新型コロナウイルスへの不安から年末の帰省も控えがち。離れて暮らす高齢の親を遠隔地から見守りをする知恵をお伝えしました。
モニター付きのスマートスピーカーを使ってビデオ通話をする方法や、遠距離介護の達人によるデジタル機器を駆使した見守り、家族に代わり看護師が病院の付き添いをするサービスなどをご紹介しました。
ビデオ通話導入への道
デジタル機器に詳しい福村浩治さんによると、モニター付きのスマートスピーカーを使ってビデオ通話するのがオススメだといいます。理由は、自分で設定して親に送ってしまえば、親側はなにもすることがない上に、子ども側から発信すると、自動的にビデオ通話につながるからです。
子ども側も複雑な設定は必要なく、メールアドレスとパスワードをそれぞれ使う機器に入力するだけ。親の家にインターネットをひいていない場合は、モバイルルーターを一緒に送ることでネット環境を整えることができます。
認知症の母をデジタル機器を駆使して遠隔見守り
遠距離見守りの達人・工藤広伸さんの自宅を見せてもらいました。
24時間、スマホから親の様子を確認できる「見守りカメラ」や、エアコンやテレビのスイッチを自分のスマホで一括管理できる「スマートリモコン」、スマホを使ってヒーターのスイッチを押してあげられる「ボタンコントローラー」などを紹介しました。
サービスを使って離れた親を見守る
実家に帰省できない家族に代わり、親の病院への付き添いなどを代行してくれる看護師によるサービスを紹介しました。
親の健康状態を確認するポイント
親とオンラインで会話するときに親の健康状態をチェックできる会話のポイントを紹介しました。
会話の中で質問してほしいのは「みんな元気?」これは社会との交流ができているかの確認です。
また「ひざ痛いのどうなった?」など脚力について聞きます。女性の場合は転倒によって骨折のリスクがあるため、脚の状態を確認するためです。「食欲は?」は、しっかり食べられているのか、栄養のバランスがとれているかを確認するために聞きます。「歯医者は行ってる?」この問いは高齢者の場合は歯周病が肺炎の原因にもなるため、こまめに受診するように確認しています。またビデオ通話の場合は 季節感のあわない服装を選んでいないか、衣類が汚れていないか、以前に比べて部屋が散らかっていないかなども確認します。質問の受け答えや映像から認知機能が低下していないかなどチェックするのがねらいです。