2014年12月06日放送放送内容まるわかり!

気がつけばあなたも・・・ どうする?"ながらスマホ"

便利で手軽なスマートフォン。 歩き"ながら"、自転車に乗り"ながら"、使っていませんか? 今『ながらスマホ』によって、人と衝突、駅のホームから転落、自動車事故といったトラブルが、全国で相次いでいます。 また、携帯電話関連の事故で救急搬送されたのは、働き盛りの40代が最多と、実は若い世代だけの問題ではないようなんです。 なぜ私たちはスマホを手放せないのか。どうスマホとつきあえばいいのか。とことん深読みします。

今週の出演者

専門家

徳田 克己さん(筑波大学 教授)
小川 克彦さん(慶應義塾大学 教授)
米田 智彦さん(インターネットサイト 編集長)
中谷 日出(NHK解説委員)

 

ゲスト

カンニング竹山さん(タレント)
山田まりや さん(タレント)


小野 アナウンサー
こちら、番組でアンケートを取った結果です。

"ながらスマホ"は迷惑だ、と感じると答えた人が91%。同じ人達に "ながらスマホ"をした事があるか聞くと、あるという人が67%。
このデーターは自分のはいいけど、人のは気になる、っていう意味なのか、それとも、迷惑とわかっちゃいるけど、ついついやってしまう...。いずれにしても、ついついやってしまうようにも見える、"ながらスマホ"。
一体、なぜやってしまうのかというところから、徳永アナウンサーがひもときます。

プレゼンテーション①

徳永 アナウンサー
はあはあ、インフルエンザには歯磨きがいいんだ。

あー、痛い痛い。こんな典型的な人はなかなかいませんが、"ながらスマホ"してしまう人、けっこういらっしゃる。
自分の事を棚に上げるのはやめようと思って、正直に懺悔しますが、私も何回かやっちゃった事あります。歩きながら...。

小野 アナウンサー
"ながらスマホ"〜?

徳永 アナウンサー
すいません、もうしません。

竹山 さん
いや、やってますよ。みんなやってると思います。

小野 アナウンサー
私はスマホじゃないですけど、あの、携帯のメールをちょっと廊下でたまに、ついつい、打っていました。

徳永 アナウンサー
懺悔する所から始めたいと思います。
もうしません。ほんとにすいません。

小野 アナウンサー
ほんとごめんなさい。

徳永 アナウンサー
このスマートフォンの普及は今年、特に進んで、民間の調査会社によると、遂に今年の9月末の段階では契約件数が従来型よりも上回った。
つまり半分以上がスマートフォンです。なぜ、ついついしてしまうのかを街頭で聞くと、これを上げる人が多いです。

「便利」。かつては電話できるだけでも便利だったんですが、次から次へと機能がでてきて。
あの、芸能人の方とかもカメラがついてから、もー、街なかでパシャパシャ撮られません?

山田 さん
そうですね〜。

竹山 さん
カメラはねー。

徳永 アナウンサー
音楽もありましたが、テレビ、時計、ゲーム、それぞれがひとつの家電とも言えるものが、たった一つの端末に入ったようなものですから、この端末はまさにパソコンそのもの。

仕事も出来れば、楽しめるし、友達とも繋がれば、便利なサービスもあると言う事で、言わずもがなですが、スマートフォンとは「とっても便利で・いつでも・どこでも・なんでもできる」もの。

なので、「悪いとはわかっててもついつい」という声が街では多かった。
さらに、人間の行動を研究している専門家の方にも取材をすると、「スマホならではの特徴が二つある」とおっしゃるんです。
ちょっと画面思い出して下さい。

モバイルニュースとか、いろいろありますね。
特徴その1、「情報量が半端じゃなく多い」。
ニュースだけでも項目あるし、おすすめの動画も出るし、検索もすぐできるし、頼んでもないのに、検索した物の広告も送られてくる。
さらに、もう一つ特徴がこの辺です。

メールが今、来ました。今、速報が入りました。
あなたにお勧めの動画はこの時点ではこれです。「リアルタイムでどんどん更新されて行く」。
友達と繋がっていると、どんどんLINEなどはピコピコなる。「今、取らなきゃ」という風に、ついつい手放せず、歩いちゃうって言うケースも多い。
こういう構造の問題っていうのもありますよね、と話していました。

つまり、一度、ちょっとのつもりで手をかけると、下を見たままずっと離れられなくなって、うつろなまま歩いているように。
まさにこんな感じに見えちゃうわけですよね。

山田 さん
怖い。

徳永 アナウンサー
実は海外のメディアは、日本のこのずっーと下を向きながらみんなが歩いている様をこう表現しました。

「スマホゾンビ族」と、揶揄されていたんです。

小野 アナウンサー
今日、お越しの専門家、もともとはバリアフリーの専門家で、世界各地で"ながらスマホ"の実態の調査をなさってる徳田さん。
"ながらスマホ"は日本人だけなんですか?

徳田 さん
ガラケーの時代は、歩きガラケーをやる国っていうのは日本とタイと言う風に限られてたんですね。
中国とか韓国では、通話の方が手っ取り早いんで、みんな通話しながら歩いていた。
ところが、今、スマホだと、情報量がすごく多いので、もう世界中、どの国でもやるようになっちゃって。

私たちが調べた国、例えばグアテマラでも女性は歩きスマホしている。

山田 さん
頭に何か乗せてますよねぇー。

徳田 さん
これ、行商の人なんですね。

そして、これはチュニジア。警察官なんです。
"ながらスマホ"っていうのはもう世界中、どこでも見られる光景になりました。

徳永 アナウンサー
こういう事ですけども、世界がやってるからけっして、いいと言う事ではけっしてございません。
我が国に戻してみましょう。
日本で、このゾンビが増えると、何が起きるか、去年から今年のニュースをまとめて見ました。

一気に集約したんで、すごい街になってるんですが。

小野 アナウンサー
ゾンビだらけ・・・。

徳永 アナウンサー
いろいろ問題がありますが、特に言われているのがね、ここ、駅です。

こういうポスターが最近貼られてますけども、歳末、特に忘年会の時期なので、酔っぱらって転落しないでくださいと。

さらに、歩きスマホの方も気をつけて下さいと言うのが、最近、言われ始めているんです。
というのも、背景があります。

典型的なケースなんですが、階段降りている時にスマホ見てて、一段間違えて...。

さらに、ホームに。

国土交通省に聞いたんですが、調べではホームから携帯端末見ていて転落したケース、わかっただけで去年で45人。
さらに悲惨なケースもあります。

夢中で見ていて、踏切に気がつかず、危ない。

おそらく携帯端末、スマートフォンに夢中になって気づかなかったのではないかというケースが出てきているんです。

竹山 さん
ヘッドホンしてこうやっていじっていたら、わかんないですもんね。

徳永 アナウンサー
さらにこういうケースも。

お嬢さん、女子高生の方、危ないよ、うしろ、うしろ!こんなケースがあります。

大阪府警の方に聞いたんですが、去年、大阪府内で路上で強制わいせつの被害にあった女性の方を調べると、およそ10%の方が、携帯端末に夢中になって、周りが見えていなかったと、わかったんです。
そして、12月です。特に気をつけてくださいね、ひったくりが増える時期とよく言いますが、今、携帯端末をひったくられるケースが。

小野 アナウンサー
ひったくってどうするんですか?

徳永 アナウンサー
転売。高く売れるそうです。だから、街出る時もほんとに気をつけてください。
まだあります。"ながらスマホ"。
歩きスマホとずっといいましたが、歩きながらだけじゃないですよね。

今年の6月、富山県。
高校生がスマホでゲームに夢中になってそのまま81歳の女性にぶつかって、おばあちゃんがあごの骨と手が骨折2カ所。

ほんとにあったそうです。自転車だけとは限りませんよね。

トラックや車の運転手がスマホゾンビになってる事もあります。
先ほどの福岡のケースは怪我でしたが、今年の4月等は実際、ひかれた方が亡くなっています。
当たり前ですが、完全に違法な行為です。

去年、携帯端末を運転手が見ていて、脇見運転で発生している死亡事故が34件。
全国の警察も一生懸命、検挙に乗り出しているんですが、検挙、つまり注意とか切符切られたり、罰金、全て含めて、検挙数116万件。
車でスマートフォンなどを操っている人、これはそれぞれ放っておくと、この死亡になってたかもしれないという予備軍ということで、社会問題であることは、間違いない。
けしからんですよねぇ、っていう気持ちになったかと思うんですが、思い出して下さい。

最初のデータ。でも、ついつい。やっちゃう。私だけは大丈夫。ちょっとの出来心。
起きてしまうことは、わかっていながら、ついついやっちゃう。これをどうしたらいいんでしょうか?

小野 アナウンサー
"ながらスマホ"について、こんなお便りもきています。

視聴者の声

「街中での喫煙を規制する条例のように、"ながらスマホ"にも厳しい罰則をもうけて、法律で規制すべき」

「"ながらスマホ"がこれほどまん延しているので、通信会社やメーカーなども売るだけではなく、もっと問題提起をしてほしい。人の命がかかっています。」

小野 アナウンサー
どこか、自分じゃやめられないの、誰か私をとめてーっていう感じなのかなと思うんですが。

中谷 解説委員
自分が怪我するだけではなくて、今ね、障がい者とか高齢者が怪我をさせられるようになってくると、ある程度法的な規制もしょうがないかな、とは思うんです。
条例である程度取り締まっていくような方向も、アメリカなどではあるので。
ただ、歩行中の全部が悪いのかとかですね、その線引きが非常に難しいんですよね。

小野 アナウンサー
歩きながらしていたら、「罰金」、これでいいじゃないんですか?

中谷 解説委員
いやいや、スマホは高機能でいろいろできるから、もう、歩いている全てがいけないのかっていう議論もあります。

竹山 さん
そうですよ。「いや、僕歩いていませんでしたよ」って嘘ついたり、ごまかしたりするという問題とかもあるじゃないですか。
また、それを誰がどう取り締まるんだとか。

小野 アナウンサー
逆にちょっと揺れたら機能が止まるようになるとか?

山田 さん
カーナビみたいに、もう動いたらもう画面が消えるとかなればいいのに。

竹山 さん
そうだと、機能としてとても不便と言うか・・・。

中谷 解説委員
いままでに、動いたら止まるアプリなどは、メーカーでも出したりしてるんです。
ただ、今は自分で任意でダウンロードするので、不便になるものは任意ではいれないじゃないですか。

そもそもね、歩きスマホで何してるのかっていうデータがあるんですけど、メールやソーシャルメディアSNSが圧倒的に多いわけです。
だから歩きスマホと言っても、やっぱりこのSNSの問題、依存の問題とかいろいろあります。
ただ歩いてやってはいけないという、簡単な問題ではない。
大きな背景がある問題であることを考えながら今日は話さないといけないと思うんですよね。

小川 さん
「太陽と北風」っていうのがあって、できれば「北風」つまり規制だけではなくて、「太陽」の方で例えば、止まってソーシャルメディアやメールをやると、料金が安くなるとか、ある場所に行くと安いとか交差点が安いとか、そういうのがあるといいんじゃないか。

小野 アナウンサー
小川さんは技術者で、携帯電話の開発をなさってきた方。

小川 さん
いろんな開発しましたけど、技術だけじゃみんな使ってくれないので、やっぱりコスト的にメリットがないとなかなか使ってくれないですよね。

小野 アナウンサー
インターネットの情報サイトの編集長の米田さんは?

米田 さん
例えば迷子になった時に、地図アプリを開きながら目的の場所まで行ったりするときに、やっぱそれが止まってしまったら意味がないわけですよね。
もしくはトレーニングに使うような、今日、走りましたかというみたいな運動に使うアプリとかありますから。
そしたら、動いてる時と止まっている時をどう判別するのかという、これはできないと思います。

中谷 解説委員
今、スマホの開発っていうのは、どんどん便利にする方向で作られています。
そのストーリーの中に、そのリスクがね、入ってないんですよ。
そこが一番問題だと思うんですよね。起こりうる問題を考えながら開発する人はいないんです。

小川 さん
規制じゃなくて、例えば、あなたは今、一日の内、何回ツイッターをやってますとか、何回、ネットで開いていますっていうそういうのがモニターでできると、そういうのを携帯に織り込むっていう事はメーカーでもできるんじゃないかと思うんですね。

小野 アナウンサー
バリアフリーの専門家でいらっしゃる徳田さんが、世界各地でのスマホの実態の調査をなさるようになったのはどうしてなんですか?

徳田 さん
2006年ぐらいなんですけども、私、障害があるかたとおつきあいがあります。
あるとき、まったく目が見えない方が「最近、人が正面からぶつかってくるんだよね、それまでは肩と肩が触れ合うくらいだったのに正面からどんどん人がぶつかるようになっちゃって、いったい何が原因なんだろうって」という事を言われて、そして、調べてみたら、携帯で、メールを読みながらみんなぶつかってたということだったんですね。
で、今のお話の中で私思うんですけども、機械の問題もそうなんだけど、使うのは人間なんで、まずあるのは、教育と啓発じゃないかと思うんです。
今、中学生とか高校生には学校でどのくらいの事を教えているかと言うと、この歩きスマホをしちゃいけないって事は言ってても、それがどういう風に迷惑になるのかとか、あるいはどうしても読みたい時にはどうしたらいいのか、っていう情報がほとんど教えられてないんですよ。
まず、そこの部分をちゃんとして、そして、スマホ自体にも同時に対策をやっていくと。
車の両輪みたいにね。

米田 さん
技術がこれだけ毎日毎日進歩して、毎年新しい機種が出てると、大人も子供も同時に今、勉強している段階なんですよね、誰もこれをどう使っていいか最適に使うための指針とか、ルールとかガイドブックって実はなくて。

竹山 さん
ないですね。

米田 さん
同時に学んでいくしかなくて、実は子供の方が扱い方詳しかったりしますよね。

視聴者の声

「歩行中や運転中にスマートフォンを操作できないようにする事は技術的に難しいのか」

「使う側の問題なんだから、それをメーカーに強いるのはムリがあるんじゃないのか」

「100メートル動いたら自動的に停止する機能の取り付けを義務化すべき」

「モーションセンサーがついてるんだから、"ながらスマホ"できないようにすれば?」

「法的な罰則をつけたら多少は減ると思う」

米田 さん
"ながらスマホ"認定というのを誰がどのような形でやるのかっていうのが、現実的な問題だと思う。

竹山 さん
自分が特にそうなんですけど、"ながらスマホ"で見てるものって、よくよく考えてみると、今、必要かってことがけっこう多いと思うんですよ。
多分、その、機械の問題よりも、先ほどおっしゃってた人との問題の方が実は重要かなと思います。

小野 アナウンサー
これからどうする?罰則なのか、それとも、その法律でメーカーを規制するのか教育なのか、これを聞いてから続きを考えましょう。徳永アナウンサーです。


プレゼンテーション②

徳永 アナウンサー
問題になってる歩きスマホや"ながらスマホ"をどうしていけばいいのかと言う時にいろんな議論はありますが、竹山さんがおっしゃったように、ネットとの向きあい方をまず考えてみませんか、という動きもあるんです。

ご紹介したいのが、今、注目を集めている「デジタル・デトックス」ということば。

日本語にすると、「解毒」という意味で、一回ちょっときれいに洗い流して見ませんか、ということ。
実はアメリカでブームになっていて、今日お越しの米田さんが実際にやってみて本で紹介しています。
私も実は読ませていただいて、スタッフに指導を受けながらやってみました。
いろんな発見があったんです。ちょっとご紹介します。

ステップその1「可視化」です。
あなたは一日、何をするため何分ネットに繋がったかを全部書いてみなさいと言われまして、書きました。
これです。私の一日、12月4日木曜日。

小野 アナウンサー
これはニュースを読む勤務の日だったんですか? 
ニュース、ニュースっていっぱいありますが・・・・。

徳永 アナウンサー
そうではありません。ネットでニュースをチェックしていたんです。

ざっと言うと、朝、目覚めて寝床で。

竹山 さん
見ますねー。

徳永 アナウンサー
もちろん、テレビのニュースも見ておりますよ。テレビ局の人間ですから。
でも、スマホでニュースをつい見ちゃっていた。
出勤シフトがちょっと遅めだと、出勤前もついつい見て。

これは、電車内です。SNSを一日分見ます。
友達とつながりを深めないとと思ってチェックするわけですよ。

出勤して、この日は撮影で外に出てたので、移動中だとか、休憩時間に、なんとなく見ている。

帰る時も、電車内です。やっぱりSNSを見てしまう。
お風呂上がりも寝ればいいのに、また見ちゃう。そうすると。

小野 アナウンサー
合計は?

徳永 アナウンサー
3時間20分。

小野 アナウンサー
3時間20分も1日のうちに?

徳永 アナウンサー
やってみたらけっこうありますからね。

小川 さん
平均1時間半くらいですね。10代とか20代の人が3時間らしいですけどね。

徳永 アナウンサー
まあ仕事柄やっぱりチェックしないといけないというのがありますが、思ったより多くでると、思いました。
そして、米田さんがご紹介になったステップ2。

可視化するだけではなくて、「分別する」。
それがほんとに有益なのか、無駄なのかを自分で仕分けしてみましょうよと、いうものです。

例えばですね、朝、そんなに頑張ってネットを見なくても。
朝ぐらい、やめようか、とか。

それから、夕方なんとなくはやめようよとか、帰りの電車で見るのはなくてもいいんじゃないかとか、早く寝ようとか、これは無駄だなっていうのがはっきりします。
やってみると私も気づく事がありました。まず仕事のメールが来きます。
そうすると、せっかく端末を手にしたから、なにか気になる新着ニュースなどをついつい見ちゃうという癖がわかってきました。
そうするとステップ3です。「置き換え」。

つまり、これは無駄だなと思ったところは、例えば本読むとか、別の時間の使い方を探してみてはどうですかということ。
私もちょっと考えてみたんですが、例えば、一番典型的なのが、この帰りの電車ぐらいは車内で文庫本の小説でも読めば、ちょっと学のある人間にもっとなれるかなとか、早く寝た方が風邪の予防にはなるかなとか、いろいろ考える事もできるので、ネットとの向き合い方を見直すっていうのが、実は第1歩なのかもしれないですよと、ということです。

小野 アナウンサー
これで、「ついついスマホ」をやめる事ができるのでしょうか。

竹山 さん
確かに僕もけっこう、ネットに依存しちゃってるんですけど、ネットが入ってきた時から、家にいるときに、ベッドでゴロゴロしている時間が増えてると思うんですよ。
前はそうでもなかったんですけどね。

米田 さん
スマホって、スマートフォンって言ってますけど、多分、「モバイル型小型パソコン、電話付き」なんですよ。

竹山 さん
コンピューターですよねー。

米田 さん
昔、パソコンもって、寝ながらパソコン見るっていう行為ができなかったんです。
だけど、今、スマホがないと逆に、寝る時に手持ちぶたさって言う人もいるんです。

竹山 さん
わかるわかる。

山田 さん
そうですね。

米田 さん
トイレに入る時もスマホを持ってとか、ま、ヘタしたらお風呂にもスマホ持って入りたいって人もいるかなって。

小野 アナウンサー
米田さんは実際、デジタル・デトックスをご自身もやったそうなんです。

米田 さん
僕はちょっとインターネットのメディアの仕事をしているので、ちょっと極端なんですけど、こんな感じに。

小野 アナウンサー
すごい。

米田 さん
朝、スマートフォンのアラームで起きると、その瞬間から、メールとメッセージのチェックを始める。

竹山 さん
もう目覚ましがスマートフォンですものね。

米田 さん
夜の間にメッセージが入ってたりとかするんですよ。だから、それをチェックすると。
それで、電車で職場に向かう時はずーっとスマホで音楽を聞きながら、情報サイトなんかでニュースをチェック。仕事でもずーっとネットを使ってます。
仕事終わっても、ご飯食べながらとか、お風呂に入りながら、とか、トイレでも。
あと、就寝前に僕、懐かしのドラマとか、好きなスポーツの動画とか、プロレスとか見るの好きなんで、つい見ちゃうんですよねー。
「その次のおすすめ動画」とか、ずーと見ちゃうんです。そうすると、一日12時間。
デスクワークの人って、パソコン使うんで、これぐらいいってる人も多いんじゃないかなと思います。
この状態では、使いたい時に使ってというよりもほぼ、もう使われてるという状態で。
やっぱこう主体性をなんとか取り戻さないといけないなっていう危機感が僕はありましたね。

小野 アナウンサー
主体性を取り戻せましたか?

米田 さん
自分で一日何回か、メールをチェックする時間を決めないと、来るたびに返信するっていう、こう壁打ちテニスみたいな状態をやめないとどうしようもないなって思いましたね。

視聴者の声

「結局、交通事故が起きても自動車、手放せないのは便利だからでしょ、スマートフォンも一緒だと思うなぁ」

「"ながらスマホ"は若者ばかりと思われがちだけど、おばさんたちも増えてきてるってことをかならず伝えてほしい」

小野 アナウンサー
「"ながらスマホ"の何が迷惑かを教えるのも学校の役割」
「"ながらスマホ"を罰則でなんとかしようとか、浅はかすぎる、どうして他の誰かに決めてもらわないと変えられないのか」。

徳田 さん
東日本大震災の時、私、海外でいろいろ言われたんですけども、被災者はちゃんと並んで、水とか食ベ物の配給を待っている。
「これって日本人だけだ、うちの国でああいう震災があったら、もう強奪とか、略奪とかが起こる」ってどの国でも言われました。
だから、相手の痛みを感じながら、自分の行動を修正していく、それが日本人の良さなので、そのためには教育とか啓発が必要だと思うんですね。
共通認識さえあれば、ルール、マナーを日本人は守れるんです。

小川 さん
教育について言えば、特に小学生とか中学生でいじめにあわないようにするため、自分でわざといじめのメールを送って、シミュレーションゲームをやるんですよ。
それと同じように、今の"ながらスマホ"をしながら校庭を歩いて、実際にシミュレーションをやると、もしかすると、なるほどって気がついてくれるかもしれない。

竹山 さん
小学校の時、自転車乗るとき、警察の人が校庭にきてやるじゃないですか、ああいう事を学校でやったらいいと。

小川 さん
そういうのが、大事かもしれませんね。

米田 さん
たぶん、教育の部分もあるんですけど、習慣化してしまうスマートフォンの利用状況を自分でどうコントロールするか、という問題が大きいと思うんですね、"ながらスマホ"もそうですし、あと、スマートフォン中毒、ネット中毒の場合は、一回やめてみる、っていう実験的に、そういう事をやってみると。

中谷 解説委員
いま、「圏外旅行」っていうのが密かなブームなんです。
ネットが繋がらないところにわざわざ旅行に行くんですよ。
自分で切るんじゃなくて、ホテルによっては、フロントに携帯やスマホをあずけて。
それで、就寝するというサービスがある。

山田 さん
そんな事までしないといけない。

中谷 解説委員
自分で切ればいいかもしれないと思うんだけど、切れないわけです。
「つながってなきゃ」っていう強迫観念で。

米田 さん
切ってる間に連絡が入ってるんじゃないかとか、メールが来てるんじゃないかとか、そういう不安があるんですよね。
だから自分でやめられない人が、いっそ誰かに預けてということ。
あとは、やっぱり休暇を取る時に、オフライン、電源を切る休暇を取らないと、もう今、ほんとの休暇にならないですよね。

中谷 解説委員
ただ、言い訳をちゃんと作らないと、現代人はなかなかそこまでできない。

竹山 さん
それを自分でやる事がなかなか勇気がいるというか、仕事で海外行ったりして、繋がんないところに行くんですけど、一日目はやっぱり繋がんない事に、禁断症状みたいな事が起こるんですよ。
3日ぐらい経つと、いらないよってなるんですよ、不思議と。

山田 さん
外のね、空の色とか風を感じて。
すごい、こんな清々しいのかって認識できますもんね。

米田 さん
僕もやめた理由は、去年、やっぱり病気で倒れた時があって。
もがき苦しんでいたんですけど、携帯やめられるなって、メールチェックしなくていいな、病気を理由に。
みたいな、なんか少し開放感が逆にあったんですよね。

視聴者の声

「連絡を取るのに1分1秒争ったり、たえず何かしている必要はない、使っているというより使われている人が多い」

「スマホは便利な反面、失う物もある。それを認識して、賢い利用法を身につけるべき」

「依存しかけています、どうしたらいいのでしょうか?」

竹山 さん
昔の言葉じゃないんですけど、「わかっちゃいるけど、やめられない」そういう事だと思うんです。みんなだれしも。

米田 さん
やっぱスマートフォンって魅力的なんですよ。
エンターテイメントの全てが入ってるし、人間関係の全ても入ってるじゃないですか。

視聴者の声

「"ながらスマホ"でさえ、大問題なのに、近未来のウェアラブル端末による普及による弊害はもっと大きいと思う」

中谷 解説委員

今はスマホですが、これからデジタル系の道具がどんどん、進化して行く事が予想されます。
それで次は多分、腕時計型になる。

小川 さん
僕も腕時計型してるんですよ。

これですね、10年前に作ったものなんです。

山田 さん
わー、すごい、かっこいい。

中谷 解説委員
それで、眼鏡型になって、歩いていても情報がカーナビのように入ってきて、危険が少ないと言われている。
それがだんだんですね、洋服にウェアラブルというように貼付けて。
モニターが薄型になる事によってですね、どこにでも貼付ける事ができるような状態に。
最後はコンタクトレンズなど、体に身につけていく事によって、よりウェアラブル感が出て来るだろう、という進化の仕方をするんじゃないかと言われているんですけども、こういう開発にもいろんな問題点はきっと出て来るでしょう。
それをやっぱり、開発すると同時に考えなきゃいけない、っていうことなんですよね。

小野 アナウンサー
だって、真っ正面からこちらを見て歩いているなーと思っている人が全然違う動画を見ていて、バンってぶつかる事があったりしそうですね。

山田 さん
そうなりますよ。

小川 さん
やっぱり音じゃないかな。映像とか言うのはあんまりよくない。
よく車で運転するときもテレビみている人いますけど、危ないよね、やっぱラジオがいいな。と思うんですよね。
今、ネットでもラジオはできるので、ま、音を聞きながら歩くくらいが、一番、最低限じゃないかなと思うんですよね。

米田 さん
メールとかLINEとか、ああいう文字のやりとりっていうのは、やっぱり目が奪われちゃうんで、かなり危ないですよね。

小野 アナウンサー
開発だけが一人歩きしてどんどん進んでいっている?

小川 さん
そうなんですよね。だから、技術の進歩と人間の意識というのはあまり合っていない、もしかすると、人間の意識の方があとから追いかけて行く感じがするよね。
でも、やっぱり規制みたいなものも必要になるだろうし、さっき言った料金が安いとか、いろんなメリットを作って、なるべくユーザーをナビゲーションしてしまう、そういうのがいいのかなと思いますけど。

中谷 解説委員
より人々が安全に使えるような開発姿勢をつければいいと思うんですね。
例えば、腕時計型、僕もしているんですけど、これは携帯の本体があって、これは付属品みたいなもの。
携帯にものが届くと、ここに知らせられるわけ。
そうすると、あ、来たな、ということだけ確認して後でちゃんと見ようということになる。
先ほどの例にもあるように、一拍置くようなシステムを作っていく事も大事なのかな。

視聴者の声

「学校にここまで求めるのは酷だと思う」

「スマホを与えたのは家庭です。保護者が教えるのが当たり前です」

「モラルとマナーはどこに行ったんでしょうか。"ながらスマホ"で痛い目に合わなければ何も変わらない」

「使用制限のあるものに変えたら、あるきスマホしなくなりました」

小野 アナウンサー
思い切って、この機会に、そのような機能を入れてみるっていう事も一つの選択。

竹山 さん
無駄に使わないってことですものね、制限があるから。

小川 さん
私の家は娘が二人いるんですけど、中学、高校で携帯をやらせなかったんです。
おかげで本だとか、バスケットだとかいろんな物が好きになっちゃって、大学からもちろん携帯をもってますけども、あんまり携帯依存になっていない。

米田 さん
アイフォーンの生みの親のスティーブ・ジョブズは、自分の子どもにアイフォーンとタブレット端末は与えなかった。
という話が如実な例で、わかっている人ほど、これ危ないなって思っているという、ことですよね。

小野 アナウンサー

"ながらスマホ"もいろいろありますよね、車を運転しながら、自転車を運転しながらのスマホは、絶対に危険。法的な規制がすでにある。
こっちの、歩きスマホをどうするかっていう点を話していますが、今のところ出たアイディアとしては、「立ち止まって操作したら料金を安くする」

小川 さん
あと、「音だけにする」とか。

小野 アナウンサー
それから、「メーカーに規制をかけて、歩き出したらとまるっていう機能をつける」。
それから、「罰則をもうけて、"ながらスマホ"をしている人からは罰金をとる」。
あとは、どんなアイディアが?

徳田 さん
私は振込み詐欺と似てると思うんですよ。
つまり加害者というか、スマホをやりながらぶつかっていく人達は、絶対に「自分は大丈夫」と思ってるんです。思ってるからそうやっちゃうんです。
振込み詐欺にひっかかっちゃう人達も、「自分たちは大丈夫」と思ってるんですよ。で、軽くひっかかってるんです。
だからそこから、人の部分から変えないと。いくら機械とかを変えていっても、結局使うのは人間なんです。

竹山 さん
僕、禁煙にも似てると思うんですね。
僕は喫煙者なんですけども、今けっこう昔よりは少ないじゃないですか、たばこ吸ってる人が。
それはなぜかって言うと、今20代前半の子とか10代の子としゃべると「おじさん、タバコなんかやめなよ〜」って言ってくるわけですよ。
僕らの時は違ったですよね、大人への憧れがあったから。
今、小学生からタバコに対して教育されてるんですよね、だから、スマホに関しても今からしばらく時間は掛かりますけど、今から教育始めれば、10年後、20年後にはまたモラルが変わってくる。
一気にはやっぱりなかなか難しいと思うんですけど。
だって、大人が毒されているんですから、我々が今。

小野 アナウンサー
まず自分が「解毒が必要だ」と気がつく事から始める。
それから正しいスマホ使いのマナーとはどういうものかっていうのをみんなが知る。
というご意見ですよね。こんな声もきています。

視聴者の声

「スマホを売る時に購入者にスマホのマナー教育を、企業に義務づけを」

「依存症を回避するためにスマホにはあえてしません」

中谷 解説委員
法的規制も全てじゃないし、教育だけが全てじゃない。
あらゆる事をこれからしていかなきゃいけない時代なんだと思います。

小野 アナウンサー
みなさんほんとに今日はありがとうございました。

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