗期でまともに話すらできない場合に役立つ本や動画の情報、さらには将来不妊の原因になる可能性もある間違ったマスターベーションのことまで。知りたかったけれど、誰にも聞くことができなかった、“性”の話をお伝えしました。

幼児期(1~5歳ごろ)のポイント

プライベートゾーンを教える

プライベートゾーンとは、「水着で隠れる部分」と「口」。
「とても大事なところだから、人前で見せたり触ったりしてはいけないし、人にも触らせてはいけないよ」と、しっかり教えることが大切です。

幼児期ならではのお悩み

児童期(6~11歳ごろ)のポイント

正しい知識を得るチャンス

専門家によると「児童期」は、身体が大きく変化する「思春期」を前に、体や妊娠の仕組みについて「正しい知識」を得るチャンスなんだそうです。性を「いやらしいもの」と考えず素直に学んでくれるし、科学的な知識を理解する力も育っているからです。

ごまかさない

親の立場からすると、突然子どもが「性」のストレートな質問をしてきたら、思わずごまかしてその場を乗り切ろうとしてしまいがちです。でも、それは禁物です。ごまかされた子どもは、「お母さん、お父さんとは、性の話をしてはいけないんだ」と感じて、「思春期」に入ってから大事な性の話をしなくなってしまう可能性があるんだそうです。答えに困ったときはまず、「いま答えをもっていないから、ちゃんと調べてからお話するね」と言って、準備ができてから答えてあげてください。

自分と相手を大切にする心

身体に触れることは、人によって感じ方は大きく違います。
正しい知識を学ぶのと同時にとても大切なのが、「自分と相手を大切にする心」を育むことです。

  • 自分の体と心は自分だけのもの、友だちの心と体は友だちだけのもの
  • だから、相手が嫌がることをしてはいけない
  • 相手を大切にすると、自分も大切にしてもらえる
ということを、丁寧にしっかり教えてあげてください。これが、思春期以降の「性的同意」にもつながります。

思春期(12~18歳ごろ)のポイント

ここまで教えたい!思春期の性教育

反抗期の子どもへの性教育は?

“性”の話を落ち着いてするどころか、ふだんの会話すらまともにできない反抗期。でも、そういう思春期の子どもだからこそ、性教育が重要です。反抗期の子どもには・・・
性教育に関する「本」をこっそり置いておく、というのが昔からの方法ですが、今の子どもは動画を見るのが当たり前になっているので、信頼できる「性教育の動画」を使うのも有効です。番組に出演してくれた専門家、埼玉医科大学の高橋幸子さんは、性教育サイト「命育(めいいく)」と、信頼できるサイトなどを研修医がまとめたスマホの無料アプリ「Sex&Life」を紹介してくれました。

間違ったマスタベーションが男性不妊症の原因にも

男性不妊症の原因・膣(ちつ)内射精障害の患者が、いま増えているそうです。推定の患者数は270万、成人男性のおよそ20人に1人の割合ともされています。その原因の半分以上と考えられているのが、思春期からの間違った方法でするマスタベーションです。専門医が、膣内射精障害に結びつきやすいと注意喚起しているのが、床にこすりつける方法、足をピンと伸ばすなど不自然な姿勢で行う方法、そして強く握りすぎないなど強すぎる刺激を加える方法。正しいマスタベーションのしかたを教えることは難しいと思うので、専門家の高橋さんは、信頼できる本や動画を子どもにさりげなく教えてあげることをお勧めしています。

ゲスト:SHELLYさん

専門家ゲスト:高橋幸子さん(埼玉医科大学 産婦人科医)

VTRゲスト:染矢明日香さん(NPO法人ピルコン)、鮫島梓さん(産婦人科医)、小堀善友さん(泌尿器科医)

リポーター:松岡忠幸アナウンサー