発達障害って何だろう

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全人口の大半がおちいる症候群!?

発達障害とは、生まれつきの脳機能の発達のアンバランスさ・凸凹(でこぼこ)によって、社会生活に困難が発生する障害のことです。

発達障害
あの子変だよね
「普通」って・・・何?
  • 人間誰しも、得意なことや不得意なことがあり、好き嫌いや価値観の違いはあるものです。
    ですが、その中でも発達障害のある人は、得意なこと不得意なことの差が非常に大きかったり、他の多くの人と比べて違った物事の感じ方や考え方をしてしまうことが多いため、勉強や仕事の理解や進め方、注意の集中や持続の偏り、対人関係でのすれ違いなど、生活に支障をきたしやすいのです。
    発達障害の原因は、まだ全てが明らかになっているわけではありませんが、かつて言われていた「親のしつけ方・育て方が悪い」「親の愛情不足」などという説は、現在では医学的に否定されています。

    NO!まだ全然食べてない
  • とじる
うるさい
「普通」って・・・何?
  • 発達障害の難しさは、その障害が見た目からは分かりにくいことにあります。
    たとえば、本人としては悪気がなく自分の感じたままに行動しているものの、周囲からは「衝動的でわがままだ」「人の話を聞けない変わった人だ」などと誤解を受けることも多くあります。
    他にも、視覚過敏や聴覚過敏があって耐えがたい環境にいるのに、「それぐらい我慢できるでしょ」「集中できてないだけ」などと本人の頑張りの問題にされてしまうことも。

    集中すればできるよ

    そのため、発達障害の当事者たちは、「どうして自分だけ出来ないんだろう…」と思い悩んだり、「“普通の人”にならなければ」というプレッシャーにさいなまれたりして、失敗体験の積み重ねから「うつ病」などの二次障害に至る場合も少なくありません。

    どうしてわたしばかり
周囲の理解で軽減できる
「普通」って・・・何?
  • 発達障害の生きづらさは、本人の凸凹と、その人が過ごす環境や周囲の人との関わりのミスマッチから発生しています。
    逆に言えば、周囲の理解と適切な配慮、ちょっとした環境の調整があれば、不得意な特性が目立ちにくくなったり、得意なことを活かせるようになったりして、生きづらさを軽減することもできます。
    得意なことや個性を生かして様々な業界で活躍している人もいます。こうした理由から、発達障害のことを、「障害」という表現ではなく「発達凸凹(でこぼこ)」という専門家もいます。

    デコボコ
  • とじる
  • 落ち着きのない子だなぁ
  • 発達障害の分類

    日本では、発達障害は行動や認知の特徴(特性)によって、主に次の3つに分類されます。
    3つは、人によっては重複する場合もあります。
    同じ診断名でも特性のあらわれ方は人によって異なります。

  • ASD、LD、ADHD
  • ※WHOの基準(ICD-10)と、米国の基準(DSM-5)によって分類の仕方や呼称は異なります。
    ※知的発達の遅れ(知的障害)を伴う場合もあります。
    ※発達障害者支援法では、この他にもトゥレット症候群や吃音(症)なども発達障害に含まれICD-10に基づいてその範囲が定められています。

ASD(自閉スペクトラム症)
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  • 【コミュニケーションおよび対人関係の障害】

    人の気持ちを想像・理解するのが苦手、冗談や比喩が理解できない、興味のあることを一方的に話し続けてしまう、非言語的なサイン(表情・目配せなど)を読み取るのが困難 など

    コミュニケーションおよび対人関係の障害

    【同一性へのこだわりや興味・関心の狭さ】

    日課・習慣の変化や予定の変更に弱い、特定の物事に強いこだわりがあるなど

    【その他の特性】

    聴覚・視覚・触覚など感覚の過敏、鈍磨を伴うこともある

  • とじる↑
ADHD(注意欠如・多動症)
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  • 【不注意】

    物をなくすことや忘れ物が多い、人の話を一定時間集中して聞けないなど

    【衝動性】

    予測や考えなしに行動してしまう、相手の話を待てないなど

    【多動性】

    じっとしていられない、動き回る、しゃべりすぎるなど

    そわそわ・ガンガン
  • とじる↑
LD(学習障害)
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  • 「読む」「書く」「計算する」などの特定の分野の学習だけが極端に困難

    LD
  • とじる↑