発達障害プロジェクト

みんなで作る発達障害のトリセツ

  • ▼みなさんからの困り事・対処法
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8件
  • 当事者の困りごと・対処法

    • 賑やかな場所に行く時は、許される限り、イヤホンをして音楽を聴いている。時によっては、デジタル耳せんも使っている。
      (女性50代 当事者)
    • 幼稚園の頃、昼寝の時間は他の子の寝息が気になり眠れず、夜は両親の寝息で眠れなかった。小学生の頃は、授業中にノートと鉛筆がすれる音、椅子のガタガタ音にストレスを感じ、休み時間になるとダッシュで階段の下の静かな所に逃げた。そもそも人がいると音を立てるから、社交的なものから逃げてしまうようになった。耳鼻科では「聴力に問題はない」と言われた。40歳で発達障害の診断を受けるまで「みんなもこんなもんだ」「みんなよく我慢できるなあ」と思っていた。初めてイヤーマフを付けた時、「“普通の人”はこんなに楽なんだ」と思った。
      (男性50代 当事者)
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7件
  • 周囲・家族との対処法

    • うるさい所へ行くときは、子どもにイヤーマフやデジタル耳せんを持たせる。授業中に我慢できなくなったら、先生に言って保健室で休むように伝えている。
      (女性40代 当事者の家族)
    • 子どもの受験の際、大学の受験特別措置でノイズキャンセラーヘッドホンの使用などを許可してもらった。
      (女性40代 当事者の家族)
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3件
  • 当事者から周囲への要望

    • イヤーマフや耳せんさえすれば全ての問題が解決するとは思わないでほしい。耳が圧迫されて苦しくなることもある。本当は、周囲の人に、音への配慮をしてもらいたい。
      (男性50代 当事者)
    • 仕事場でイヤーマフをしていても、変な眼で見ないでほしい。
      (女性30代 当事者)
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発達障害のある人の中には、聴覚に過敏性のある人がいます。特定の音に過剰反応したり、多くの人にとって気にならないような音が、耐えられないほど大きく感じられたり…その結果、イライラしてしまうことや、ぐったりと疲れて寝込んでしまうこともあります。

たとえばスーパーマーケットでは、人の話し声、カートのきしむ音、エスカレーターの動く音、音楽、館内放送など、様々な音の洪水で極端に疲労してしまって、買い物に行けないという人もいます。
周囲の雑音から、1つの音を聞き取るのが難しくて、パーティーや宴会などで目の前にいる人との会話に集中できないという人もいます。

苦手なお音の例

苦手な音は、人によって異なります。
体調が悪かったり、不安が強かったりするときには、特に感覚過敏が強くなりやすいようです。

苦手なお音の例②
  • ■特定の音
    ・運動会のピストルの音
    ・掃除機やドライヤーの音
    ・トイレのエアータオルの音
    ・水洗トイレを流す音
    ・食器が触れ合う音
  • ■特定の人の声
    ・赤ちゃんの泣き声
    ・子どもの声
    ・大勢の人の会話や人ごみの声
    ・多くの人がいる体育館の中での声や音
  • ■突然鳴る予測不能な音
    ・授業のチャイム
    ・救急車のサイレン
    ・ドアの開け閉めやノックの音
  • ピーポーピーポー
※苦手な音や程度は人によって、また、そのときの状況によって異なります。
※聴覚の過敏性はASD(自閉スペクトラム症)の人に多い特性です。ただし、ASDの人の中にも聴覚過敏のない人はいます。また逆に、聴覚過敏だからといってASDだとは限りません。
周囲からはこんな誤解をされていうる。

聴覚過敏は、周囲に理解されにくいのが現状です。当事者にとってつらいのは、周囲から「我慢できるでしょ?」「そのうち慣れるよ」などと我慢を強要されたり、「そんなことを気にするのは、わがままなんじゃないの?」などと責められてしまうことです。

大丈夫すぐ慣れるから

しかし、その音の不快さときたら、「まるで黒板を引っ掻いた音を聞いたときのような不快さで、体が硬直、思考が停止してしまうほどのこともある」とたとえる当事者もいます。

ASDの聴覚過敏の、詳しい原因は分かっていません。脳の情報処理の仕方に原因があると考えられていて、「気の持ち方」や「慣れ」の問題ではありません。むしろ、苦手な音を何度も聞かされるなど、つらい体験が積み重なると苦手意識が強くなり、さらにつらくなることもあります。

聴覚の過敏性は生まれつきなので、当事者さえも、この問題を自覚しにくいことにあります。困難が生じても、「みんな我慢している」「自分の我慢が足りないだけだ」と、自分を責めてしまうことも少なくありません。

一般的な対策

イヤーマフや耳せんなど、音を遮断する道具で症状が軽減できることもありますが、一人ひとり症状が違うため、試してみなければわかりません。また、不快な音を遠ざけること、周囲の理解で環境そのものを変えることも対策として考えることができます。

他にも、不快な音が鳴る理由や状況を理解できるようにしたり、不快な音がどの程度続くかの見通しを伝えるなどすることで、本人の心理的負担を軽減することも、有効な場合があります。

  • イヤーマフ
    空港や工事現場などで、作業員が騒音対策に使っているもの。
  • イヤーマフ
  • ノイズキャンセリングヘッドフォン
    (いわゆるデジタル耳せん)

    雑音を打ち消し、人の声は聞こえる仕組みになっています。
  • ノイズキャンセリングヘッドフォン
  • 耳せん
    さまざまなタイプがあります。
  • 耳せん