困りごとのトリセツ(取扱説明書)

遅刻がなおらない

【投稿者の対処法】

  • ◎スマートフォンのカレンダーやアラーム、リマインダーなどのアプリを活用する。
  • ◎持ちものの準備は、出かける前日にすませておく。
  • ◎朝起きてから家を出るまでのあいだにすべきことを、できるだけ少なくする。
  • ◎夜ふかしをせず、毎朝きまった時間に起きる。
  • ◎夜にやっていた自分の好きなことを、朝起きたらやるように、活動を見直す。
  • ◎予定の時間の30分から1時間前に行動する。
  • ◎紙に、待ち合わせの時間とともに、家を出る時間も書いておく。
  • ◎毎日きまった時間に家を出るときは、アナログ時計にその時間のしるしをつけておく。

●対処のポイント

  • ◎自分の意識で気をつけるのは難しいことが多いので、遅刻が発生しないような仕組みや生活ルールを決めたり、周囲の力を借りたりすることが大切です。
  • ◎持ち物や移動方法の確認・準備は必ず前日に全て済ませるようにして、ギリギリに行動しないで済むようなルールをあらかじめ決めておいたり、出発時刻の少し前に周囲の人に声をかけてもらって準備を始められるようにしたりといった対処法が考えられます。

印刷して使える“わたしのトリセツ” 自分の困りごとと希望する配慮を周囲の人たちに伝えるのに役立ちます

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どのような特性?

発達障害のある人の中には、注意・集中の偏りにより、予定や約束があるのにそれ以外のことに気を取られて遅刻してしまったり、重要であっても少し先の出来事だからと先送りにしてしまって結局間に合わなかったりと、時間と予定の管理が難しい人もいます。

一般的な対策

一般的な対策としては、
・予定が近づくと予告アラームが鳴るようなスケジュールアプリを活用する
・朝起きてから家を出るまでのスケジュールを家族などに作ってもらい、それぞれ何分かかるかも測ってもらって、時間がかかる活動を見直す
などの方法が考えられます。

▼みなさんからの困りごと・対処法

  • No.24

    私はADHDの診断を受けています。朝は自分が出発したい時間に出発できないことがほとんどでした。例えば、朝の支度中に関係ないことをしてしまったり、忘れ物をして時間をとられたりといった感じです。なので、いつも10分早く準備が終えられるような計画をたてています。そうすると、いろいろあっても間に合います。また、最近はスマートスピーカーを使って分刻みでリマインダーをつけています。朝の支度中に別のことをしてしまうのが少なくなり、人生ではじめて時間通りに準備が終わるようになりました。
    (koko☆(ここほし) 20代 女性 東京 当時者)

  • No.23

    以前は朝の支度が時間通りに終わらないので困っていました。朝の支度中に支度とは関係のないことをしてしまう、時間を逆算して計画がたてられていないことが原因でした。スマートスピーカーを買い、分刻みで朝の予定をいってもらうことで時間通りにできるようになりました。例えば、「朝食の時間です」「着替えの時間です」といった具合です。それと、支度が終わったあと、忘れ物などうっかりミスで遅れることがあるので、余裕を持った時間に出発できるようにスマートスピーカーの予定をたてています。
    (koko☆(ここほし) 女性20代 東京 当事者)

  • No.22

    私は遅刻が多かったです。二度寝対策で良かったのは、立ち上がらないといけない場所に目覚し時計を置くことです。
    目覚ましをセットする時間配分は、起きてからどのくらいで準備が出来るかを自分で把握できることは大事かなと思います。
    それと、ホワイトボードに出かける時間を記入することでスムーズになってきました。
    (ゆえん 女性20代 大阪 当事者)

  • No.21

    予定が入ったら必ず手帳に書く。その時にわざと決められた時間の1時間前を書く。アラームも全て1時間前に行くつもりでセットしておく。家の色んなところに時計を置き、時計を5分、10分などランダムに早めておく。すると、大体予定の時間には何とか間に合っています。
    (かめたぬ 女性20代 岡山 当事者)

  • No.20

    私の場合は、文字を扱わない、かつあまり頭を使わない家事などはラジオを聴きながらでもできるので、これによってやりたくない家事の先延ばしや、途中で別のことを始めてしまうことが減りました。大体の時間も測れて一石二鳥です。最近はradikoのタイムフリー機能もあり、好きな番組を好きな時間に聴けるので便利に使っています。
    (わらび 女性20代 茨城 当事者)

  • No.19

    お風呂に入ったり、ご飯を食べたりといった毎日のことを先送りにしてしまい、就寝や出発が遅れるのが悩みでしたが、「楽しみにしているテレビやラジオ番組の時間までにやろう」と決めてやるようになって、上手くまわり始めました。楽しみだけどプレッシャーにはならないのがちょうどいいのかなと思っています。
    (わらび 女性20代 茨城 当事者)

  • No.18

    就労支援に通っている中で、就業時間に遅れてしまうことがよくあります。そこで、時間を設定すると「予定の時間まであと何分」と教えてくれるスマホのアプリを使ってみました。すると、就業時間に間に合うように行動できるようになったので、最近はよく使っています。
    (ゴロゴロコアラ 女性20代 熊本 当事者)

  • No.17

    出掛ける前は「あ、今そんなことしている場合ではなかった」「○分に出る、○分に出る…」と呟きながら行動しています。時間の逆算も苦手なので、最低何時に出なければ遅刻するか事前に計算しておきます。家から駅までの時間、電車に乗ってからの到着時間も全て把握しておきます。デッドライン時刻に壁掛け時計に赤のテープを貼っています。
    (デイジー 40代 岡山 当事者)

  • No.16

    スケジュールは手帳で管理しています。スマホだとアプリがわからなくなるので、私にとっては手帳の方が確実です。荷物は探さなくていいように、事前に机に並べています。時間はざっくり30分刻みで管理すると、ゆったり移動できて楽です。
    (からす 女性40代 高知 当事者)

  • No.15

    寝坊してしまうことへの対策は、早く床について眠る。ズバリこれにつきます。夜やっていたことを朝やる予定に変えれば早起きに目的も加わります。起きてすぐ目がいくところに起きてすぐやることを書いて寝ると起きてすぐカラダが動きやすいです。メール等時差があってもコミュニケーション許されるケースも増えてますから、自分しだいかもしれません
    (ナルヲ・ディープ 女性40代 埼玉 当事者)

  • No.14

    朝起きるための道具。光目覚ましや光治療器です。自分が起きたい時間にタイマーセットしておき眠ります。時間に一定時間のみ、ものすごい光を発して起こされるもの。光の時間は短めに設定を。長すぎると多少具合悪いときあり。部屋の中でひとりの就寝で、冬場が特に起きられない場合おすすめします。目覚まし時計の音では全く起きられないため近所迷惑!と周囲に怒られた経験より。
    (ナルヲ・ディープ 女性40代 埼玉 当事者)

  • No.13

    持ち物確認の言葉(財布ハンカチ鍵携帯)を用意する。洋服の種類を減らし迷わないようにする。会社などのルーチン化された外出ならすぐになれるのですが、持ち物が必要な外出はそれでもバタバタしてしまう傾向にあります。
    (shotanet 男性20代 神奈川 当事者)

  • No.12

    昔旦那とデートした時、必ず30分は遅刻すると言われた。今も遅刻グセは直っていない。今はスマホのスケジュール機能を使って予定とか時間とか管理している。
    (順子 女性40代 神奈川 当事者)

  • No.11

    子供の頃から、時間の計算と起床が苦手で人生遅刻だらけでした。自宅最寄りの会社へ入社後、次第に遅刻頻度が減り、週一の遅刻が月一回、その後クウォーター毎に一回、半年に一回と特に意識することも無く減り、平成29年に入ってからはまだ、ゼロ回です。最後通告用、大音量目覚ましは親が止めに来ますが、止めておくのを忘れて出社するのが最近の困りごとです。
    (4901111310506 男性30代 埼玉 当事者)

  • No.10

    子供の頃からさんざん遅刻を指摘され、悪者にされた。したくてしているんじゃないと、遅刻しないよう、努力のできる人にはわからないらしい。でも、実際人を待たせているのは申し訳ないと思っている。だから、ToDoメモに細かく書いて、自分を動かしている。メモ、命です
    (コバ 女性50代 愛知 当事者)

  • No.9

    思えば小学生の頃から、学校は好きなのに毎日遅刻しがちでした。今大学を卒業して、アルバイトをしています。親からは就職しろと言われていますが、毎日決まった時刻に家を出ることが難しく感じています。鬱も経験してしまったので、就活から逃げています。片付けも苦手で部屋はゴミ部屋状態です。ADHDを知って病院にも行ってからホッとした部分もありますが、知らなかったらもう少し頑張れていたのかな、という気持ちがあるのも正直なところです…。「時間を守る」という行動をもう少し軽く捉え、遅刻を減らす事が今1番の課題です。
    (Cちゃん 女性20代 東京都 当事者)

  • No.8

    私は必ず30分遅刻してしまうので、スケジュール帳やカレンダーには予定時刻の30分前を書くようにしています。携帯電話のアラーム通知を使って、当日必ずスケジュール帳を見るようにしたら、遅刻をすることが減りました。
    (ぼたん 女性20代 埼玉 当事者)

  • No.7

    私は朝の意思が弱い。前日にやろうと決めていても、朝のまどろみに負けてしまう。なので私は、行動開始時間の2時間か3時間前行動をとっている。まどろみに負けることそれ自体を予定に組み込んでおき、朝の意識の覚醒を促す時間をしっかりととるのだ。その上でデッドライン(完全に起きる時間)を定め、そこから行動を開始する。
    (inten 男性20代 東京都 当事者)

  • No.6

    毎日、夜更かしをしてしまいます。その分、朝早く起きられないようになり、日中もぼーっとしてしまい、判断力がなくなってしまいがちです。でも、最近は、親友へ毎日朝早く起きてメールをするという約束をしてからは、ちゃんと規則正しい生活ができるようになってきました。朝は、相変わらず苦手ですが、起きてウォーキングすることで前よりも集中力が保てるようになりました。疲れて夜も眠くなるので一石二鳥です。
    (ホシ 30代 長崎 当事者)

  • No.5

    目覚まし時計を寝床から離れたところに常時3、4個セットしている。その中の1個は起床時間になると動き出して、動作をしないと鳴り止まない時計を使っている。前の晩どんなに遅くまで寝つけなくても、毎朝決まった時間に起きるようにしている。
    (カナッペ 女性40代 東京都 当事者)

  • No.4

    持っている時計を1時間、30分等早めに進むようにしておく。
    (おかゆさん 女性20代 北海道 当事者)

  • No.3

    支度に時間がかかる、時間の目測を誤る。予定時刻が迫らないと動く気なれない。出かける直前に、携帯や財布を忘れる。忘れ物をして取りに戻る。どうしてそんなことも出来ないの?だらしがない!と子供の頃から言われ続けている。最近は、ノートに書くようにしている。1週間、1日単位で予定を書き出し、逆算して何日、何時までに何を終わらせたらいいか。何を持って行くのか、他の家族の予定も併せて書くことでかなり改善されました。
    (はるこさん 女性40代 秋田 当事者)

  • No.2

    デートの時は必ず30分は遅刻してくるとか旦那に言われた。で、遅刻しないようにと思ってスマホのスケジュールを使うようにしている。忘れないようにその場でメモを取るようにしている。それでも少し遅刻するけど。
    (順子さん 女性40代 神奈川 当事者)

  • No.1

    私は時間を守る事がとても大変で、外出予定の時間に家を出られません。なので目標時間を決めて紙に書き出すようにしています。そうすると何時頃までに洗濯物を干し終えれば外出予定に間に合うなど分かり、毎日同じ様に出掛けられる様になりました。
    (太陽の子どもさん 女性40代 愛知 当事者)

  • No.6

    旅行でも外出でも、事前に何度も予定などを伝えて話題にもしているのに、当日になると出渋ります。日常の些細な外出でも、待っているといつまでも準備しないので、結構毎度待たされます。そして出先でもなかなか車から降りて来ません。
    (茶緒 女性50代 秋田 当事者の家族・親族)

  • No.5

    前日に準備が必要です。家族との準備も大切ですが、お友達やお友達の家族と、普段から繋がりがあると、支援してもらえるかも。朝に「おはよう、学校で会えるの楽しみだよ」と温かい電話がもらえると、なんかいいですね。孤立しても、家族と幸せに暮らせたなら、良いこともあります。
    (おばたけん 女性50代 福島 その他・周囲の方)

  • No.4

    アスペルガーの中学生の娘です。朝の学校へ行く準備もままならず、毎日ギリギリまでねています。小学生の時、なかなか起きられなくて、父親から「◯◯(娘)は10時間寝ないと起きれない」と言われたのが、中学の今でも思っているようで、21時には寝ないといけない、と周りを巻き込んで少し迷惑です。家での勉強もできません。歯磨きも嫌がり、髪の毛もボサボサで学校へ行きます。見た目も少し気にしてもらいたいです。
    (がんこちゃん 女性40代 広島 当事者の家族・親族)

  • No.3

    ADHD息子は朝起きるのが苦手で、寝坊の常習犯でした。その息子が、ここ数ヶ月、自分で毎朝6:20に起きています。理由は朝起きてから7時までは何でも好きなことをして良いというルールを作ったから。息子の場合、ゲームです。我が家では、平日は基本ゲームなしのルールなのですが、早起きすれば30分ほどゲームが出来るのです。このルールを決めてから、寝坊はありません。続けるうちに、リズムが出来てきて、ゲームができない日も起きてくるようになりました。報酬系の不全の可能性が言われるADHDの子は、その子のとっておきのご褒美を上手く使うと良いのかなと思います。
    (オレゴンママ 女性30代 海外 当事者の家族・親族)

  • No.2

    遅刻が治らない 電車は前の日からびっちりルートを調べて家を出る時間も分単位で決めています。学校へ行く時間も自分できちんと決めて毎日同じ時間に出ていきます。ものすごく緊張しているので「起こす時間が遅い、のんびりしてから学校に行きたい」だの「朝ごはんの支度が出来てから起こして」だのうるさいけれど、すべて言う通りにします。怒らせると非常に面倒なので。
    (もちまま 女性40代 愛知 当事者の家族・親族)

  • No.1

    ADHDの小学生の子どもがいます。スポーツのクラブに通っていますが、寝起きが良くなく、覚醒までに時間がかかるし、食事もダラダラ…時間に間に合うように支度がすすみません。そこで、家で朝食を食べるのをやめて、おにぎりを作って集合場所で食べて待つことにしました。朝ご飯は家で食べるのが当たり前だと思っていましたが、当たり前に囚われず功を成しました。遅刻のことでコーチに怒られることもなくなり、楽しく通えています。
    (すーさん 女性30代 東京都 当事者の家族・親族)

  • No.1

    段取りが悪い。スイッチが入らない。何にどのくらい時間がかかる。というのがイマイチ正確に把握できない。時間の見積もりが甘い。こいつは大体待ち合わせの何分ぐらい遅れてくるなとわかったらその時間に来てほしい。毎回30分遅刻なら待ち合わせに言っていた30分後に来るとか。
    (はむ 女性30代 神奈川 当事者)