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NHK総合 毎週土曜 午前8:15〜9:28

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放送内容まるわかり!

2017年02月25日放送

子どもをどう守る? 危ないスマホ"自画撮り"

中高生が、ネットで知り合った相手や交際相手から、自分で撮影した裸や下着姿の画像を送るよう求められる「自画撮り」の被害が多発しています。警察庁の調べでは、2015年の児童ポルノ被害の約4割が「自画撮り」被害でした。 こうしたなか東京都は、子どもの将来にも影響する問題だとして、今月、全国で初めて対策の検討を始めます。スマホの普及で簡単に写真や動画の撮影・送信ができるいま、子どもたちをどう守ればいいのか?深読みします。

今週の出演者

専門家

安川 雅史さん(全国webカウンセリング協議会 理事長)
田村 節子さん(東京成徳大学・大学院 教授)
吉川 徳明さん(セーファーインターネット協会 情報対策部長)
三輪 誠司(NHK 解説委員)

 

ゲスト

レッド吉田さん(タレント)
壇蜜さん(タレント)


セーフライン
https://www.safe-line.jp/
(NHKサイトを離れます)

徳永 アナウンサー
今週も小野さんの代打で私が担当します。
きょうのテーマは、いまの10代の女の子を取り巻く大問題です。これ。

「自画撮り被害」。脅されたりだまされたりして、自分の裸や下着姿の写真をSNSなどで送ってしまう被害が増えていて、東京都が対策に乗り出したというニュースがありました。レッドさんと私は女の子のお父さんです。

レッド吉田 さん
ものすごく気になります。というか、なんで自分の裸や下着姿の写真を送るのか、まずそこなんです。

徳永 アナウンサー
そこですよね。街の10代にスマートフォンの使い方について聞いてみました。こんな感じなんです。

VTRでの女子高校生の声

Q.自分で自分を"自画撮り"することあります?
「撮ります。楽しそうな写真を選んでツイッターに上げる」

Q.なぜSNSに上げるの?
「"いいね"が欲しくて」

Q.身のまわりで"自画撮り"の被害にあった人はいる?
「友達が彼氏に裸の写真をさらして、別れたらツイッターに拡散されたみたいな話は聞いたことあります。好きな人に言われたら断りづらいじゃないですか。」

Q.友達の中ではそういう人いるんだ?
「いますね。けっこういますよ。」

徳永 アナウンサー
こんな感じなんですよね。取材した田中アナウンサーが来ています。

田中 アナウンサー
番組では、500人の女子高校生にアンケートをとりました。「自分で自分の裸撮ったことありますか」。

500人中、44人の方が自分で撮った。

レッド吉田 さん
44人いるんだ。

田中 アナウンサー
そう。そのうち、それを誰かに送ったことがあるという人が、29人。

レッド吉田 さん
うわあ。なんで?なんでですか?

徳永 アナウンサー
そこですよね。その理由を考えていきたいのがきょうなんですね。そこで、きょう見てもらいたいプレゼンは、なぜ裸の写真を送っちゃうのかという、その話です。


プレゼンテーション①

田中 アナウンサー
まず、こちらの数字からご覧ください。

スマホ使ってる割合ですね。中学生で45.8%。高校生になるとほとんどの人が、スマホ。

壇蜜 さん
ほぼ100%。

田中 アナウンサー
スマホを持ってるという状況です。

こちらの中学2年生のフカヨミカちゃん。中高生たち、ヨミカちゃんも含め、どういうことにスマホ使ってるのか。主にはこれなんですよ。LINEとかツイッター、SNSやアプリ。これを使うと、知らない人ともネット上で友だちになることができる。

徳永 アナウンサー
僕は、現におつきあいしてる方との連絡手段っていうケース、多いんですけど。

田中 アナウンサー
知り合いとも連絡するんだけど、知らない人とも取れるっていうところがいいところというか、楽しんでるところなんですね。

徳永 アナウンサー
友だち欲しいんだ。

田中 アナウンサー
ええ。例えばこういうふうに何気ない書き込みを、ヨミカちゃん、しました。

「試験いやだな。英語ウザいんだけど」。このアプリを使ってる人だったら、ヨミカちゃんを直接知らない人でも見ることができる。

このSNSの画面上には、アプリでつながっている友だちの数だったり、コメントに対しての「いいね!」っていう反応、それが数字として画面に出る。これ、街で話を聞いた高校生はかなりみんな気にしてました。これが多ければ多いほどうれしいんですって。

レッド吉田 さん
自分の評価みたいなもんですかね。

田中 アナウンサー
そうですよね。だから、ヨミカちゃんもつぶやいた。そうしたら、即座に全然知らない人からもこうやって反応が来る。

共感してもらえた。うれしい。数をもっと増やしたいな。もうちょっと工夫しようかな。何をしたか。

「カシャッ」(スマホで自画撮り)

徳永 アナウンサー
ちょっと待って!本題と関係ないこと言っていいですか?
...これは誰?

田中 アナウンサー
ヨミカちゃんです。

徳永 アナウンサー
いやいや。

壇蜜 さん
ファンタジーです。

徳永 アナウンサー
ファンタジーですか...。

田中 アナウンサー
女の子たちは、小顔に写る角度とか、光とか、あと、いま加工できるアプリなんかもね、みんな使ってる。よく、"盛った"写真を載せる。

徳永 アナウンサー
目が巨大な写真ありますよね。

壇蜜 さん
はい。何にでもなれます。誰にでもなれます。

田中 アナウンサー
かわいい写真上げると反応いいんですって。

実際これもね、「いいね!」が250も来ちゃった。中には「カワイイ」なんてコメントしてくれる人もいる。ほめてくれる人とお友だちになりたい。友だち申請ボタン、ぽち。はい、これで、知らない人ともお友だちになりました。

徳永 アナウンサー
友だちになったら何が変わるんですか?

田中 アナウンサー
今度は、1対1でメッセージのやり取りができるようになります。

徳永 アナウンサー
ここまでは分からないでもないんですけど、脱がないだろうっていうのが僕の本音。

レッド吉田 さん
そうなんですよね。そこで止まればいいじゃないですか。

壇蜜 さん
ただ、もう始まってるんですよね。

レッド吉田 さん
始まってる?

壇蜜 さん
はい。「脱ぎへの階段」が。

徳永 アナウンサー
でも、階段の段は高い気がするんですけど。

田中 アナウンサー
きょうゲストの安川さんのところには実際にそういう自画撮りの被害の報告っていうのがあって、過去に相談受けた事例を基に、なんで送っちゃったのか、見ていく。
まずは中学2年生の女の子の例です。思春期ですからいろんな悩みがありますが、こういう体の悩みがあった。

壇蜜 さん
「うち胸小さくて悩んでるんだ」。

田中 アナウンサー
面と向かってクラスの友だちには言いにくいけれども、ネットでつながったお友だちには言えるかなって、こうやってメッセージを送った。
すると、相手は、「え~うちのほうがちっちゃいかもよ」っていって、胸の写真、送ってきた。ヨミカちゃん、びっくりしたけど、「全然、全然。あるじゃん、あるじゃん」。すると相手は「あっそう? じゃあさ、見比べようよ。あんたのも送ってよ」。1対1だし、相手も送ってきてるし。送っちゃうと。

そしたら...「俺実は男なんだ」。

レッド吉田 さん
あー、うわあ。

田中 アナウンサー
このメッセージと共に、連絡取れなくなっちゃった。

これが、"だまされる"自画撮り被害。

壇蜜 さん
性別を偽ってたんですね。

田中 アナウンサー
もう1つの例見ていきましょう。今度は高校1年生です。これもネットでつながった男の子のお友だち。2人でやり取りをするうちに親密になって、気軽にいろんなこと話せるようになった。信頼できる相手だった。

この日も、こういうお話ししますね。「あしたもバイトなんだ」って何気なくつぶやいた。そしたら、「え?お前の学校ってバイト禁止じゃないの?」。「うん。そうなんだけどさ、信頼してる2人どうしの秘密にしようよ」。「秘密ね。いいんだけどさ、だったら下着の写真送れよ」。

徳永 アナウンサー
弱み握られたんですね。

田中 アナウンサー
そう。まあ下着の写真だし...って、送った。事態はそれだけじゃない。

「だったら今度は裸の写真も送れよ。そうしないと下着の写真もばらまくぞ」。で、結局送っちゃうと。これが、"脅されて"の自画撮り被害。

レッド吉田 さん
なるほどね。自分から出してるわけじゃないんだ。

田中 アナウンサー
信頼している相手だからこそっていうところもあるかもしれません。この写真が実際にどうなったかは分かりませんが、

仮にネットに上げられると、コピーも簡単だし、止めることはできない。

レッド吉田 さん
現代社会に逆らうようですけれども、本当スマホ反対。

田中 アナウンサー
レッドさん、まだあって。こういうことも起こります。

誰かが私の裸見てるかもって思うだけで、出歩けなくなっちゃうっていう心の傷。これが普通の女の子にも起こる。これがいまの実情なんですね。

レッド吉田 さん
何だかんだ弱みを握られたあげく、結局出さざるを得なくなってしまうという。

壇蜜 さん
脅され、だまされ。

徳永 アナウンサー
無視できないのかな。脱いで送るって、相当抵抗があるようにおじさんには思うんですけど、ゲストの皆さん、10代の子と、現場知ってらっしゃるんで聞きたいんですよね。実際どうなんですか?

安川 さん
いま子どもたちっていうのは、親が知らない顔を持ってるんですね。例えば「裏アカウント」とか、「アニアカ」っていうのも。アニメ専門のアカウント。そこで共通の趣味の人と仲よくなっちゃう。そこでつながってる時間が長くなれば長くなるほど、相手を信頼してしまうんですよね。頼まれたことは断りきれない。そこで彼氏彼女の関係になってしまう。そうすると、送らなかったらふられるんじゃないかと。せっかくできた彼氏だからふられたくないということで、裸の画像を送ってしまったっていう子どももいますね。

田村 さん
思春期って、親からの自立の時期ですよね。なので、子どもどうしがっちりくっついて、子どもの世界を作るんです。その中でいろんな情報交換をするんですけれど、「リア充」ってよく聞きません?リアルな生活が充実する。例えば学校生活だったり、家庭生活だったり、あとは彼がいるっていうことそのものをいま指したりもするんですけれど。

壇蜜 さん
彼氏がいると、リア充。

田村 さん
そう。彼氏がいない子たちは、会話に絡めなかったり、あと、焦りがあったり、あと、劣等感があったりして、こういうネットの恋人を作っていく。ネットでこうやってやり取りしますよね。それは心理学では単純接触効果っていって、やればやるほど、どんどんどんどん近しくなっていくんですよ。

壇蜜 さん
近しくなっていくことで、気持ちが高揚したり、大胆になったりする効果もありますか?やっぱり。

田村 さん
もちろんです。どんどん盛り上がっていきますし、それがまた夜だったりすると、よけいそうなりますし。
あと男性側が、例えばうそなんだけれど自分の名前、名前だとか年齢だとか、こういうことやってるとかっていうのを先に自己開示すると、十中八九、女の子は自分の個人情報を開示しちゃいます。

壇蜜 さん
先にやられる。

田村 さん
そうです。向こうからやられると、出してしまうんですよ。

徳永 アナウンサー
ツイッター早いわ、今週。もう来てる。
「自分が高校のころにツイッターあったらやってしまってたかも」
っていう、たぶん大人の方。
「好きな人に言われると拒めないことあるんですかね」
って来てますね。壇蜜さん、この子たちの気持ちってどれぐらい理解できます?

壇蜜 さん
はるか昔に思春期の女の子だった私からすると、思春期の女の子は、一概には言えないですけど、「嫌われたくない・認められたい・秘密が欲しい」の3つでできてるんですよ。

レッド吉田 さん
その3つしかないんですか?

壇蜜 さん
ほかにもありますけど、大きい柱はこの3つだと思います。思い返してみてください。配偶者を手に入れる前の段階を。恋人だった人のことをもっと知りたいとか、もっと理解したい、もっと見たいとか。

レッド吉田 さん
思いますよ。それは恋人だからですよね。

壇蜜 さん
でも、その人が拒否したら、悲しいじゃないですか。

レッド吉田 さん
落ち込みますね。

壇蜜 さん
相手もそれを悟ってるわけですよ。拒否したら悲しいだろうなとか、嫌われちゃうだろうなって思うと、何にでもなりたくなるし、何でもやっちゃいたくなっちゃうんですよね。

レッド吉田 さん
ものすごくそれ分かるんですけども、逆に言うと、そういうふうな抑止をするような教育っていうのはなされてはいないんですか?

三輪 解説委員
いま学校だと、中学生になった時にスマホを買ってもらうという家庭結構多いので、小学校の高学年の段階で、携帯電話会社の人がやってきて、こういうような被害があるからねという講習を開くということをやってる学校もありますね。

徳永 アナウンサー
東京都が規制を検討してるっていうニュースがありましたが、いま何まで規制できてるんですか?

三輪 解説委員
先ほどのケース、どちらも

「児童ポルノ禁止法」で規制できるケースなんですね。具体的には、18歳未満の人の裸、下着姿の写真を撮る、撮らせるとか、送らせるとか、それを所持するということが禁止されていまして、それは罰することになってるんですが、なかなか被害が減らない。
実際、未遂というのが罰せる条文がありませんので、東京都がいま検討しているのが、その1つ前の段階、つまり、「送れ」と言った段階で、規制するということで強化したいということを考えてるわけなんですね。

徳永 アナウンサー
壇蜜さんのさっきの問いかけもなるほどと思ったんですけど、実社会で愛し合ってる人どうしが恥ずかしいもの見合いたいっていうのはあるじゃないですか、正直言うと。だけど、いま話してるのは、ネット上でしか知り合ってない人。そこに恋愛感情っていうのは、「えっ?」て思うんです。そこを聞きたいですけど、どうですか?いまの世代の感覚って。

田村 さん
いまの子は、別に会ってなくても、ネット上で好きだって言われて、それに対して自分も好きって言ったら、それは"つきあってる"っていう感覚なんですね。
例えばかわいいって言われたり、相談に乗ってもらったりってすると、言われると断りづらい。「好意の返報性」っていう言葉があって、何かしてもらったらお返しをしなくちゃいけないという、そういう気持ちも働くので、送られた時に断りづらくなってしまったり。

吉川 さん
私自身ももう30代なので、本当に10代の人たちがどう使ってるかというのは正直分からないんですけども、たくさん相談を受けてるものですから。そこを見ると、知らない人どうしで写真を送り合うっていうのは普通なことですし、いきなり裸を送る人ってほとんどいないはずで、コミュニケーションの中でだんだん送る人たちがいると。それもごく一部のはずですけど、中高生って数百万人いるわけですから、1%、2%がそういうことをしただけでもかなりの人数になるので、実際被害が出てきてしまってるのかなと.

視聴者の声

「ツイッターで裸をさらして、拡散されて知り合いに見つかって、学校に報告され、退学になった友人がいた」

「スカイプ(インターネット電話のアプリ)で知り合った男性に画像を渡したところ、インターネットの掲示板で公表されてしまった」

吉川 さん

インターネット上に裸の画像が出てしまうとほとんど消せないんじゃないかということを、皆さんイメージとしてお持ちだと思うんですね。確かに何百件も拡散してしまったような画像というのは非常に消しきるのは難しいんですが、私どもやってる活動で、年間、昨年でいうと1万5000~6000件ぐらい、児童ポルノの画像に削除依頼を出して、95~96%ぐらい削除されているんですね。なので、かなりの割合で削除はできるんです。国際的にも、児童ポルノというのは非常に悪質な情報で、削除すべきという規範ができあがっているので、依頼を受けた側はそのまますぐ削除するということが多いです。

壇蜜 さん
セーフラインに通報する時は、親御さんも一緒に通報したほうがいいんでしょうか?

吉川 さん
われわれのところに来るお子さんは、親に言われますか?とか、先生に言われますか?って非常に心配します。基本的にわれわれの方針としては、学校とか警察とかではないので、相談内容を第三者に許可なく公開するということはやっていなくて、基本的には依頼どおりに削除依頼を出していくと。なので、必要があれば聞きますけど、事情はあまり深く聞かずに、児童ポルノであれば削除を出す。

レッド吉田 さん
ありがたいですよね。でも、根本的な解決にはなってないですもんね。結局は被害に遭ったあとにっていう。

徳永 アナウンサー
後半にね、対策のことはしっかり深読みしようと思うんですけど。

レッド吉田 さん
もう、いまいっちゃっていいんじゃないですか?

徳永 アナウンサー
いこうか。いっちゃおうか。じゃあ、どうしたらいいかを話しましょうか。そうするとですね、取材をしていくと、"大人"が鍵になるんだそうです、やっぱり。


プレゼンテーション②

田中 アナウンサー
はい。自画撮り被害を防ぐために、親が何ができるのだろうか。それを考える上で、まず、自分のことを考えてみましょうよと。
まず、これ。「わが家はちゃんと家族でスマホのルールを決めてます」と。レッドさん、どうですか?

レッド吉田 さん
食事をしている時には絶対にやるなとか、1日2時間ぐらいとか、そういうルールは、細かくは決めてるんですけれども、ほぼ守ってないです。10時以降やめろって言っても、やってるし。こっそりと。

田中 アナウンサー
内閣府で実はこういう調査があって、

ちゃんとルール決めてますっていう親81%に対して、子ども60%なんですよ。子どもには伝わってないっていう、このギャップ。

徳永 アナウンサー
本当は同じになんなきゃおかしいですよね。

田中 アナウンサー
さあ、続いて、こういうふうに、親の人、思ってません?

「スマホって難しいよね」。 実はスマホには、有害なサイトやSNSには行かないようにさせる「フィルタリング」っていう機能があるんですが、これを使ってないっていう親が半分を超えているんですよね。
もう1つ、これ。あなた自身がこうじゃないですかと。

「親自身もスマホ依存」。

徳永 アナウンサー
私はざんげします、先に。すいませんでした。

レッド吉田 さん
徳永さん。俺もざんげします。

田中 アナウンサー
例えばこんな行動、心当たりありませんか? 子どもと話してる時もスマホ。

壇蜜 さん
しーんってなっちゃった、いま(笑)。スタジオ、しーんってなりました。

レッド吉田 さん
本当にね、会話中というよりも、困ったら見てますね。

田中 アナウンサー
この意識を変えることが実は自画撮り被害を防ぐことにつながるんだと、専門家の3人がおっしゃっています。

まず、田村さんはこうです。「ちゃんと納得できるルールを話し合って作りましょう」。

吉川さん。難しいじゃなくて、「ちゃんと機能を知ってください」と。

安川さんは、あなたがスマホに夢中になってる間に、実は「大事なサイン見落としてませんか?」

徳永 アナウンサー
どれから伺いましょうか。

レッド吉田 さん
とりあえずはルール作り。

田村 さん
ルールは「納得できる」っていうのがみそなんですね。納得じゃなくて説得、こちらが説得して守らせるっていうと、なかなか実行しないです。思春期ですから自分の考えが出てきているので。
なので、1番目に「子どもの言い分を聞く」。子どもには子どもの世界があって、親は何時間とかって思うんだけれど、子どもも、その時間じゃないと友だちと通じないとか、いろいろあるので、まずは、言い分を聞く。頭ごなし、絶対だめです。反発だけです。

レッド吉田 さん
7割、頭ごなしです。

壇蜜 さん
あら。衝撃の告白。

田村 さん
頭ごなしだと、はいって言うけれど、意見も全部上通っていっちゃう。まずは言い分を聞いて、それから、その言い分についての親の心配、当然ありますよね。それをできれば具体的にきちんと伝える。

レッド吉田 さん
性の問題とかになると、何となく言いづらかったりとかするじゃないですか。

壇蜜 さん
女の子ですもんね。

田村 さん
そこのところはお母さんとか、お姉さんの出番とかかもしれないですけどね。

三輪 解説委員
しかし、性の問題というだけじゃなくて、子どもたちが被害に遭う、ネット犯罪の手口だと思うんですよ。つまり、こういった児童ポルノ集めてる人たちっていうのはものすごく手だれですので、どうやったら子どもが引っかかりやすいかっていうことを熟知している。

昔でしたら、「出会い系サイト」が犯罪の温床になってたと思うんですけども、いまこれを開設すること自体、かなり規制が厳しくなっていますので、いまこっちに移ってるんですね。「友だち作りのアプリ」というところに。逆に子どもたちが入りやすくなってしまってる。

レッド吉田 さん
規制もしづらいですよね、友だち作りだったら。

三輪 解説委員
そうですね。そういった児童ポルノの画像を収集するグループといいますか、そういう人たちが水面下に潜って、どうやったら子どもをだますことができるかという情報交換したりとか、やってますので、本当に悪い人なのか、または本当の友だちなのか、どっちか分からないような状態でコミュニケーションを取るっていうのがネットなんだということも伝えなくちゃいけないと思います。

田村 さん

あと、子どもたちは、例えばSNSだったら、ここだけに公開してる感覚なんですよね。全部見られているとかっていうのは案外知らない。

吉川 さん
ツイッターとかで、お互い、「リプライ」と呼ばれる、みんなに見えてるやり取りをしてるんですけども、そこでついつい過激な発言をしちゃったりとか、プライベートな写真を送っちゃったりとか、そういうケースがあるんですけど、聞くと、みんなが見てると思わなかったという答えが結構返ってくることがあると聞きますね。

徳永 アナウンサー
それも裸送っちゃう子にも共通して言えるんですかね。全世界にばらまいてるとは思わなかったっていう感覚なんですかね。

吉川 さん
そういう人もいれば、ただ、裸の例でいうと、たぶんLINEを使っている。LINEはみんなに見えてないですし。そこはいろいろあると思います。

安川 さん
いまって、あまりニュースとか見ない子が多いんですよね。新聞も読まない。タブレットで検索かけてる。ネットでニュース見てるよって言ってるんですが、興味があるニュースしか見てないので、このような被害があるっていうことすら知らない子ども多いんですよね。
ルールを決める上で、自分がいちばん思うのが、心配な気持ちと同時に、なんでルールがあるのか。愛してるからなんですよ。子どもを守りたいからルールを決めてるっていう気持ちをいかに伝えられるかなんですよね。頭ごなしに言われても反発してきますけれども、親の愛情が伝わってる時っていうのは、反抗したくてもできないっていうことがあるんですよね。だから、親に心配かけるようなことはできないなと思ったら、陰でまずいこともやらなくなってきますよ、子どもって。

徳永 アナウンサー
親のスタンス、大事だっていうのは分かってきましたよね。吉川さんの話も聞きましょうか。

吉川 さん
確かに親がスマホのサービスとか機能を知るというのは大事だと、私もIT企業に勤める身として思うんですが、スマホの機能って複雑ですし、サービスも1年たてばどんどん変わっていく。私もこういう仕事していながら、次々知らないサービスが出てくるので。

徳永 アナウンサー
IT企業のプロの方も。

吉川 さん
はい。なので、完璧に理解するっていうのはそもそも不可能ですし、やろうとしなくていいと思うんですね。あくまで機能を知るというのはサブなもので、メインは、家庭内のルールだとは思うんです。ただ、それを補うものとして、いくつか技術的に親をサポートする手段があるので、紹介したいと思います。

先ほどもありましたけども、フィルタリングというものが、親が使いたいと思えば必ずいま使えるようになっています。スマートフォンに入れて、有害なサイトとか、大人と出会ってしまうようなリスクのあるアプリとかサイトにアクセスするのを制限していくというものになります。よく誤解があるんですけども、カスタマイズできないと思ってらっしゃる親の方もいらっしゃって。

レッド吉田 さん
カスタマイズというのは?

吉川 さん
ここでいうと、アダルト、ギャンブル、ショッピングは×ってなってますけど、家庭の考え方によっては、もしくはお子さんの年齢によっては、SNS自身も×をつけてしまってもいいでしょうし。

レッド吉田 さん
それは携帯電話の中でいじったらできるんですか? これが。

吉川 さん
そうです。携帯内で操作が完結してるものです。分からないという方も当然いらっしゃるので、そういう方は携帯キャリアさんに聞くなり、それをサポートする手段もだいぶ整ってきてるかなとは思います。

徳永 アナウンサー
携帯ショップに聞くと教えてもらえるもんですか?

吉川 さん
携帯ショップも教えてくれると思いますし、公的機関とか、そのほか各事業者においても、こういう親のニーズに応えていかないといけないというのはここ数年で強く意識として出てきているので、問い合わせればそれなりの答えは返ってくると思うんです。
むしろ問題は、親が、どうせ分かんないから、難しそうだからというので、そこまで頑張らないというか、必死にならないところなのかなというふうに思います。いまはそれほど難しくないですし、ネットでも簡単に、この設定のしかた全部出てますので、そのとおりやってもらったら、おじいちゃん、おばあちゃんでも設定できますよ。

壇蜜 さん
これを子どもと一緒にやるのも意味があるかもしれないですね。アダルト、まだ早いとか。

安川 さん
ただ、危険なのは、親が設定できるということは、もっと詳しい子どもは自分で外せるんです。親はかけたと思い込んでるんだけれども、こそっと外してね、まずいサイトにつなげてる子ども、結構いるんです。だから、ここのルールで、子どもとしっかりと話し合って納得させるっていうことが大切なんですね。これはスマートフォンだけではなくて、ゲーム機とか音楽プレーヤー、自宅のタブレット、すべてに制限ってかけなければならないんですよ。ほとんどの親はスマートフォンだけでいいと思ってるんですが、違うんですね。

壇蜜 さん
ゲーム機もネットつながりますもんね。

安川 さん
そうですね。

視聴者の声

「中学の時、裸の写真を送ったことがあります。周りに広まって学校に行きたくなかったですが、話を聞いてくれた友だちがいてくれた。感謝しています」

「同世代だけど理解できない。ネット上の人に深い話はしないし、信用しない。当然のことじゃないの?」

壇蜜 さん
そういう子もいるんですね。

徳永 アナウンサー
「分かってるんです。分かってるんですけど、必要とされている気がしてうれしいんです。居場所が欲しいんです」。
10代と思われる子の声はきれいに割れてますね。

三輪 解説委員
でも、ネット上に本当の友だちがいるっていうふうに思う人も結構いるような気がするんですね。本当の友だちだと、関係が崩れるかもしれないから言いにくいっていうものも、ネットだから言えるし、自分の名前もしかしたら分かんないかもしれないしとか、いざとなったら切れるかもと思ったりとか。

壇蜜 さん
両方ある状態っていうのがいわゆるリア充っていうふうに言われてる気がするんですよね。ネットでしゃべる友だちもいるし、顔を合わせてしゃべる友だちもいるっていうのがリア充。

レッド吉田 さん
でも、本音の部分は言えてないってことですよ。日記があるじゃないですか。日記って自分の本心を書くじゃないですか。誰にも見られたくないじゃないですか。それに返信が来るみたいなものなんですか? 

壇蜜 さん
"よそ行きの日記"なんですよ。

レッド吉田 さん
そこはよそ行きの日記なんですか。それに対して返信が来て、自分の中で心が満たされる。

徳永 アナウンサー
時代が変わったっていうことは、お父さんたちは腹に落とさなきゃいけない。

レッド吉田 さん
まだね、受け入れられない、俺。

徳永 アナウンサー
でも、好むと好まざるとにかかわらず、考え変えて行動して、みんなを守らなきゃいけないじゃないですか。そういう意味では、安川さんの話を聞きましょうか。いちばん耳の痛い話を聞こう。

安川 さん
お母さんどうしもね、いまPTAとかママ友どうしがLINEでつながってるんです。
ごはん作る時も、スマートフォン片手に作ってるような親もいますからね。例えばですよ、車に乗る時に、スマートフォンでメッセージ送りながら乗ってたら、一瞬にして事故に遭いますよね。一生かかってもつぐなえないようなこともありうる。
同じように、子どものサインっていうのは本当の微妙なところに出てるものなんです。親がスマートフォンに依存してる間に、実は子どもがサイン出してることってあるんですよね。

徳永 アナウンサー
例えばどんな時なんですか?

安川 さん
例えばね、着信があったと。血相変えて自分の部屋に行ってしまった。まずいことやる時はリビングではやらないですよ。でも、親がスマートフォンに依存してたら、子どものサイン見逃してしまう。

壇蜜 さん
ただ部屋に行ったんだなって思っちゃう。

レッド吉田 さん
そうかそうか、子どもだけじゃなくて、自分たちが依存してると、そういうふうになってしまうと。

安川 さん
何か言っても聞かないですよ、言うこと。ママだってやってるじゃんとか、パパだってやってるじゃんって言われたら、何にも言うこと聞かなくなってしまうので。

レッド吉田 さん
何度も言われてます。パパもやってんじゃんって言われるんですよね。

壇蜜 さん
そうすると、言えないですかね、やっぱり。

レッド吉田 さん
言えないです。強くは言えないです、やっぱり。

安川 さん
やっぱり親がお手本示さないとだめですよ。

レッド吉田 さん
うわあー。

壇蜜 さん
しーんとなっちゃいましたよ。

徳永 アナウンサー
ストライク入りましたよ。

レッド吉田 さん
ですね。

田村 さん
自画撮りの被害の部分で怖いのが、例えばさっきのセーフラインとかに出して、回収することはできた。不安は拭えるかと思うんですけど、だけど、心に傷が残るんですね。だまされたっていうのも残るし、自分が悪いと思っちゃう。思春期って自分を作る時期なので、自分が悪いってなると自信が持てなくて、大人になって社会に出てからも自信が持てなくて、精神的にうつうつとしてしまったりっていうようなことがでてくる。なので、さっき相談したら心が軽くなったっていうのがあったと思うんですけど、誰かに口に出して伝える。聞いた人は、そんなのだめだとかっていうんじゃなくて、やってしまった、そのあと後悔もしてる、そういう気持ちをきちんと聞いてあげる。子どもの気持ちが分かってもらえたと子どもが実感する。それがないと、続いていってしまうんですよね。

レッド吉田 さん
そうなる以前にやらなきゃいけないことっていっぱいあると思うんですよね。逆に言うと。予防しなければいけない、抑止しなければいけない部分を、いつ教えればいいんですか?

徳永 アナウンサー
こういうの来てるの。ちょっと聞いてください。高校の先生から。
「講演会をしても、生徒たちは、自分は大丈夫、自分のつながっている相手は大丈夫と思い込んでいるようです。これ、教育現場の課題です」。
だからね、うちの子に限ってとかね、その感覚がいけないのかなって気がしてきました。

安川 さん
これね、子どもたちどうしで話し合わせるって絶対必要なんですよ。いろんな事例ってありますよね。生々しい話。それを1人1人に話し合わせる。子どもたちでグループ作って、どうしてこうなったんだろう、どういうふうにしていけばこの事案は起こらなかったんだろうっていうことで。

徳永 アナウンサー
いま困ってる子がいるってことがよく分かったから、これ映してください。

画像は結構消せます。「セーフライン」っていうサイトがあります。自分で相談することもできます。

電話もあります。相談できるところはたくさんあります。親や友だちに言えなくても、行動はできます。

壇蜜 さん
これ、秘密は絶対に守ってもらえますよね?

安川 さん
はい。相談来る子たちっていうのはみんな、親とかにばれたくない。警察にも言ってほしくないっていう子たちも、相談してくれた人たちを守ります。

視聴者の声

「同世代だけど、危機感とプライドがなさすぎだと思う」

「スマートフォン、本当は賢い電話のはずなのに、ずる賢い電話になっちゃってる」

「べき、べき、べきじゃ、子どもの心は動かないのよ、大人の皆さん」

レッド吉田 さん
はい。

壇蜜 さん
あと、リア充とか幻だから。

徳永 アナウンサー
親が考えなきゃいけないことはよく分かりました。ありがとうございました。

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