10月1日

みんなでシェア旅 岩手県

絶景映像や暮らしの知恵などを地元の方に“シェア”してもらって、行った気分を味わおう!という「みんなでシェア旅」。今回は「岩手県」でした。
新企画「食べるテレビ」は、ご当地グルメ「盛岡三大麺」を、珠玉の言葉と映像によって、みなさんに「食べた気分」になっていただきました。「絶景」のシェアは、リアス海岸が織りなす自然のテーマパークがある三陸海岸から、1億年以上前の地層が複雑に入り組むことで出来た神秘の地形を紹介。さらに、三陸は海の中を、何とウミガメに取りつけた“ウミガメカメラ”の貴重な映像でのぞきました。そして、三陸の「山の幸」も。5年連続で全国の品評会で最高賞を受賞している“白いシイタケ”をご紹介。食卓のメイン食材になる絶品の干しシイタケを、うまみを最大限に引き出す「戻し方」とともに紹介しました!

ことばで食べる 盛岡三大麺

新企画、満腹感をシェアする“食べるテレビ”。
盛岡三大麺の「盛岡冷麺」「わんこそば」「じゃじゃ麺」を、“珠玉の言葉”と“自分目線の映像”で“食べた気分”になっていただきました。三大麺の魅力を書き下ろしてくれたのは、“食”をテーマにした俳句とエッセイ集が異例のヒットを記録した大注目の作家・くどうれいんさん(盛岡市出身)。シズル感たっぷりの“ことば”を、松井玲奈さんのナレーションでお届けしました。

“ギザギザ”絶景ツアー

三陸のリアス海岸を中心とする“ギザギザ”は、1億年以上前の地層が地表にあらわれて浸食されたことでできた複雑な地形。ほかの地域ではなかなか見られないとっておきの絶景がギュギュっと詰まっています。今回は3か所ご紹介しました。

碁石海岸(大船渡)

まずは、碁石のような黒い丸石が敷きつめられた「碁石浜」。歩くと、ザクザクザク・・・という心地よい音が聞こえてきます。さらに、音が楽しめる絶景「雷岩」へ!遊覧船で近づくと、巨大な岩から雷のようなドドーンという音が聞こえます。海水の浸食で空いた穴に波が打ち寄せることで、中の空気が圧縮されて音が鳴るんだそうです。

山田湾(山田町)

続いて、エメラルドグリーンの海を楽しめる穏やかな「山田湾」。湖に例えられるほど静かな入り江の美しいエメラルドグリーンを、「シーカヤック」で楽しむことができます。地元インストラクターの川村将崇さんに、景色をひとりじめできちゃうとっておきの場所をシェアしてもらいました。

浄土ヶ浜(宮古)

そして、白い切り立った岩肌が特徴の浄土ヶ浜。江戸時代にここを訪れた和尚さんが“さながら極楽浄土のごとし”と感嘆したことから名づけられたといいます。日中はもちろん、時間によって表情を変えるため、1日中絶景を楽しめます。夜、星が降り注ぐ絶景、朝焼けで赤く輝く絶景をシェアしてもらいました!

浦島太郎気分で海中探検 魚はおしゃべり!?海の不思議

“ウミガメカメラ”で三陸の海の中を探検

多くのウミガメが集まる大槌町には、ウミガメの最先端の研究拠点があります。ウミガメは、陸で産卵するメス以外は観察が難しく、何を食べているのか何年生きるのか生態はほとんどが分かっていません。それを解き明かそうと、東京大学大気海洋研究所の福岡拓也さんが取り組んでいるのが、ウミガメの甲羅に小型カメラや記録計をつける観察方法です。今回は、その“ウミガメカメラ”の貴重な映像をシェアしてもらいました。ふだん見ることのできない三陸の海の中、ウミガメがクラゲを食べている様子、サメに遭遇する場面など、ウミガメ目線の海中映像を堪能しました!

魚はおしゃべり!? 鳴き声研究

さらに、この研究所では、世界的にも珍しい「魚の鳴き声」の研究も行っています。東京大学大学院の井上諒一さんが収録した、三陸の海の中の“天ぷらを揚げているような”パチパチと弾けるようなテッポウエビのハサミの音や、“グウグウ”とうなるようなクロソイやメバルの個性的な鳴き声をご紹介しました。この研究では、魚の鳴き声と、そのときの行動を照らし合わせることで、どうして鳴いているかを調べています。繁殖のときの音を突き止めれば、どこでいつ魚が繁殖しているかが分かるので、その海域を守ることで資源保護に役立てる・・・そんな大きな目標に向かっています!

極上の山の幸・白い干しシイタケ

岩手が誇る絶品食材・干しシイタケ。寒冷地の岩手ではシイタケがゆっくり育つので、身が締まって歯応え抜群なのが特徴です。ステーキや刺身、ほかの料理でも、これだけで食卓のメインになる!干しシイタケの楽しみ方をご紹介しました。
まずは、全国の品評会で5年連続日本一を獲得している、白くて大きい「天白どんこ」。その生産者・芳賀隆さんに、シイタケの原木栽培の秘密をシェアしてもらいました。

さらに、干しシイタケの味と食感を最大限に引き出すために・・・

干しシイタケを戻す方法

▼ 鉄則:「15度以下の冷水」で戻すこと!

水につけたら、冷蔵庫に入れてください。常温の水だと、うまみ成分の「グアニル酸」が分解されて減ってしまう上に、タンパク質が「苦みのあるアミノ酸」になってしまうんです。
これは、シイタケそのものを食べる場合も、ダシをとる場合も一緒です。「冷蔵庫に入れる」、これだけは覚えておいてください!

▼ 楽しみ広がる ユニークな戻し方

  1. 「トマトジュース」で戻す
    シイタケには、トマトに含まれる「グルタミン酸」を、アミノ酸の一種「GABA(ギャバ)」に変える酵素があります。「GABA」には、「リラックス効果」や「血圧を抑える効果」があるとされています。パスタソースやミネストローネ、リゾットなどに使うと、とてもおいしいそうです。
  2. 「コンソメスープ」で戻す
    味がよくしみ込むので、かたくり粉をまぶして油で揚げると、絶品の「から揚げ」に。うまみたっぷりの1品になりますよ。

▼ うまみをシイタケに閉じ込める 究極の戻し方

岩手県林業技術センターの研究員が、シイタケ農家に聞いて回って、さまざまな方法を試してたどり着いたおすすめの戻し方が・・・【柄の部分だけをつけて戻す】という方法です。
シイタケの笠が水につからないように、割りばしなどで柄を挟んでコップの上にのせたら、冷蔵庫へ。シイタケのうまみ成分は笠の部分に多く含まれているので、柄だけを水につけることで、うまみを逃すことなく戻すことができるそうです。じっくり、ゆっくり・・・給水しながら3日ほどかけて戻します(ある程度軟らかくなってから柄に十字の切れ込みを入れると、吸水がよくなります)。これまでよりグンとうまみが増すというこの方法、ぜひお試しください!

ゲスト:松井玲奈さん

リポーター:佐々木芳史アナウンサー(NHK盛岡放送局)