2月3日

痛みや不調をラクに!“座り方”大研究

コロナ禍でステイホームが続き、気づけば1日のほとんどの時間を座って過ごしていた・・・なんてことありませんか?実は、正しくない座り方によって、腰痛や肩こり、眼精疲労など、全身のさまざまな不調が引き起こされることがわかってきました。
そこで、「座る」を徹底研究!カギを握るのは「坐骨(ざこつ)」という、お尻の骨の一つ。これがきちんと座面に接していることが重要だと専門家は指摘します。イスに座るとき、床に座るとき、食事をするとき、車を運転するときなどなど・・・どうすれば理想の座り姿勢をキープできるのか、無理なく実践するコツや、お助けアイテムをご紹介しました。
また、命に関わりかねない「誤えん」、そしてだるさやうつの原因にもなる「夜間頻尿」が、「座り方」や「座る時間」と大きく関係していることもわかりました。そこで、たった10秒で効く!誤えんを防ぐストレッチや座ったままできる足のむくみ解消体操もご紹介しました。

イスの座り方

ついついやってしまう悪い座り方

座り方が悪いと、体のいろいろな部分に負担がかかってきます。
代表的な4種類の座り方を分析しました。

猫背タイプ

重い頭を首の筋肉で支えているため、“首の痛み”や“肩こり”を起こす恐れがあります。

足組みタイプ

骨盤をひねることで、股関節の痛みや腰痛を引き起こす恐れがあります。

そっくり返りタイプ

座面と体の間にすき間ができ、腰に大きな負担をかけます。

反り腰タイプ

骨盤が前傾することで、腰痛を起こしやすいです。

高平流 理想の座り方

北里大学教授・高平尚伸さんによると、理想のイスの座り方は、簡単な3つのポイントをおさえるだけ。

  1. 足の裏をしっかり床につけること
  2. ひざの関節と股関節の角度は90度
  3. 耳の穴、肩、股関節が一直線になること

床での座り方

座イスのちょい足しアイテム

座いすへの座り方には、少し工夫が必要なんだそうです。
骨盤が後ろに倒れがちになるため、クッションやタオルをお尻の端に敷きます。
骨盤を立たせ、安定させることで、腰痛を予防できます。

いろいろな床の座り方分析

代表的な3種類を分析しました。

正座

骨盤は立っているので〇。しかしひざを大きく曲げることで間接に負担がかかり、血流障害が起きやすくなります。

横座り

骨盤が横に傾き、背骨も曲がってしまい、腰を痛めやすくなります。

長座

脚への負担は少ないのですが、骨盤を立てることが難しく猫背になりやすくなります。

誤えんを防ぐ座り方

食事前にたった10秒!シルベスター法

食べ物や飲み物が気管に入ってしまう誤えん。
これを防ぐには、食事中の姿勢を意識することが大切だそうです。
誤えんを引き起こしやすい姿勢の1つが、“猫背”です。
そこで、食事前に10秒でできる、誤えん予防のストレッチを紹介しました。

シルベスター法

腕を組んで、息を吸いながら3秒で腕を持ち上げる。
そして、息を吐きながら3秒かけて下ろす。
食べる前に数回行うと効果があるといいます。
※痛みが出る場合は、中止してください。

ふくらはぎのむくみ解消で夜間頻尿を改善!

ふくらはぎのむくみと夜間頻尿のメカニズム

ふくらはぎのむくみが夜間頻尿の原因の1つになっていたことが、最近明らかになりました。
ふくらはぎは血液を心臓に戻すポンプの役割を果たしているのですが、座り過ぎや運動不足でポンプの機能が衰えてしまうと、血液を下から上へ押し上げる力が足りなくなります。
すると、血液から水分が漏れ出し、ふくらはぎにたまります。これがむくみの正体。
夜、この状態で横になると、重力の影響を受けなくなったことで水分が血管に戻ります。
そして、増えた血液を減らすために、どんどんおしっこが作り出されてしまうのです。

ふくらはぎのむくみ解消ストレッチ

臨床内科医の正木初美さんに、「かかと上げ体操」を教えてもらいました。

  1. 背筋をまっすぐ伸ばし、浅めにいすに座る
  2. 足の位置は、足首がひざの下にくるように、90度にする
  3. ふくらはぎを意識しながら、ゆっくりとかかとを上げる
  4. 限界までかかとを上げる
  5. 上げたかかとをゆっくりと下げる
座る時間が長く続いているとき、30分に1度10回を目安におこなってください。
症状がひどい場合は、20~30回おこなっても構いません。
※痛みが出る場合は、中止してください。

車の運転中“疲れにくい”座り方

運転中“疲れにくい”座り方は、“安全運転に必要な姿勢”だと、JAFの由水雅也さんに教えてもらいました。
その中で、ポイントが「ヘッドレスト」の調整だといいます。ヘッドレストとは、Head(頭)Restraint(拘束)の略。
運転中頭がブレないように、頭のてっぺんとヘッドレストを同じ高さに調整することが大切だといいます。

シートベルトのかけ方も運転中の疲れに関係しています。そのコツは、「骨にかける」こと。
“疲れにくい”シートベルトのかけ方は、鎖骨・胸骨・肋骨、そして腰ベルトは腰骨を通します。こうすることで、運転中に体がブレることなく、安全なのはもちろん、疲れにくくなるのだそうです。
よくある悪い例は、首にかかってしまったり、腰ベルトをお腹にかけてしまったりすること。このようにシートベルトをかけると、体がうまく固定されずに、ブレてしまいます。さらに、万が一事故にあったとき、大けがをしてしまう可能性が高まるそうです。

家具バイヤー直伝 究極のくつろぎ術

家具バイヤーの野口礼さんによると、ソファーでくつろぐためには、「クッション」をうまく使うことが必要だといいます。

野口流 クッションを使ったくつろぎ術

(1)手の居場所を作る

座り方に合わせて、クッションの数や位置を調整して、腕を休ませましょう。

(2)奥行きを調整する

背の低い方や小柄な方は、背中にクッションを入れることで、奥行きを調整しましょう。

(3)包まれる

自分の周りをクッションで囲むことで、安心感や居心地のよさを感じられるそうです。

専門家ゲスト:高平尚伸さん(整形外科医)、正木初美さん(臨床内科医)

ゲスト:蛍原徹さん(雨上がり決死隊)

VTRゲスト:戸原玄さん(歯科医)、髙橋悟さん(泌尿器科医)、ハラコさん(お笑い芸人)、山本浩司さん(疲労度測定便座開発者)、由水雅也さん(交通安全インストラクター)、野口礼さん(家具バイヤー)

リポーター:石井隆広アナウンサー