困りごとのトリセツ(取扱説明書)

学校・職場に
どう伝える?

【投稿者の対処法】

  • ◎学校では
    • ・苦手なこと、困りごとや、周囲にどう対処してほしいかを先生に伝える
    • ・自己紹介カードに苦手なこと、困りごとを書き、同級生に配る
  • ◎職場では
    • ・ジョブコーチやメンター制度の支援を受ける
    • ・直接の上司に、発達障害であることを伝える
    • ・苦手なこと、困りごとと、どう対処してほしいかを、周囲の人に伝える
  • ◎当事者の子どもの苦手なこと、困りごとと、どう対処してほしいかを、親が先生に伝える。

●対処のポイント

  • 当事者や家族にとっては、発達障害を学校や職場に伝えるべきか、どう伝え、どんな配慮を求めるか。周囲の人は、それをどう受け止め、対応するか。悩ましい問題です。
  • 発達障害について周囲の人に伝える際には、どの程度の情報を、どの範囲の人たちに開示するのか。また、その情報を学校や会社の仕事でどのように活用してもらうのか、といった点を考慮する必要があります。

印刷して使える“わたしのトリセツ” 自分の困りごとと希望する配慮を周囲の人たちに伝えるのに役立ちます

コチラから(PDF)

一般的な対策

会社の場合、いきなり職場全体に開示するのではなく、まずは直接の上司など、信頼できる一部の人に開示し、その後どのようにしていくかの相談していくのが安全だと言われています。
一般的には、当事者本人だけでカミングアウトするのではなく、ジョブコーチや家族に間に立ってもらい、支援を受けるのが有効とされています。

困りごとや必要な配慮を、本人に代わり、わかりやすく説明してもらったり、本人と学校・会社との間での約束事を文書にして合意したりといった、「コミュニケーションの仲介役」になってもらうケースが多いようです。

▼みなさんからの困りごと・対処法

  • No.15

    自閉症スペクトラム、アスペルガーの診断を受けています。社会人の28歳です。新卒後、3年くらいで発達障害が判明し、すぐに上司に報告しました。そして、特性(曖昧表現が苦手、急な予定変更でパニックになる、こだわりが強い)を伝えました。伝えるなら、診断名より、対処法だと思います。「発達障害」と聞いただけで身構える人もいるので。
    (祥子 女性20代 福岡 当事者)

  • No.14

    以前、障害者雇用で採用してもらった際は、特性や配慮してほしいことを細かく伝えましたが、大きな会社だったせいかどうやら配属先にはその内容がきちんと伝わっていなかったらしく、「簡単なことしかできない」などと誤解されてしまうことが多々あり、配属先が個人情報を扱う部署だったため、ジョブコーチを入れることもできず、結局1年ほどしか続きませんでした。いま働いている会社は一般雇用ですが、面接の時に障害者手帳だけ見せて病名や細かいことは伝えず、試用期間が終わり正式契約する際に社長に「実は…」と病名を初めて伝えました。後出しじゃんけんのようで後ろめたい気持ちでしたが、先に仕事ぶりを見てもらっていたからか、社長は「女性であろうが障害者であろうがウチは関係なく評価する。配慮が必要ならその都度言ってほしい。」と言ってくれました。その後、一緒に仕事をする上司や先輩にも障害のことを伝えましたが、必要な配慮をしてもらっているおかげで2年以上経った今も仕事を続けることができています。
    (ニャンちゃん 女性20代 沖縄 当事者)

  • No.13

    実際に発達障害をカミングアウトしようにも、認知していない人がまだまだ多数なので、何がどう影響するのか等々、懇切丁寧に話さないと納得してもらえない。また、仕事上、得意先にカミングアウトした場合、悪影響を及ぼす(取引が無くなる等)恐れもあるので、言いたくても言えない。親しい友人に話したとしても、果たしてどこまで理解してもらえるか解らないし、悪ふざけされるのではないか、という不安もある。
    (イト 男性40代 茨城 当事者)

  • No.12

    現在製造業のパートタイマーで勤務しております。過去に何度かジョブコーチの支援を受けましたが、うまくいきませんでした。ジョブコーチ支援を受けたとしても、自分の障害特性を職場の人たちに理解してもらえなければ意味がないからです。ジョブコーチが離れたとたんに孤立し、「居場所」が無くなってしまうのです。そこで現在の職場では、障害者職業センターの方に、「職場の人たちに自分の障害特性を事前に教える」よう要請しました。職場の側に「メンター」と呼ばれる、よろず相談に乗ってもらえる社員の方がいらっしゃったのがとてもありがたかったです。ジョブコーチ支援が離れても、悩みごとなどの相談をメンターの方にすることで精神の安定を図ることができ、おかげで現在の職場では3年以上勤務することができています。「ジョブコーチだけでは不十分、職場の理解者=メンターも必須」これが発達障害当事者の就労支援における対処法とします。
    (コウテイペンギンのヒロユキ 男性40代 大阪府 当事者)

  • No.11

    病院で発達障害だと診断され、家族や職場へ伝える必要があった。診断を受けた当日、本屋さんに立ち寄り「成人向けの発達障害の本」を数冊購入して帰った。その本を利用して(参考資料にして)、交際相手と職場に伝えた。本を読むことで、私も伝えた相手も理解しようと歩み寄れたと思う。説明が難しいし、また偏見を持たれないように正しい理解をしてもらうためには、資料があっても良いと思う。家族は離れて暮らしているので難しいが、本来は医師から説明してもらった方が良いのかもしれない。
    (ちはや 女性30代 岡山 当事者)

  • No.10

    私は音に対して敏感なので作業中デジタル耳栓を使用させてもらっていますが「ホントはこれみんな我慢して頑張ってるんじゃ…?」と思うときがあります。配慮を願い出るときは私は甘えているんじゃないか?と、いつも思います。つらいです。
    (作業所で障害者枠就労目指し中さん 女性20代 静岡 当事者)

  • No.9

    仕事などで安易にカミングアウトできないなというのが正直な気持ちである。でも、配慮のない本当に辛い状況まで頑張ると、二次障害が確実に起きることが分かっているので、より働きやすい仕事を探すか、カウンセラーや上司に相談して理解・配慮を求めるなどしないと、このまま黙って働き続けるのは難しいなと感じている。
    (女性30代 当事者)

  • No.8

    まだ「発達障害がある」ということを職場で伝えただけです。でも、今までいろんな迷惑をかけて、どちらかといえば、「迷惑な人」という目で見られているので、何に困っているのか、どんな配慮をして欲しいのかといったことを、なかなか話せないでいる。
    (女性50代 当事者)

  • No.7

    発達障害に関する書籍の当てはまるページを印刷して、対処法にマーカーを引きました。「これが苦手ですが、こうすれば出来ます」と、指示の出し方に配慮を求めました。それだけで、仕事が本当にしやすくなりました。 女性20代 当事者)

  • No.6

    診断書と発達障害の検査結果をみせながら、苦手なことの洗い出しを行った。わからなくなったら都度確認や声かけをしてもらっている。
    (女性50代 当事者)

  • No.5

    「ここ苦手なんですよー」と笑いながら伝える。発達障害や診断の話を具体的にするのでなく、そうした些細なやり取りの中でなんとなくでも得意不得意を理解してもらえる良いなと思っている。
    (女性30代 当事者)

  • No.4

    「私、この障害に症状そっくり」と笑いながら話しました。配慮については特に言わなかったかも……。
    (女性20代 当事者)

  • No.3

    発達障害の特性を説明しても「誰にでもあることだ」や「特性を理由に怠けている」「あちこち病気して忙しいね」などと言われてしまい、とても辛い。
    (女性50代 当事者)

  • No.2

    初めは息子にだけ話していましたが、段々と黙っていることが苦しくなってきたので母親には障害者雇用で就労することは伝えました。理解して欲しかったが難しいと思います。配慮なんて無理です。
    (女性40代 当事者)

  • No.1

    夫のみに伝えた。子どもにも発達障害があり、発達障害がどういうものか夫も理解している。私が不機嫌な時、いやな気持な時もあるのだけど、パニックになっているときもあると伝えたらすごく理解してくれた。
    (女性30代 当事者)

  • No.15

    現在21歳になる息子には、発達障害があります。一見しただけではわかりにくい障害もあることを知っていただくことから始めました。地域の方々だけでなく、もっと広く伝えるためにはどうしたらいいかと考え、ブログを開設し、自分で調べたことや日々の出来事、親の想いなどを綴ったり、発達障害に関する情報発信などもしてきました。
    (昌樹 男性50代 島根 当事者の家族・親族)

  • No.14

    小3の娘は3歳の時にASD+ADHDの診断を受け、通常学級へ通っています。幼稚園でも小学校でも、家庭訪問や面談等の際に、担任の先生に困りごとや得意なことを話して理解していただいています。懇談にはできるだけ参加し、診断名はハッキリとは言いませんが、こういう子だと周りの保護者にも理解していただけるよう努めています。
    (ペガサス 女性40代 広島 当事者の家族・親族)

  • No.13

    うちの子は、不注意型のADHDです。学校は、担任、養護教諭、カウンセラーが変わることは当たり前、引き継ぎも毎回上手くいくわけではないので、根気よく、関わる先生にゼロから伝えることが親の仕事と思っています。その時は、相手がどんな先生でも、絶対、その先生を好きになろうという気持ちでお話します。
    (ほほ 女性40代 石川 当事者の家族・親族)

  • No.12

    給食で「食育ですから一口だけでも」と強要され、子供は一口食べて吐き出してしまう。それでも学校は「食育ですから」と食べさせる。スクールカウンセラーに伝えると「無理に食べさせないよう学校に伝えます」と言われホッとした。
    (のぶのぶこ 女性40代 神奈川 当事者の家族・親族)

  • No.11

    小学2年の娘がグレーゾーンの発達障害です。現在普通学級に通っていますが、なかなか勉強についていけず、陰では変わり者と呼ばれ仲良くしてくれる友達もいません。このまま普通学級に居て娘のためになるのかと常に心配です。学校側は学校での様子をこちらから聞かない限り教えてはくれません。発達障害を抱えている子に対しては月一でもいいので、学校の様子を必ず教えるという制度を設けてほしいなと思いました。
    (みぽりん 女性30代 長野 当事者の家族・親族)

  • No.10

    我が子が広汎性発達障害です。子どもが社会に出て困らないようにするために、親としての目標と取り組みを伝えて、具体的に学校で支援してもらえると助かる内容を細かく伝えています。学校もできることとできないことがありますし、あくまでも希望としてお願いしています。押し付けや諦めではなく、お互いのために前向きなミーティングを定期的にしながら特性について理解を少しずつ得られました。担任の先生の他に校長先生や教頭先生、教務主任の先生を巻き込んで、子どもへの対処や指導を先生全員が共有してもらえるようにしてきました。5年目にしてとてもいい関係ができ、ぐんぐん子どもが成長しています。
    (あき 女性40代 埼玉 当事者の家族・親族)

  • No.9

    小学生の息子について、何時どんな時、どの様に困るか、その対処法を紙に表でまとめて、毎年担任の先生に渡しています。日々の細かい困りごとは連絡帳を使い伝えています。宿泊などの特別なイベントの時は、それ用に対処法をまとめ、先生に渡します。子どもは、先生も同じ情報を共有していると知ると安心できるようです。連絡帳には常に感謝の言葉を添えます。良い関係を築くことを意識しています。
    (ラブトラボ 女性40代 神奈川 当事者の家族・親族)

  • No.8

    進級するたび子供の特性をまとめた取説を作成し、それをもとに先生方と何度も細かく話をして、園全体で連携して支援して頂きました。また、交換ノート形式で、園と保護者間で日々情報交換をしていました。加えて、発達支援センターで行われている訪問事業を利用し、本人の困りごとに関しての適切な対応の仕方、環境整備の方法などを、園の先生方に伝えてもらいました。
    (ピーさん 30代 岡山 当事者の家族・親族)

  • No.7

    発達障害の娘が小学校に入学する時、娘のトリセツを作って学校に提出しました!今、それを使って理解してもらう努力してます。
    (恵子 女性40代 千葉 当事者の家族・親族)

  • No.6

    ざわついた中で誰かに集中して声を聞き取ることが難しいようなので、集団生活の場では指導に当たる大人に注意を払ってもらえるよう、障害のことを細かく説明して対応をお願いした。小学校へ入学してからは、余計な情報を入れないということも含め、先生の話を聞き漏らすことがないよう、席替えの際は常に前の方の席になるようお願いしている。
    (一進一退さん 女性40代 東京都 当事者の家族・親族)

  • No.5

    子供は忘れ物大王。本当は、先生に全て連絡事はノート等に書いてほしいのですが。忘れたことを忘れるというレベルで忘れるということ…私も理解が難しいことなので、本当は先生にフォローしてもらいたいのですが、細かい事なので、申し訳なくて伝えられません
    (かおるれろさん 女性50代 兵庫 当事者の家族・親族)

  • No.4

    教師にはありのままに伝えた。家族には、障がい名でなく、何に困っているか、また何故そのような行動をとるのか(脳の機能障害でわざとではない、という具合)、本人が理解しやすい伝え方についてお願いする形で配慮を求めた。
    (女性40代 当事者の家族・親族)

  • No.3

    挨拶も出来ないし会話も成り立たない、予期せぬ行動をとるなどと、学校にかなり迷惑をかけることはわかっているので、あらかじめ先生に「小さなことでも良いので気になったら、すぐに教えてください」と伝えた。配慮は、その行動ごとに違うので毎回連絡を下さいと伝え、常時連絡を取り合った。中学の担任の先生がとても協力的で最初にクラス全員と懇談会で保護者の方に説明してくださり、皆さんに理解してもらうようにお願いしてくれた。ことあるごとにクラスの子に子どもの特性(その時により状態が変わるので、普通になったり、出来なかったりするのを出来ないふりをしてるととられることもある)を説明して下さった。すると、子どもが困っているのを察してくれる子がたくさん出てきて、何か起こるとすぐに助けてくれたり、先生を呼んでくれたり、トラブルを起こしても子どもの気持ちを代弁し仲介してくれるようになった。言葉にするのが苦手な子なので、怒らず丁寧にクラスメートが説明してくれ、話を聞いてくれている。物を落としても、自分のだけ拾い相手のを落としたまま行ったりしても、クラスメートが「あれも当たって落としたから拾わないといけないんだよ」と優しく教えてくれる。一度「お前の頭はどうなってるんだ!?」と言われたことがあるが、クラスメートが説明をし、庇ってくれ、言う方がおかしいと数人が言ってくれたという話も先生から聞いた。担任の先生が教科担任全てに子どもの特性を伝え、更に困ったことが起きると必ず間に入ってくれ、解決してくれている。
    (女性40代 当事者の家族・親族)

  • No.2

    得意と苦手を書いた自己紹介の挨拶文を作成し、年度始めにクラスに配布した。
    (女性40代 当事者の家族・親族)

  • No.1

    同学年の子どもたちには、2年生のはじめに、クラスごとに特性についてプレゼンをさせて頂きました。保護者の皆さんにも事前にプレゼンをしておき、お子さんたちへのプレゼンをしたあと、ご家庭でその話題になった際には、「危ない」または「かわいそう」などのネガティブな価値観を醸成しないよう、願わしい声掛けの具体例をしめしながら、温かく支えて頂けるように、お願いしました。
    (女性30代 当事者の家族・親族)

  • No.4

    現在大学に通っています。私の場合、大学の保健室や相談室に自分が発達障害であることを話して様々なフォローを受けています。また、必要であれば話しやすく信頼できる先生に話します。保健室を通して知り合った自分と似たような困りごとを持った人にだけは開示します。相手には全部理解しろとは言わないので、自分が発達障害という個性を抱えていることを知ってほしいです。
    (カスピ 女性40代 岩手 当事者)

  • No.3

    発達障害の診断をいつするか?との話が出ていますが、これは早ければ早いほどいいと思います。私は発達障害ですが、小さい頃親を含めた周囲からは「変わった子」というだけで済まされてしまい、自分では周りとうまく接することが出来ずその原因も分からず、辛い思いをしていました。もっと早く診断が出ていれば、もっと違う、有意義な学生時代を送れたのかなと思います。発達障害の本人も必ず何かの違和感や生きづらさを感じているはずです。
    (匿名 女性40代 神奈川 当事者)

  • No.2

    うつ病と強迫性障害の発祥がきっかけで、35歳の時に広汎性発達障害自閉症スペクトラムという診断を受けました。正直、解放されたような気持ちになりました。子供の頃から感じてきた変な違和感はこれだったのかと。私の様に早期発見が難しい症例があること、また、プロの先生にも見抜きづらいようなタイプがあることなどにも目を向けてもらえればと思います。
    (PDD子 女性30代 北海道 当事者)

  • No.1

    職場にどう伝えるか。発達障害と診断されて日にちが経たない内に上司に伝えました。「ケアレスミスが多い」「すぐに混乱してしまう」「忘れっぽい」等の状態の私に何度か注意をしていた上司も「そうだったのか。」と納得してくれました。その後、理解が出来ずに困っている時には上司が話し方を変えてくれたりと、こちらが理解が出来るよう配慮をしてくれました。もちろん報告するだけで全てが良い方向には行きませんが、発達障害の症状が理解されないまま今の職場を辞めたくない、上司だけでなく他のメンバーとの人間関係も悪化させたくないのであれば、うつなどの二次疾患に繋がらないためにも、上司に報告することは非常に有効だと思います。
    (まっさー 女性30代 兵庫 当事者)

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