2013年10月26日放送放送内容まるわかり!

"JK(女子高生)"があぶない 知ってほしいスマホの世界

いま女子高生の多くが使っているスマートフォン。彼女たちが夢中なのは電話というより、LINEやツイッターなど"文字や画像で気持ちを伝え合う"SNSサービスです。
しかしスマホ依存が進んで睡眠障害やうつになる人も。
また今月三鷹市で起きた女子高生ストーカ殺人のようにSNS上の出会いがきっかけとなった事件や使い方を誤って様々な犯罪に巻き込まれるケースも。
スマホの何がどうあぶないのか? 女子高生のスマホの世界を深読みしました。

今週の出演者

 

専門家

藤川大祐さん(千葉大学教育学部教授)
吉田将英さん(電通 若者研究部代表)
椎木里佳さん(女子高生起業家)
中谷日出(NHK解説委員)

 

ゲスト

渡辺徹さん(俳優)
香坂みゆきさん(タレント)


小野 アナウンサー

「JK」という言葉。
みなさん、ジャケットじゃありませんよ。女子高生です。
きょうはまずは女子高生の世界がいったいどうなっているのか?
いったいどんな異変が起きているのか?中山アナウンサーのプレゼンからスタートです。

プレゼンテーション①

中山 アナウンサー
はい。おはようございます。
私、32歳でございますけれども。今回、JKの生態にせまるべく、しっかりと調査をしてまいりました。
するとJKの方々、確かに今、大変。こんなことになっていたんです。

こちらの女子高生、深 読絵さんの例で見ていただきますよ。
読絵さん、学校帰り校門の前で友だちたちと「バイバイ~」とお別れします。
すると読絵さんのスマホに、もう友だちたちからメッセージです。

「塾だるい~」と、ふみえさん。それに対して「がんばれー」こんな「おう、ファイト」みたいなイラストなんかものっていると。
この中でまるで会話をしているように楽しめるというものなんですけれども。これが"LINE"というものです。
で、読絵さんも「がんばれ」って返信をすることができる。
自分が書くと右側に出て。色も変わって出るようになっているんですね。
本当に会話が楽しめるようになっているというもので。

これは特徴としましては、まず、タダ。
そしてこれがあります。これ、グループを作れる。
電話帳などに登録されている友だちとか知っている人がグループをまとめて作ることができるんですね。
だから、読絵さんの場合は、クラスの仲よしグループ4人組で、このLINEの中で登録をしたと。
するとこの4人の中で誰にも見られず、4人だけで色々と一斉にやりとりができるといるものなんです。

非常に今人気で。女子高生、JKに絞ればですよ、スマホを持っているJKの中では、9割がこのLINEに登録しているというものなんです。
読絵さんもこのLINEを使って、ずっと友だちと会話を楽しんでいきます。

これで読絵さん、お家に帰りました。
するとメッセージ来たなと。「あ、ふみえかな?」と思って、こうやって行くと思いきや、これバイト仲間、別のグループのメッセージだったんです。

トオルさんが「土曜シフト入れた?」という質問に対して、すかさず読絵さんも返事。
そして、他の方からどんどん、さらにさらにメッセージが届いていきます。こうしたことで、どんどんやりとりが進んでいくんですが。

まあ読絵さん、ちょっとトイレに行ったりもしますよね。
家の中でトイレに向かったりする。おっと、またメッセージが来た。見に行かないと。

「今度バイトの話しかな?」と思いきや、今度は中学・仲よしグループからのメッセージです。読絵さんのいろんなグループがあるわけなんですけれども。
これ今、高校生の間でグループ数というと、平均がとられていまして。今は3つでしたけれども。平均は、なんと26。
こうして、やりとりが続いていくわけなんですけれども。

要はバイトやクラス部活など、これイツメンという、いろんな人間関係をこのスマホを通して、つねにつながっている。ずっとこれでやりとりをしているというわけでございます。
ならば手放せばいいかというと、今のJKはそんなことはできない。

なぜならば、これがあるからなんです。今のJKは「KS」がある。
KSが怖くてスマホ手放すことができないんです。これ、なんだと思いますかね?

こちらの画面でいきますよ。
「既読」ってありますね「7」。これはグループを8人でしていると。
読絵さんが送ったメッセージに対してすでに7人の方が見たということで。既読人数も出るんですね。

でも返事をしてくれているのは、2人だけ。
つまり5人は、読んだのに返事をくれていない。要はカッコよく英語で言えば、スルーしている。

で、このKS(既読スルー)を非常に女子高生は嫌がっているんですね。
だってですよ、読絵さん、5人の方から返事が来ない。

「あれ、どうして?私の誘い方まずかったのかな?どうしてだろう?なんで来ないんだろう返事?」
とつねにこれでイライラしちゃうっていうんです。

じゃあ、ちがうことも考えてみましょうか。KSに実は読絵さんが逆にされてしまう。KS扱いをされてしまうこともありえるんですね、なかなか返事をしなければ。
逆に他の友だちから「あっ、読絵、KSしてる」...。
つまり、どうしてこんなにKSを気にしないといけないかというと、こういうことだったんですね。その先にKSが続いて人間関係が崩れてしまうと。

それから、これもあるということなんです。「LINE外し」に「置き去り」。
LINE外しというと、簡単に言えば、そのグループ内のある1人の特定の人を誰かが強制的に退会させちゃう。「あまりにKSし過ぎだろう。退会させちゃえ」ということができるようになっているんですね。
また、置き去りというのは、グループの1人だけ気に入らないなという子、以外の人たちで別にあらたにグループを作っちゃう。ちがうところで話をして、1人だけ残されちゃう。

だから読絵さんとしたって、「あれ?他の5人なんか私だけ置き去りにされちゃっているのかな?」とか。
つねにそういった思いをかかえながら、食事中もお風呂に入るときですら、ずっとずっと。
「あ、KSかな?置き去りにされちゃう」という不安をかかえながら、ずっとやりとりが続いていくわけなんです。
これ、もう寝ない、寝られないということで。だって自分からやめられないんです、KSになっちゃうかもしれないから。

そうこうするうちに、朝になってしまいました。
眠たそうですけれども。学校に行かないといけないですよね。学校に行けば...。

こんな調査結果もございます。
LINEをスマホでやっている高校生、3人に1人が「イライラするなぁ」という答えをしていたり。
「自分は勉強に自信がないな」というのがスマホを持っている高校生は、持っていない高校生のおよそ2倍いると。

ずっとスマホが手に持って外せないような状態になると、こんなことにもなるという可能性すら指摘されていると。
実際、高校生で精神科に通う生徒、増えているんです。


香坂 さん
じゃあ、スマホしなきゃいいじゃんね。そういうことにはなんないの?

小野 アナウンサー
親も買って与えないという道もありますよね。

吉田さん
まあ、そうですね。取り上げちゃうと解決はすると思うんです。こういうことは、なくなるかもしれないんですけど。
やっぱりその前に、何が楽しくて、何を動機で彼女たち男子高生をふくめてLINEをやっているか?ということを理解することが非常にまずは第一歩かなと思うんですよね。

渡辺 さん
別に結論を急ぐわけではないんですけれども。色々ありましたよね。
LINE外しとか置き去りとか既読スルーとか。これはスマホにスポットを当てるから出てくるけど、スマホがなくても起こりうることですよね?
だから根本はスマホだけではないような気もしないでもないんですけどね。

小野 アナウンサー
それと、そんなに友だち欲しいの?っていうのもちょっと思います。
そんなに友だちって、いっぱいいるもの?

椎木さん
そうですね、私は400人ぐらいLINEやっているんですけれども。つながっていてもLINEしない人もいるんですけど。
でも学校でできない秘密の話とかを大体LINEでしたりするので。恋愛の悩みとかをするので。もうLINEは切っても切り離せないというか。

渡辺 さん
うちも高校生の息子がいるんですけど。まあ、うちの息子がそうだというわけではないんですけど。
友だちが家に遊びに来たりして、ちょっとどうしているのかな?と思って見ると、あまり会話をしていないんですよね。何をしているのかな?と思ったら、みんなこうやっていて。
何やっているんだろう?って思ったら、隣にいるのにやっていたりすることない?

椎木さん
隣で。それは普通ですね。
「うちらバカみたい」とかそういうのが逆におもしろいっていう。

視聴者の声

神奈川県・10代・女性
「恋愛相談とかリアルだと話しにくくてもLINEなら話せるし。部活とか聞き忘れたこともすぐに聞ける」

埼玉県・10代・女性
「学校行事などの事務連絡はLINEだと早く正確に伝わる」

香坂 さん
これは高校生に限らないと思います。父兄も最近、若いお母さんは、みんなLINEで来るんです。
あたしガラケーなので「みゆきさん、早くスマホにしてください」ってよく言われるんですけど。連絡がLINEで来ます。

中谷 解説委員
NHKの番組でアンケート調査したんですよ。
そうしたらLINEの会話とリアルの会話、どっちが大事だと思う?って聞いたら、半数以上の人がLINE。

小野 アナウンサー
たくさんのツイッターも届いております。
「LINEつながりは本当に疲れるよ」
「LINEは疲れたからやめたよ。既読スルーはきついし」
「学校で会える人は学校で話せばいいのに」
でも大人があまりにもスマホのことを知らなすぎるというご指摘も来ております。

視聴者の声

愛知県・60代・男性
「スマホ自体が有害に感じる。高校生以下の若者にとって機能が多すぎ、危険性が高い」

神奈川県・30代・女性
「自分で良し悪しの判断ができないうちからスマホを持つと、知らないうちに危険に巻き込まれる可能性もあるし。依存症になるのも心配だ」

小野 アナウンサー
取り上げたほうがいいんじゃないの?っていうご意見ではないかと思うのですが。
どうですか、お母さんに取り上げられそうになったことは?

椎木さん
たくさんあります。もうたくさんあるんですけど。
取り上げられたら一日がどよ~んってなるので。「お願いだから、きょうだけは」って言って、ずっと。

香坂 さん
スマホ取り上げられたら、なにしていいか分からないって感じ?

椎木さん
なにしていいか分かんないです。
休み時間とかもみんなスマホやりながらしゃべっているので。なにもない状態だと手に違和感が。

藤川 さん
なにを見ているの?LINEを見てるの?

椎木さん
LINEも見ているし、YAHOO!とか。

藤川 さん
YAHOO!を見ながらしゃべる?

椎木さん
YAHOO!とかも。なんでもいいんです。

渡辺 さん
スマホを手にしたのは何年前ぐらい?何年生のとき?

椎木さん
スマホを手にしたのは中1です。

渡辺 さん
今、何年生でしたっけ?

椎木さん
今、高校1年生です。

渡辺 さん
中1の前の生活というのは、そんなに寂しかった?

椎木さん
全然。そんなことないんですよ。

小野 アナウンサー
もしかして大人は、なにかが寂しいからこれに依存しているって思っている気がするんですけど。実際ちがったりするんですか?どうなんですか?

吉田さん
僕らの独自のデータで見ると、やっぱり5年前、10年前の同じ世代の子たちと比べると「自分の人生のよりどころは何か?」みたいな質問をすると「友だち」っていう割合がものすごく増えています。
それっていうのも、なんていうんですかね?他のよく僕もグループインタビューで学生さんとも会うんですけど。
やっぱり物に恵まれて育ってきているというのが一方にあって。「欲しい物ある?」っていうと「別に物じゃないんですよね」みたいな感じで。
もっと事とか、体験とか、つながりとかを喜んだり楽しんだりしていて。
物の向こう側になにがあるか?そのときにやっぱり人とつながれて、その先に喜びとか楽しさがあるからっていうところをすごい見ている感じがしますね。

渡辺 さん
ただ危険だなと思うのは、バーチャルな世界じゃないですか?
つまり例えば、顔と顔を合わせれば「バカ」っていう言葉があっても、それが愛きょうのバカもあれば、本当に辛らつな意味のバカもあるけども、文字はバカしか出てこないから。受け取り側の勝手になるわけでしょ?
そうすると、どんなやりとりをしていても、自分のバーチャルな友だちのポジションが作れるわけですよ。この友だちは自分にこういて欲しいというのが。
そうすると、それは本当の意味でのコミュニケーションが取れているのか?というのが、なかなか難しい。

吉田さん

そうですね。形は確かに変わってしまっているんですけど。
それが"スタンプ"と呼ばれるようなものがですね、文字以外のコミュニケーションとして、LINEではすごく若い人の間では使われているんです。

小野 アナウンサー
ただ先日、三鷹の事件もありましたよね。
ああいうふうに出会いがSNSサイトだったりするっていう話を聞くと、よけい大人は心配になりませんか?

藤川 さん
そうですね。これがネットで出会って犯罪にあう。とくに児童買春と言われるものから、淫行(いんこう)、あるいは児童ポルノ撮られちゃうとか、そういう犯罪が深刻ですね。

前は2008年、すでに出会い系サイトは半分以下で、一般のSNSの被害者が多かったんですね。

ところが最近かなり変わっていまして、こうなんですよ。
出会い系サイトというのは、非常に被害者が少ないですね。出会い系でない一般のサイトでの被害者がものすごく増えています。
これ特にスマートフォンが普及してから、LINEのIDなどを交換する掲示板とかアプリができて、LINEで連絡しましょうねということで事件になっちゃうんです。
メールアドレスとか電話番号を交換しなくても会えちゃうんで。これで被害が増えています。

小野 アナウンサー
大丈夫ですか?なんか今のところ全国で取り上げてしまえっていう声が大きくなっているような気がするんですけど。椎木さん?

椎木さん
ええと、危ないところでいうと。
私もフェイスブック、友だちだけしか見られないような設定にしてあるんですけど。私と友だちのプリクラを全然知らない人が持っていて、それをツイッターのホーム画面にしていたりとか、ツイッターで送って来るとか、そういうのがあったので、プライベートとかもさらされちゃうし、すごい危険だなということをクラスのみんなにも話したら、そうだねという話になった。

小野 アナウンサー
それをきっかけにやめようよ、とはならないんですか?

椎木さん
やめようよ、とはならないです。

中谷 解説委員

みんな自分は大丈夫という意識は強いんですけど。そこがちょっと危ないところがあってね。いろんなことがある。
これ3つちょっと例をあげたいんですけれども。

SNS上で友だちになった小野文恵さんから再び友だち申請が来るんですよ。
おかしいなあ?って。もう友だちになったはずなのに?って。でも、ちがったんだなってことで、友だち申請を承認しました。そうすると後日見てみると、どうも小野文恵さんの「惠」がちがうなと。
これは"なりすまし"と言って、友だちの名前に似たアカウントを使って個人情報を盗ったりするようなケースです。

それから、なにげない一言。
中学生の娘がLINE上でなにげなく「きょうは家に親がいない」とつぶやいたんですね。
そうしたら、友だち以外の知らない子まで10人以上が集まって、酒・タバコなど大騒ぎしてしまったら、警察が来たという。なにげなくつぶやいたことが大変なことになっているというようなことがあるんですね。

それと、こういうこともあります。
私が大事な友だちだったら見せたいなという画像をアップしたんですね。
すると友だちはおもしろいなということで、僕の知らない人にその画像を渡してしまうと。そうすると、またたく間にその世界は広がっていくわけですよね。
例えば、僕に弱みがあるような画像だった場合、それが恐喝につながったりする場合があるんですよね。
なにげなく自分は大丈夫だろうと思っていても問題は起こりうると。

小野 アナウンサー
うーん。そしてこちら、NHKのEテレの『Rの法則』という番組で共同でおこなったアンケートなんですが。

「ワタシはスマホ依存」だと思う人、391人中168人が答えていて。
「なかったら一日が楽しくない。不安で仕方がない」という15歳。
「LINEばかり。歩きスマホなどウウ(ww)」15歳。
これ、ウウでいいんですか?読み方。

椎木さん
「ワラワラ」です。

小野 アナウンサー
あっ、ワラワラですか。なに?ワラワラって。

椎木さん
笑い笑いみたいな。記号で笑っている。

渡辺 さん
ちゃんと教えてもらわないとね。

小野 アナウンサー
そうなんですよ。正しい読み方がね。ウウじゃないんだ。

中谷 解説委員
こういうことを覚えていくこともすごく大事なんですね。
技術の進化は必ずしていますからね。われわれも携帯の恩恵にあずかっているじゃないですか。だからJKたちにとってスマホは必須なんでしょうね。

渡辺 さん
私が思うには、これは永遠、太古の昔からそういうものは続いているんじゃないですか?
つまりスマホに限らず、新しいものが出てくると。最近ではパソコンが出たっていえば、パソコンは有害な部分もある。
もっと前にいえば、電話ができたといえば、電話の悪用があって子どもたちに有害だといわれた時代もあるし。
開発されたツールを問題にするのは、繰り返しなので。もちろん規制とかいろんなことは大事なんだけれども。使い手の教育っていうことは、これは永遠に必要なことだと思いますよ。
だからツールの世代はそれをなくせばいい、取り上げればいいというのは、もうずっと続くことだと思いますよ。

小野 アナウンサー
子どもを守るのは取り上げることなのか?教育なのか?あるいは?なんですけど。
ちょっとこちらのプレゼンをご覧いただきましょう。先進的な事例をご紹介します。


プレゼンテーション②

中山 アナウンサー
はい。あるいは?という点でわれわれちょっと調べてきたんですけれども。
依存または犯罪に巻き込まれないため、JKたちどうすればいいのか?ということで、見つかりました。
JKたちの主張に注目だったんですね。
これポイントは、JKたち自らがおこなうということのようなんです。

まず、ひとつ目。これいきましょうね。
愛知・金城学院高校という。この学校でおこなわれているのは、これ。

これを作ったんです。「高校生によるケータイハンドブック」
分厚い、70ページぐらいあるんですね。
中身見てみると、スマホをうまく使うためにどう扱えばいいのか?というのが。コラムですとか、イラストですとか、自分たちで作っているんですね。

さっき渡辺さんがちょうどおっしゃっていたんですけど。
まあ、例えばですけど、メールのやりとりの危険性ということでこんなものもありました。左側を見ると。
「A子って子どもみたいに無邪気でカワイイよね」
こう直接言えば、A子さんは、まあそんなに嫌な思いは受けないんだけど。
メールでこういうふうに書かれたら。
「A子って子どもだよね。ほんとうにカワイイ」
こう書かれて、それを見たA子さんは、ちょっと悪口みたいな感情になってしまう。
こういう危険性を自分たちでまとめてみんなで共有しているというんですね。

どうやってみんな作ったのかというと。もういろんなデータが必要です。みんなでそれぞれアンケートを取ってみた。
どういう使い方しているのか?どういう危険があるのか?って考えてみようよ。
それらを有志が冊子にまとめた。
それを新入生に配って、みんなで共有している。

ということで、今見ていただいたこのハンドブック、すでに5冊。
5年続いて、バージョンアップしていっているんです。
今年のものというと、スマホにかなり詳しくバージョンアップされていて。このこともしっかり書かれています。

LINEを使うとき、こんなこと意識しないとね、という。
例えば、出会い系サイトにLINEもなる可能性ありますよということとか、個人情報、これ電話帳に載っていることが業者に渡っているということもしっかり意識して利用しましょうね、ということを高校生みずからが作っています。

これどんどんバージョンアップしているということで。
高校って情報化の教育で、モラルなど色々教えるんですけど。教科書の改訂って、どうしても数年かかってしまうんですね、スパンが。
でも高校生自身だと今の流れ、しかもその自分たちのところっていうことのレベルで、どんどん情報を入れられていくということで、効果も上がっているそうなんです。
金城学院高校、スマホの依存になっていた高校生が少なくとも、3人スマホ依存から脱出した。

そして各地から問い合わせが来ていて。本欲しい、本欲しい、っていう中で、これです。
出版されました、この夏。もう売っているんです。
高校生向け、そして親御さん向けに書かれたものっていうのもございます。本屋さんに。ネットなどでも購入できる。すでに次の第6版、次の号も編集作業をしているというわけなんです。

で、これ高校生自身の取り組みなんですけれども。自分たちで色々と考えるというのがポイントかなと思って、われわれこの方にもうかがいました。

椎木さんからの提言。これです。
色々あげていただきましたけど。2つご紹介しますと。

「友だちの目を気にしすぎないで」ということ。
これ要はですね、スマホで色々発信しても、意外と自分以外の人ってそんなに気にしていないよ。
みんな色々、KSとか置き去りにされちゃうって、がんじがらめになっているかもしれないけれども、そんなことを気にせず、もっと気楽にネットと付き合ったらどうですか?みんなでって、いうことだそうですね。

そして、これ。「危険にあったら友だちに話そう」
さっき自分の写真が流出という話もありましたけど。これ、どういったことになるんですかね?

椎木さん
はい。これは私みたいな、自分の写真が流出しちゃったりとか、そういうことをしたら、すぐ友だちに話すようにして、怖さを共有したら、もうプライベートの写真とかはできるだけあげないようにしようとか、そういう思いになると思うんですけど。
最近、無防備な子がちょっと多くて。フェイスブックとかでも、知らない人でもどんどん承認したりとか。いいね!数稼ぎだったりとか。ちょっとめんどくさかったりとか。

香坂 さん
いいね数稼ぎ?あれを稼ぐと何かいいことあるの?

椎木さん
なんかちょっとうれしい。認められるかな?みたいな。
あと、プロフィール写真でカッコいい人がいたら、承認しちゃって、メッセージ交換したり、LINEとか交換しちゃったり。
それで直接会っちゃったりとか、そういうことが犯罪につながる。

中谷 解説委員
聞きたいんだけど、こういうものって、すごく大事だと思うんですけど。
これは大人が作ったんじゃなくて、先輩が作っているというのがポイントじゃないですか?

椎木さん
ポイントですね。

中谷 解説委員
JKって、先輩の言うことは聞くけど、親の言うことは聞かない。だから、これすごく大事な報告だと思うんです。

中山 アナウンサー
じゃあそうすると、親って、親御世代って何できるのかな?って思って、われわれアンケートさせていただきました。
この椎木さんふくめて金城学院のみなさんに「JKがスマホで危険な目にあわないために大人に何して欲しい?」と聞いたんですね。どんなことだと思いますか?

実は、LINEやSNSをどんどん使って、もっと知って理解してよ、ということを高校生の皆さんおっしゃっています。
ですから、さっきの「ww」を「ウウ」なんて言っちゃダメなんですよ。 勉強しなさいってことなんです。


椎木さん
私たち側からすると、大人たちはLINEとかフェイスブックとか使ったことないくせに、私たちに使うなとかばっかり言って、そんなの分かるわけないじゃんって思っているんですよ。
使ったことないから、魅力とかも怖さとかも分かるわけないじゃんと思っているんですけど。大人たちもLINEとかフェイスブックとかを使うことによって、その怖さとか魅力とかも理解してもらって。
かつ、その三鷹の事件もあるんですけど。そのことだったら、フェイスブックで知らない人を承認したら、ああいう事件になってしまったから、知らない人は承認しないように気をつけてねとか。そういう細かい事例を取り入れて言ってもらうと、子どもたちも「ああ」って分かってくるっていうものですね。

渡辺 さん
なるほどね。
あのう、なんか今までもそうなんですけど、子どもたちに有害だという情報が出てくると、スマホに限らず、大人たちはそれを取りあげたり、目かくししようとするんだけど。
そうじゃなくて、なぜこれはいけないのか?お父さん、お母さんはこれはこういうことがあるからいけないと思うよ、こういうことがいいところだね、というのを共有しないと、説得力につながらないですよね。
それをしないで、ただツールを取り上げようと、見るな、聞くなってやるのは、逆に教育の放棄になっているんじゃないか。放棄していることにならないかっていう。

吉田さん
やっぱり学生の側もこういう冊子を作られたりとか。自分たちから、より良い使い方とか、自分たちのためになる使い方とか、もがきながらかもしれないですけど、探していると思うんですよね。

香坂 さん
でもスマホを持っていても、みんながみんな事件に巻き込まれるわけじゃなく、単に楽しい物として持っている子もいっぱいいるわけでしょ?
ということは結局スマホだろうがガラケーだろうが黒い電話だろうが、要はこういうことは大人から見ていけないことだよ、こういうことは楽しむことだよ、これはしちゃいけないと私たちは思うんだよ、ということをコミュニケーションをつねに取り続けていれば、それを使うツールが何であれ、悪い言葉使いは手紙でもダメだし、スマホでもダメだし、言うのもダメじゃないですか。そういうことですよね?

中谷 解説委員
そのためには保護者がちゃんとスマホのことを理解すると。
プライドを捨てて子どもに聞こうよと。教えてと。
今デジタルの世界は追いつくのが難しいですから。もう本当に聞いてしまう。
子どもも責任を持って教えるっていうその関係が大事なんじゃないですかね?

小野 アナウンサー
ルール自体はでも必要じゃないですか?
親が分かるっていうことを理解して、その上で約束ごととかしなくていいんですかね?

藤川 さん
はい。ルールおすすめです。
まず紙に書いて欲しいです。親御さんがご心配のこともあるし、お嬢さんが自分も守ったほうがいいということがありますよね。

例えば、深夜2時とか3時はまずい。もうちょっと早く寝ようってお嬢さんもたぶん思っていますよね。あるいは、試験前はちょっと減らそうかなとか。たぶんあると思うんです。
それを決めたら、紙に書いて貼っておいて確認できるようにしましょうと。
ルールが守れないこともあるので、一回目はイエローカードで注意、二回目はもうちょっと罰則。取り上げるのか、あるいは家の手伝いをたくさんやるのか、分かんないですけど罰則を決めて。
あんまりケンカしないで。ああ、守れなかったね。じゃあ、ちょっと罰則ねっていうふうに、ケンカしないでやってもらう。
あとですね、大事なのはたくさんコミュニケーションすることですから。このことをきっかけにして、親子でたくさん話して欲しい。そういうルール作りをして欲しい。

中谷 解説委員
ルールがあることによって、友だちに対してこの時間は使っちゃいけないって決まっているの、って言って、スマホから離れることができると思うんですよね。

渡辺 さん
子どもの顔色ばっかり見るのは良くないけど。大事なのは、このルール作りを一緒にやるっていうこと。
親が押しつけのルールにしちゃうと絶対ダメだと思うな。

中谷 解説委員
そんな中でこんな取り組みがあるんです。岐阜の私立の小学校の取り組みなんですけれども。

文スマホを使う前から使わせてみようと。そういう訓練をタブレットを使って、LINEと同じグループのようなものを作ってですね、そこで体験をするということ。
この体験がものすごく大事なんですね。小学校から始めるという。

藤川 さん
それで文字でちょっと変なこと書いちゃったりして、もめるんですかね?

中谷 解説委員
そうですね。そのもめることも体験だと思います。

小野 アナウンサー
なるほど。番組後半に入ってツイッターで届くご意見が、勉強しようモードに入ってきましたよ。
「大人と子どもの相互理解が必要」
「親はまずスマホとSNSの勉強」
「知ってから言ってよ」
「目かくしをするのではなく、取り上げるだけでなく、情報の共有をする。いいこと言いますね」
それから「子どもの目線に立って指摘しないと逆効果になりそう」などなど。

吉田さん
でも使い方しだいで、子どもたちの可能性を広げたりとか。というのも、そもそも便利なものとして世の中に出ているので。
そこでやっぱり大人たちも会話をして、うまく付き合っていくというのを模索するというのが、やっぱり一番いい未来だと思います。

中谷 解説委員
いいことも悪いこともすべて分かって使って欲しいと思いますね。


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