1月27日

コロナ禍のおうち時間に! 体メンテナンスの新常識“ファシア”

コロナ禍のおうち時間で「肩コリが増えた」「体がなまったきた」という方も多いのではないでしょうか?そんな人にぜひ知って欲しい“体メンテナンスの新常識”、それは「ファシア」。これまで「筋膜」と呼ばれることも多かったものですが、筋肉以外にも、内臓や骨、けんなど全身の組織を覆っていて、専門家の間では、「ファシア」と呼ばれています。ファシアは、実際の治療の現場でも注目を集めるようになっていて、肩コリや腰痛などの改善のために「ハイドロリリース」という治療法も取り入れられています。番組では、家で簡単にできるファシアケアのやり方や体操などもお伝えしました。

あなたのファシア問題ありませんか?

壁の前で背筋を伸ばして立ち、頭、肩、お尻、かかとの4点を壁につけます。手のひらを下に向けたまま、ゆっくりと、真横に腕を上げていきます。痛みを感じたらそこでストップ。あなたはどこまで上げることができましたか?これで分かるのは全身のファシアの「ゆるゆる度」。肩から背中のファシアは連携していると考えられているので、腕の上がり方を調べることで、上半身のファシアの状態がうかがい知れるというのです。肩のラインを0度として60度以上腕が上がったあなたは、ゆるゆる度◎「問題なし」、60度未満のあなたは△「要注意」、45度以下だと問題があるかもしれません。この目安を考えた東京医科大学の遠藤健司さんによると、ファシアがかたくならないようにするためには、長時間、同じ体勢を取らないように心がけ、1時間に1回、背伸びをしたり体を動かしたりすることが大切だといいます(※関節痛など、明らかに別の原因による痛みがある場合は、行わないでください)。

その肩こり、ファシアが原因かも!?

首や肩、背中など、広い範囲でコリを感じている、それが長期間続いているという方は、ファシアが原因かもしれません。そこで、ファシア由来の肩こりや腰痛を解消する方法を、桐蔭横浜大学教授の成田崇矢さんに教えてもらいました。やり方は簡単。痛みやコリを感じる場所の脂肪をイタ気持ちいいくらいの強さでつまんで、1~2秒ゆらゆらするだけ!しかも1回30秒~1分以内と手軽にできます。やっていると違和感のある場所が変わるので、それを追いかけるようにゆらゆらしてください。始める前に、首を前後左右に動かして、どこにどんな違和感があるのかを確認すると、やったあとの違いがよく分かります。
(※痛みやコリを感じないときはやる必要はありません。ケガや病気による肩や腰の痛みをお持ちの方は、逆効果なので行わないでください。)

「ハイドロリリース」で肩・腰・手首がラクに!

近年、医療現場では、ファシアをほぐすことで肩コリや腰痛などの症状を改善させる治療法が注目されています。その名は「ハイドロリリース」。コリや痛みを感じる場所のファシアに生理食塩水を注射する治療法です。筋肉の動きを制限しているファシアは、生理食塩水が入ることでほぐれて、それに伴い問題のある筋肉の動きも改善していきます。VTRでは、腰の痛みや指先がしびれに悩む「手根管症候群」と診断された女性もハイドロリリースを受け動きの改善が見られました。しかし、ファシアは動かさないと再び筋肉の動きが鈍くなってしまいますので注射後、あわせてリハビリを行うことが必要です。

“ファシアゆるゆる体操”

肩回りのファシアをほぐすことで、姿勢が改善する方法も教わりました。東京医科大学の遠藤さんが考案した「ファシアゆるゆる体操」です。背筋を伸ばし、両手を鎖骨の前に構えた姿勢からスタート!両ひじを肩よりやや上に上げて、5秒かけてゆっくりと後ろに引っ張ります。肩甲骨を寄せるイメージで、できるだけ後ろにグーっと引っ張るのがポイントです。これを5回繰り返します。

専門家ゲスト:成田崇矢さん(桐蔭横浜大学スポーツ健康政策学部 教授)、遠藤健司さん(東京医科大学医学部整形外科 准教授)

ゲスト:椿鬼奴さん

VTRゲスト:野坂和則さん(エディスコーワン大学 教授)、金井洋さん(熱海所記念病院 院長)、金澤慶さん(熱海所記念病院整形外科 医師)、坂井丞さん(飛び込み選手)、村上和基さん(飛び込み選手)

リポーター:古野晶子アナウンサー