発達障害プロジェクト

みんなで作る発達障害のトリセツ

  • ▼みなさんからの困り事・対処法
  • 投稿数
56件
  • 当事者の困りごと・対処法

    • No.56
      聴覚過敏や視覚過敏で疲弊してしまう人へ、過敏さそのものを守る対処ではないのですが、一日の最後のリラックスタイムとして、夜のベランダで過ごす静かな時間と空間をおすすめします。部屋の明かりは消して、外に出ると、音が闇に吸い込まれていくようで、音や光に晒されていた自分を解放させてあげられた感じがします。私は風が肌にあたるのを心地よいと思うタイプなのでとくにベランダが好きです。喧騒から頭一つ抜けたような状態が良いように思います。風が痛いと思う触覚過敏の方、街灯の光が目に痛い方、他の部屋のベランダから流れるたばこの臭いが嫌な方、道がそばでうるさい方、等々の人にはきびしいかもしれませんが。
      (むー 女性40代 千葉 当事者)
    • No.55
      口から喉の粘膜の擦れる音、空気の抜ける音、舌の動き方…気持ち悪い。耳障りな筆記音や時計の音も聞けない。公共交通機関に乗る時は必ずノイズキャンセリングイヤホンで音楽を聴く。アナウンスの嫌な声と音域の近い曲を選べばかき消せる。テレビは字幕付き。いつでも消音にできるようにリモコンをそばに置いている。ニュースのほとんどは消音で見るしかない。
      (坦々麺 女性20代 神奈川 当事者)
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21件
  • 周囲・家族との対処法

    • No.21
      養護学校に中学部から通いました。あまりの煩さに聴覚過敏が悪化してしまい、イヤーマフを4年間使っていました。救急車や工事の音は、理由が分かったときに我慢できるようになりました。問題は、なが~い!泣き声や、奇声など不安定な声です。苛立つ息子を、静かな場所に避難させてくれれば乱れなくて済むのに、「付き合う人がいない」「場所が無い」「慣れなければ」と我慢を強いられました。怒れば注意され、煩い日は、ほんとうに辛い思いをしてました。現在も、作業所で全く同ことをいわれ、けむたがられて困っています。
      (けむけむ君 男性20代 神奈川 当事者の家族・親族)
    • No.20
      娘(34歳)ですが、車のクラクションや電子的なアラーム音など、聞くべき音は聞こえないのに、人の声には過敏な反応を示します。普段は作業所の個室で「さをり」を織っています。主治医から、避けるだけでなく、過敏さを逆手に取るのも対処法の一つだと言われ、月に1・2回、テープ起こし(議事録作成)の仕事もしています。お客様には、かすかな音声も正確に聞き取っている、と好評です。本人も、知らない世界を垣間見るには丁度良い距離間だと話しています。
      (りん 女性50代 高知 当事者の家族・親族)
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16件
  • 当事者から周囲への要望

    • No.16
      反響したり余韻のある音に恐怖感を感じてしまうため、夏になると風鈴を下げる方が、昼夜夏中下げっぱなしになる状況が地獄のようです。窓をあけることの多い季節なだけに周囲への配慮をして欲しい。山奥の一軒家でもない限り、都会の住宅が密集した場所で風鈴を使うことは迷惑になることも知って欲しい。
      (ののわ 女性40代 東京都 当事者)
    • No.15
      聴覚過敏のある私ですが、その症状の程度は日によってバラバラ。だから周囲の人には伝わらない。調子のいい日にカラオケやゲームセンターに行けば「実は聴覚過敏なんて嘘」だとか「仮病」だとか言われ、家電製品の音にイライラすれば「大げさ」だとか「構ってちゃん」だとか言われる。聴覚過敏があってもカラオケやゲームセンターに行きたいと思う日もあれば、家電製品の音にイライラする日もある。症状にムラがあるということを理解してほしい。聴覚過敏があってもなくても発達障害があってもなくても「やりたい」という気持ちは一緒だと思う。
      (ロトちゃん 女性20代 岡山 当事者)
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発達障害のある人の中には、聴覚に過敏性のある人がいます。特定の音に過剰反応したり、多くの人にとって気にならないような音が、耐えられないほど大きく感じられたり…その結果、イライラしてしまうことや、ぐったりと疲れて寝込んでしまうこともあります。

たとえばスーパーマーケットでは、人の話し声、カートのきしむ音、エスカレーターの動く音、音楽、館内放送など、様々な音の洪水で極端に疲労してしまって、買い物に行けないという人もいます。
周囲の雑音から、1つの音を聞き取るのが難しくて、パーティーや宴会などで目の前にいる人との会話に集中できないという人もいます。

苦手なお音の例

苦手な音は、人によって異なります。
体調が悪かったり、不安が強かったりするときには、特に感覚過敏が強くなりやすいようです。

苦手なお音の例②
  • ■特定の音
    ・運動会のピストルの音
    ・掃除機やドライヤーの音
    ・トイレのエアータオルの音
    ・水洗トイレを流す音
    ・食器が触れ合う音
  • ■特定の人の声
    ・赤ちゃんの泣き声
    ・子どもの声
    ・大勢の人の会話や人ごみの声
    ・多くの人がいる体育館の中での声や音
  • ■突然鳴る予測不能な音
    ・授業のチャイム
    ・救急車のサイレン
    ・ドアの開け閉めやノックの音
  • ピーポーピーポー
※苦手な音や程度は人によって、また、そのときの状況によって異なります。
※聴覚の過敏性はASD(自閉スペクトラム症)の人に多い特性です。ただし、ASDの人の中にも聴覚過敏のない人はいます。また逆に、聴覚過敏だからといってASDだとは限りません。
周囲からはこんな誤解をされていうる。

聴覚過敏は、周囲に理解されにくいのが現状です。当事者にとってつらいのは、周囲から「我慢できるでしょ?」「そのうち慣れるよ」などと我慢を強要されたり、「そんなことを気にするのは、わがままなんじゃないの?」などと責められてしまうことです。

大丈夫すぐ慣れるから

しかし、その音の不快さときたら、「まるで黒板を引っ掻いた音を聞いたときのような不快さで、体が硬直、思考が停止してしまうほどのこともある」とたとえる当事者もいます。

ASDの聴覚過敏の、詳しい原因は分かっていません。脳の情報処理の仕方に原因があると考えられていて、「気の持ち方」や「慣れ」の問題ではありません。むしろ、苦手な音を何度も聞かされるなど、つらい体験が積み重なると苦手意識が強くなり、さらにつらくなることもあります。

聴覚の過敏性は生まれつきなので、当事者さえも、この問題を自覚しにくいことにあります。困難が生じても、「みんな我慢している」「自分の我慢が足りないだけだ」と、自分を責めてしまうことも少なくありません。

一般的な対策

イヤーマフや耳せんなど、音を遮断する道具で症状が軽減できることもありますが、一人ひとり症状が違うため、試してみなければわかりません。また、不快な音を遠ざけること、周囲の理解で環境そのものを変えることも対策として考えることができます。

他にも、不快な音が鳴る理由や状況を理解できるようにしたり、不快な音がどの程度続くかの見通しを伝えるなどすることで、本人の心理的負担を軽減することも、有効な場合があります。

  • イヤーマフ
    空港や工事現場などで、作業員が騒音対策に使っているもの。
  • イヤーマフ
  • ノイズキャンセリングヘッドフォン
    (いわゆるデジタル耳せん)

    雑音を打ち消し、人の声は聞こえる仕組みになっています。
  • ノイズキャンセリングヘッドフォン
  • 耳せん
    さまざまなタイプがあります。
  • 耳せん