






狩野純(かのう じゅん)の家は祖父の代から宮古島で小さなホテル「サザンアイランド」を経営していました。今は大阪出身の父・善行(ぜんこう)と宮古美人の母・晴海(はるみ)が継いでいます。事なかれ主義の兄・正(ただし)と誇大妄想癖のある弟・剛(つよし)に挟まれて、しっかり者として育った純は、幼い頃から祖父のホテルを「お客さんを笑顔に変える魔法の国」だとあこがれていました。それなのに、卒業後実家を手伝いたいと父に申し出ると、お前はダメだと言われ大げんか。「ならば、大手ホテルの社長になって見返してやる!」とたんかを切って必死の就職活動を展開、幼い頃に住んでいた大阪で就職を果たします。
大阪で独り暮らしを始めた純は、不思議な青年、待田愛(まちだ いとし)と出会います。愛は、著名な弁護士夫婦・待田謙次(まちだ けんじ)と多恵子(たえこ)の息子で、かつては名門進学校に通う優等生でした。今は、なぜか家を飛び出し、アルバイトで稼ぎながら他人とかかわらずに生きている変わり者です。お互いの孤独な魂にひかれ合ったふたりは、愛を深めながら、結婚へのさまざまな障害を乗り越えゴールインします。
しかし純の行く先には、職場のホテルで、あるいは実家の周辺でも、数々の難題が降りかかります。愛はそんな純を全身全霊で支えていきます…。
純と愛、若い夫婦を中心にお互いの家族や大阪下町の人々を巻き込んだ愛情物語が繰り広げられます。






大阪出身の父と、宮古島生まれの母の間に生まれた3人兄弟のまんなか。高校時代はハンドボール部でキーパーとして活躍。どんなボールにも食らいついてはねのけてきました。
大学卒業後、実家のホテルを継ごうとしたところ、日ごろから意見が合わない父親に猛反対され、 それなら一流ホテルで働いて見返してやろうと決意。大阪でも老舗の一流ホテル、オオサキプラザホテルの入社試験を受けます。面接では、「社長になるために来ました!」と爆弾発言するも、この発言が大先社長の目に留まり見事に合格します。
しかし、研修期間中から歯に衣着せぬ態度で言いたいことを言う純は、次第に周囲から孤立。そんな孤独な毎日の中で、将来のパートナー待田愛(まちだ いとし)と運命的に出会い、やがて降りかかってくる数々の試練に二人で力を合わせて立ち向かいます。
1989年、埼玉県生まれ。 映画「君に届け」「GANTZ」「GANTZ PERFECT ANSWER」、テレビドラマ「カルテット」「シマシマ」「俺の空〜刑事編〜」「らんま1/2」、舞台「特別法第001号 DUST」などで活躍する一方で、バラエティー番組「ピカルの定理」でコメディーに挑戦するなど、女優として幅広く活動している。



この仕事を始めて四半世紀を過ぎましたが、この頃考えるのは『どうすれば主人公を、実在している人間のように生き生きと描ききれるのか』それだけです。壮大なロケーションや、派手なアクション、CGを使った驚異の映像なんか(暴言かもしれませんが)ぼくはどうでもいい。ただ、ただ、魅力的なキャクラターを生み出したい。彼が、彼女が、奇麗事じゃない人生を必死で生きていく中、誰かを求め、誰かを憎み、大切な人の幸せを願い、いやな奴には怒り、嫉妬し、自分の非力さに悩み、将来の不安におびえ、時には疲れ果て、時には号泣し、時には歓喜しながら、自分の夢や希望に突き進む姿を描きたい。
この物語の主人公の純ちゃんと愛くんは、はたから見れば欠点だらけのどうしようもない『ふたり』です。みんなから何と言われようと、互いの絆だけを信じ、女は自分の目標に向かってひたすら爆走し、男はそんな彼女を支えていくと心に決めます。 ひとりでも多くの人が、「純ちゃんと愛くんが今日もこの世界のどこかで必死で戦っている。よっしゃ、自分も頑張らな」なんて思ってくれたらなあ…。

東京都出身、広島県育ち。2003年、スペシャルドラマ「さとうきび畑の唄」で文化庁芸術祭大賞受賞。2006年「女王の教室」で第24回向田邦子賞受賞。他に「曲げられない女」、「家政婦のミタ」。NHKでは平成21年土曜ドラマ「リミット〜刑事の現場2」。


「純と愛」の音楽を担当することが決まって台本を数冊頂きました。その夜、とりあえず最初だけでも・・・・と読み始めたら、続きが気になって気になってどうにも止まらなくなり、明け方までかけて一気に読んでしまいました。面白い!これはハマる!しかしその反面、どんな音楽を付けたら良いのか、まるで浮かびません。そんなときに梛川ディレクターからいただいたヒントが「ピエロ」でした。顔で笑って心で泣いて。みんなの幸せを、笑顔を願っているのに、いつも独りぼっち。そんな純を全身で支える愛。孤独な二人が、二人だからこそ強くなれる・・・・そういう世界観を考えているうちにやっとメインテーマが出来ました。
打ち合わせのとき山本チーフ・プロデューサーが「思い切りやりたいことやらなきゃ損ですよ」とおっしゃっていたように、「純と愛」は、関わる全ての人がものすごく愛情を持ってやりたいことをやり抜く、そんなドラマな気がします。その一員としてしっかり存在するためにも、今の自分にできる全ての力を注いで、最後まで純と愛に寄り添い、包み込む音楽を作りたいと思います。

東京藝術大学音楽学部作曲科卒業。映画「ザ・マジックアワー」('09)、「ステキな金縛り」 ('12)で第32回、第35回 日本アカデミー賞優秀音楽賞受賞。舞台、映画、TV、CM等の音楽を中心に幅広く活動中。近年は三谷幸喜作品を多く手掛ける。主な作品に、舞台「コンフィダント・絆」、「国民の映画」、「リタルダンド」、「十一ぴきのネコ」、ドラマ「ナサケの女」など。また、ピアニストとしても数多くのミュージカルやコンサートに参加。




2000年結成。沖縄県うるま市出身の新里英之(しんざと ひでゆき)、名嘉俊(なか しゅん)、許田信介(きょだ しんすけ)、仲宗根泉(なかそね いずみ)、宮里悠平(みやざと ゆうへい)の5人によるバンド。グループ名の「HY」は、彼らの地元・東屋慶名(Higashi Yakena)の地名にちなんでつけられた。2001年1stアルバム『Departure』をリリース。年末には初の全国ツアーを敢行。2003年2ndアルバム『Street Story』をリリースすると、オリコンチャート初登場1位&4週連続1位という、インディーズアーティストとしては史上初の偉業を達成。翌2004年の3rdアルバム『TRUNK』が2作連続で初登場1位、さらに2006年の4th アルバム『Confidence』も初登場&2週連続1位を獲得。いずれもインディーズとしては初の快挙。2007年海外ツアーを敢行。2009年、結成10周年を迎え、地元沖縄・北谷でのストリートライブには約2万人が詰めかける大盛況となった。2010年6枚目のアルバム『Whistle』が4作目のオリコン1位を獲得。8月15日にはNHK総合にて特番が放送され、年末には第61回NHK紅白歌合戦に初出場を果たした。沖縄の本土復帰40年となる今年2012年5月には、NHK沖縄局による復帰40年企画“HYとみんなで作る!! 復帰40年テーマソング”で、視聴者から寄せられたメッセージをもとに、復帰40年テーマソング「タイムカプセル」を制作した。アルバムリリースと精力的なライブ活動で、多くのファンを魅了する5人組。


昨年から今年にかけて、東北の震災や台風被害などから、家族や友人、地域や日本人の「絆」を再認識した一年でした。その中で、脚本家の遊川さんと一緒に描きたいと思ったのが、「現代の絆」をメインテーマに、「結婚」、「家族」、「人生半ばからの再スタート」を盛り込んだオリジナル作品「純と愛」でした。 ヒロイン・純は、大阪のホテル業界に就職し、最愛の伴侶・愛(いとし)と出逢い、夫婦となり、ふたりで様々な荒波を乗り越え成長していきます。傍から見ると変な夫婦...でも、なんだか幸せそう…あんな生き方ができたらいいなと思える夫婦です。そんな夫婦をいつしか温かく包み込む大阪下町の人情溢れる人々、そして明るくおおらかな沖縄の島人(しまんちゅう)たち。泣いて、笑って、恋をするハートウォーミングなホームドラマにどうぞご期待ください。